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きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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テイカカズラ、チョウジソウ、コウホネ、ヤブソテツ

北本自然観察公園散歩から。その4で了です。〈散歩日:5月23日〉

◆園内の「北里の森」の中にある1本の高木の幹に、ツル性植物が這い上がっているのが園路から見えました。テイカカズラです。(↓この画だけ、スマホです)
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-01

テイカカズラ(定家葛)は、キョウチクトウ科テイカカズラ属のツル性常緑低木です。
高い樹の上の方までツルが伸び、花が多数付いていました。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-02

今まで見たテイカカズラの中では、このツルが一番大きい(長い?)と思います。できれば近くで見上げたいものですが、森の中には入れません。


チョウジソウ(丁子・丁字草)は、キョウチクトウ科チョウジソウ属の多年草です。
4年前(2017年5月)に初めて同所で確認しました。以降、毎年見るのですが、なかなか花のタイミングに合いません。今回は(最後の)花一輪です。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-03

チョウジソウはレッドデータの環境省カテゴリで準絶滅危惧(NT)、埼玉県では絶滅危惧I類です。増えてほしいところです。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-04



コウホネ(河骨)は、スイレン科コウホネ属で多年生の抽水・浮葉植物です。
葉には水中葉(沈水葉)と水上葉があります。水上葉は水深が深い場所では水面に浮かんだ状態となり、水深の浅い場所では立ち上がって抽水葉となるようです。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-05

外側の5枚の花弁状のものは萼です。中心部に雌しべ、その周囲が雄しべで、花弁は雄しべと萼の間にあり小さいです。一般的な花の役目は無いかもしれません。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-06

ここは浅い池の岸辺で、競合する植物も多いと思いますが、人の手が入ることにより繁殖できているのではないかと勝手に思っています。


◆林内の小川近くの湿ったところに、キツリフネが一面に拡がっていて驚きました。昨年までは、これほど無かったと思います。ただ、この場所は大雨とかで増水すると水に浸かると思います。開花するまで保てるのか心配です。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-07


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北本自然観察公園から車で10分とかからない「北本キャンプフィールド」に立ち寄りました。今年の2月に南側境界沿いの遊歩道で、ヤブソテツの仲間を見たことから、せっかくなので、ついでにその後の様子を見ておこうと思いました。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-08

北側に開いている斜面なのでほぼ日陰ですが、ちょうど一株に木漏れ日がさしていました。ツヤツヤの光沢感が増します。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-09

きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210616-10

ヤブソテツの仲間は、ヤブソテツ、ヤマヤブソテツ、テリハヤブソテツ、オニヤブソテツ、ナガバヤブソテツなどいろいろあるようですが、どれも明確なものを見たことがありませんので違いといっても難しいです。

そもそも、個人的なことですが、ヤブソテツの仲間に限らずシダの葉の裏(ソーラス:胞子嚢群)が苦手で見ないようにしています。同定ポイントの、一つを放棄しているわけですから困ったものです。
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| 樹木・草花アレコレ | 21:30 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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ノビル ~花後のむかご(珠芽)

北本自然観察公園散歩から。その3です。〈散歩日:5月23日〉
最初に埼玉県自然学習センター内の『生き物マップ』を見ていたところ、ノビルのムカゴについて記載がありました。ノビルはアサツキに似ている草姿のイメージで見たことはあると思いますが、当日記ではとりあげていません。花を見たかどうかというとあやふやで、ムカゴは覚えがありません。探すことにしました。

生き物マップの記載より抜粋 ~春見る姿とはだいぶ異なり、草丈は約50センチ。先端にむかごがついています。~
きれぎれの風彩 「ノビル」1-0


ノビル(野蒜)は、ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、全国の土手や道端にふつうに生えます。「蒜」はネギ属の野菜の古称で、和名は、野に生える蒜が由来です。
・葉は線形で中空の筒状で、断面は三日月形。長さ20~30センチ
・花茎は40~60センチの高さになり、先端に散形花序をつける
・花後に小さな球根のようなむかご(珠芽)ができる。むかごは紫褐色で固く密生し、たくさん集まると表面に突起の出たボールのようになる


