きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

ウラシマソウ、スミレの仲間

ウラシマソウを初めて見たのは2年前で、北本自然観察公園の林内です。特徴のある姿に驚きました。それから、昨年は公園内の別の場所でも見ることができ、今年もさらに別の場所で見られました。〈散歩日:4月2日〉

ウラシマソウ(浦島草)は、サトイモ科テンナンショウ属の宿根性の多年草です。肉穂花序の先端に細長い付属体がつき、仏炎苞の中から上に出ます。付属体の釣り糸状に長く伸長した姿を、浦島太郎が釣糸を垂れている姿に見立てたのが名前の由来。

1.園路の山側の斜面に小葉を鳥足状につけた葉があり、その隣には仏炎苞に包まれた肉穂花序が出ていました
きれぎれの風彩 ウラシマソウ・スミレ170411-01

2.浦島太郎の釣り糸は、昨年見たのものに比べるとイマイチ。途中で折れた?
3~4.その反対側にもありました。葉はとても小さいのに花序が出ていました。他にもいくつか葉がでていますが、園路なのでたぶん土に栄養分はないと思われ…
5~6.2年前に見た場所では、大きな葉が出ているのに花序はまだ小さいです
「2」「3」「4」「5」「6」
「ウラシマソウの肉穂花序」

何が影響してウラシマタロウの花序(生育)に違いが出るのか分かりませんが、生育環境でずいぶん違うものだと思いました。


園路沿いや草地では、スミレの仲間も幾つか見ることができました。
7.タチツボスミレ(立坪菫)の淡紫色の花。有茎種の代表でしょう
8~9.マルバスミレ(丸葉菫)は無茎種で、白い花色と丸い葉が特徴
10~11.生き物マップによるとコスミレ(小菫)とノジスミレ(野路菫)だと思われます。まだ小さいです。両方とも無茎種
「7」「8」「9」「10」「11」
「北本のスミレの仲間」

スポンサーサイト

| 未分類 | 23:25 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

カシワバハグマ ~花後からの冠毛

2年前の10月に、森林公園の野草コースで初めてカシワバハグマ(花)を見ました。今回はその後の状況を見ることができました。〈散歩日:11月23日は今回で了〉

カシワバハグマ(柏葉白熊)は、キク科コウヤボウキ属の多年草で、本州~九州の余り日の差し込まない日陰地に生育する日本固有種です。草丈は~70センチに。

当地では斜面に挟まれた底(谷状になった底)のほうにあり、木漏れ日が時々あたるような場所です。(写すには木漏れ日頼りです)

1.カシワバハグマの草姿です。葉は茎の中央に集まり、長楕円形で粗い鋸歯があります(柏の葉に似ている?)。茎の先の頭花は終了です
きれぎれの風彩 「カシワバハグマ」2-1


2.冠毛が伸びてきています。総苞は長さ25ミリ前後で鱗のように重なります。花が咲いている頃の総苞片は緑色でしたが白く変わっています
きれぎれの風彩 「カシワバハグマ」2-2


3~4.冠毛はさらに伸び開いてきます。全体は枯色に変わってきます
きれぎれの風彩 「カシワバハグマ」2-3


きれぎれの風彩 「カシワバハグマ」2-4


5.冠毛が飛んで行った後は、大きく開いた総苞片が残ります
きれぎれの風彩 「カシワバハグマ」2-5


カシワバハグマの頭花や冠毛が無くなった後の総苞片の形は、コウヤボウキ属を代表するコウヤボウキによく似ています。

とはいえ(何故か)本種は草本、コウヤボウキは矮小な木本です(葉は小さいです)。さらに、本種は頭花が数個つきますが、コウヤボウキは枝先に1個です。不思議です。

| 未分類 | 21:22 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

城山公園の十月桜

城山公園(桶川市)は、北本自然観察公園の近くでもあり、最近は北本に行く時についでに立ち寄っていました。その城山公園で(数回前に取り上げたハマスゲやワタがあるところの近くに)十月桜が植えてあり、9月の下旬に見たときに花をつけていました。その後も行くたびに花数が増え・・・。〈散歩日:10月11日、10月19日〉