湿地の近くで見つけました。伸びた茎の先に多数のむかごが集まって付いています。
きれぎれの風彩 「ノビル」1-1


これを見たら「何これ!?」と思うので、今までは見逃していたのでしょう。
きれぎれの風彩 「ノビル」1-2


突起の付いたつぶつぶボールです。
きれぎれの風彩 「ノビル」1-3


花が残っているのもありました。(花を咲かせずにむかごだけができるものや、花とむかごが混じるものもあるそうです。また、茎に付いたまま芽をだすことも。)
きれぎれの風彩 「ノビル」1-4

今後は、開花の様子も見たいと思います。

ちなみに、当日記で検索したところ、ムカゴをとりあげたことのあるのは、ムカゴと言えばの「ヤマノイモ」や葉柄の中程や基部にムカゴをつける「カラスビシャク」、小さい葉のようなムカゴをつける「コモチマンネングサ」です。

| 草本(草花・野草) | 17:58 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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オヘビイチゴ ~葉は掌状で5枚小葉

前回と同じ北本自然観察公園散歩から。その2です。〈散歩日:5月23日〉
自然学習センター近くの草地に、この場所ではあまり見かけることのないい説明版が立っていました。初めて見聞きする「オヘビイチゴ」とありました。

オヘビイチゴ(雄蛇苺)は、バラ科キジムシロ属の多年草で、本州・九州・四国に分布し、田の畔や畑・草地などのやや湿った所で見られます。
・茎は地を這って立ち上がり、長さ20~50センチになる
・根出葉には長い葉柄があり、掌状複葉で小葉は普通5枚つく(ヘビイチゴやヤブヘビイチゴは三出複葉)。小葉は長さ2~6センチ。茎の先の葉は小さい
・果実は痩果で多数付き、赤くならない

オヘビイチゴは、根出葉が立ち上がり、全体的にヘビイチゴよりも大型です。
きれぎれの風彩 「オヘビイチゴ」1-1


小葉はヘビイチゴに似ていますが、ほとんどが5枚あります。
きれぎれの風彩 「オヘビイチゴ」1-2


大きい(?)複葉は整った形をしており、小葉5枚という特徴がよく分かりました。
きれぎれの風彩 「オヘビイチゴ」1-3


花はヘビイチゴに似ているという記載を見ましたが、キレイに咲いている花はありませんでした。またの機会にします。
きれぎれの風彩 「オヘビイチゴ」1-4


和名の「雄蛇苺」は、同属のヘビイチゴより大型であることによります。
なお、ヘビイチゴは以前ヘビイチゴ属でしたが、キジムシロ属に変わったようです。オヘビイチゴは、その前からキジムシロ属なので、以前は同じ仲間ではないと考えられていたようです。

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ネジキ花、ヒメコウゾ他の木本の果実

久し振りに(50日振りに)北本自然観察公園へ行ってきました。すると、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、駐車場を閉鎖していました。センターは開館していましたので、他の駐車場にとめて散歩することにしました。〈散歩日:5月23日〉

ネジキ(捩木)は、ツツジ科ネジキ属の落葉小高木で本州(東北南部以南)~九州の低山などに自生します。和名は、成長すると幹が捻じれることから付いたようです。
これまで同園にネジキがあることを知りませんでした。今回「生き物マップ」に記載があり、たまたま他の方がカメラを真上に向けていたので容易に確認できました。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210609-01

花は前年の枝から横枝として長さ4~6センチの花序を出し、等間隔で花を下向きにつけます。花冠は壷型で長さ1センチ弱に満たないほど。まっ白な花がキレイです。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210609-02


イボタノキの白い花も咲き始めていましたが、載せる画はカメラにありませんでした。
以下は、木本の果実で目にとまったものです。

ヒメコウゾ(姫楮)は、クワ科コウゾ属で雌雄同株の落葉低木です。
雌花序は赤紫色の糸状の花柱を放射状に伸ばしていましたが、花の時期は終わり、若い果実ができていました。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210609-03

葉裏で暗いため、片手で枝を持ち上げて見ます。キレイだった花糸はしなしなです。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210609-04


クワ(桑)は、クワ科クワ属の総称で落葉高木です。埼玉は養蚕県だったのでクワの木が多いようです。公園ののクワも近所で養蚕をしていた名残とされています。
日当たりの良いクワの果実は黒く熟し、遊歩道に落ちて踏まれ一面黒くなっていました。↓画は、色の変化が解るところを記録したつもりですが、イマイチです。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210609-05


ミズキ(水木)は、ミズキ科ミズキ属の落葉高木です。
枝を扇状に四方に広げて、階段状に(段々に)なる姿は特徴的ですし面白いです。この日は、緑色の若い果実を葉の絨毯の上に広げていました。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210609-06


ウワミズザクラ(上溝桜)は、バラ科ウワミズザクラ属(サクラ属)の落葉高木です。
元々果実が少なかったのか、野鳥に提供したのか分かりませんが、まだ緑色の果実はほとんど無くなっていました。~黄色~赤色~黒色への変化は見られないかも。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210609-07


クマシデ(熊四手)は、カバノキ科クマシデ属の落葉高木です。
これも、同園では初めて確認しました。遊歩道からは遠いので、けっこうなズームです。葉状の果苞が多数下がっていました。面白いものです。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210609-08


ウグイスカグラ(鶯神楽)は、スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木です。
早春に花をつけ、既に果実は熟しているようです。液果(果皮が肉質で液汁が多い実)が陽を浴びて透けるように実っていました。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園0523_210609-09

| 樹木・草花アレコレ | 22:10 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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丸山公園:マルバヤナギ、ナヨクサフジ、その他

上尾市『丸山公園』散歩から、その6で了です。〈散歩日:5月9日〉

● 西側の遊歩道を歩いていると『柳絮』が舞っていました。(りゅうじょ:ヤナギの白い綿毛のある種子が散るさま)
周辺には幾つかヤナギがありそうですが、遊歩道沿いでの持ち主を見つけました。

マルバヤナギ(丸葉柳)はヤナギ科ヤナギ属の落葉高木です。葉がヤナギとしては細くなく楕円形で円みがあることが和名の由来です。また、新芽が赤いことから、別名「アカメヤナギ」ともいわれます。

樹冠上部に、白い綿毛のついた多数の果実がありました。
きれぎれの風彩 丸山公園0509_210607-1

まさしく“綿毛”の感じです。(↓ズーム&トリミングです)
きれぎれの風彩 丸山公園0509_210607-2

高い(遠い)ので目視ではよく分かりません。下枝にはないものかと探してみると、果実を見つけました。しかし、若い果実のようで綿毛はまだ出ていないです。
きれぎれの風彩 丸山公園0509_210607-3

このマルバヤナギは、根元付近から枝が分かれ面白い樹形をしていました。
きれぎれの風彩 丸山公園0509_210607-4



● 広い草地では、手前にユウゲショウ、奥の方には背の高く青紫色の花が多数がありました。これは、昨年『三ツ又沼ビオトープ』の周辺で見ました

ナヨクサフジ(弱草藤)は、マメ科ソラマメ属のツル性1年草です。ヨーロッパ原産で、飼料や緑肥として栽培されていますが、各地で野生化し拡がっています。

ツル性で茎の長さは1.5~2メートルになり、周囲にもたれかかりつつ、葉先の巻きひげも使って自分の体を支えます。
きれぎれの風彩 丸山公園0509_210607-5

上から見るとツルが行き場をなくして右往左往しているような感じで、全体としてはごちゃごちゃの草叢です。
きれぎれの風彩 丸山公園0509_210607-6

茎先の長い花序は、何故か一方向に並列して咲きます。
きれぎれの風彩 丸山公園0509_210607-7

蝶形花ですが、筒部が長く、先だけが開きます。どんな虫がくるのでしょうか。
きれぎれの風彩 丸山公園0509_210607-8



● 砂利道の遊歩道脇の様子です。
きれぎれの風彩 丸山公園0509_210607-9

様々な草本が見られたので、次に行くときにはどのように変わっているのか確認したかったのですが、5月29日に再訪したところ、遊歩道から樹の根元部分までキレイに刈られていました。

他にはヤグルマギク、アメリカフロウ、オッタチカタバミ(たぶん)などが見られました。オッタチカタバミはとりあげたことが無いので、再訪したらよく見てみようと思っていたのですが、これもキレイに刈られていました。

| 樹木・草花アレコレ | 22:34 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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