ジュウガツザクラ(十月桜)は、エドヒガン(江戸彼岸)とマメザクラ(豆桜)の交雑種といわれるコヒガンザクラ(小彼岸桜)の園芸品種のようです。大きめの公園には植わっていることが多いと思います。

秋から冬にかけてと春の年に2回花を咲かせます。全体の蕾の3分の1が秋から冬に咲き、残りの3分の2は春に咲くと言われています。花は八重咲きで淡紅色(白~ピンク)です。(同じ頃に咲くフユザクラ(冬桜)は一重です。)

1~3.これまで(といっても4年間ほどですが)何度か十月桜を見ました。しかし、申し訳なさそうに少ない花をつけているケースが多く、これほど花数の多いのを見たのは初めてです。
4~5.コスモスと一緒に咲いていることにちょっとした違和感を感じました
「1」「2」「3」「4」「5」
「城山公園の十月桜(1)」

これからも数か月は咲き続けることを考えると、優に3分の1は超えてしまうのではないでしょうか。

6~9.近くで見ると同じ枝でも花色が微妙に異なり、淡いながらも色彩豊かな感じがします。この時季にこのような柔らかな花弁は他には見ないです
10.この画は9月27日です。花の多いところでこんな感じでした
「6」「7」「8」「9」「10」
「城山公園の十月桜(2)」


十月桜は江戸時代の後期から広く栽培されてきたようです。樹高はそれほど高くならず3~7メートルほどです。
花のサイズは中輪とのことですが、秋よりも春の花の方が少し大きいとの記載もありました。春になれば満開に咲く他の桜に目が向きますので、やはり秋に愛でる桜ということでしょう。

| 未分類 | 23:42 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ワタ ~花と果実と綿と

城山公園にはそれほど広くはないのですが、花畑があり季節の花を見ることができます。そこに、ムクゲのような花をつけた株があり、白い綿毛の塊もついています・・・ワタでした。植物としてのワタを見るのは初めてです〈散歩日:9月27日〉

ワタ(綿)はアオイ科ワタ属の一年草です。草丈は1.5メートル前後。夏にアオイ科らしい(?)花をつけます。綿は種子の表面に密に生える長い綿毛です。

ワタを見ると、まだ咲いている花があり、綿になっているものもあります。蕾や果実の状態も初めてですので、何がどうなっているのか悩みながら見ていました。

1.ワタの全景です。草本とのことですが茎の色からも「ワタの木」という感じ
2.3枚の大きな蕚(?)の中に蕾があります
3.花は白色~淡黄色で一日花です。花の中心は赤黒っぽくなります
4.花がしぼむと淡紅色になります
5.花弁が落ちた後の状態だと思います。幼い果実でしょうか
「1」「2」「3」「4」「5」
「ワタ ~花と果実と綿と(1)」


6.卵形の果実は5センチほどの大きさになります
7.熟した果実が裂け始めています
8.開いた果実からはもりもりと綿がでます。「コットンボール」とも呼びます
9.綿が落ちた跡です。(種子は見忘れました・・・)
10.葉は互生し、掌状に3~5裂します。大きさは10センチ以上になります
「6」「7」「8」「9」「10」
「ワタ ~花と果実と綿と(2)」


一日花の植物は次々に花が咲きますので、結果、花の咲く前から果実後まで同時に見ることができます。・・・ということを実感しました。

綿は布地や布団綿の原料になります。日本に伝来したのは鎌倉・室町時代頃といわれていますが、栽培が普及したのは江戸時代になってからで、それからは急速に拡大し綿花産業は大きな産業となりました。
昭和の初期には綿布の輸出量が世界一となりましたが、その後は安価な輸入品により栽培は衰退、統計上の国内自給率は0%となっているようです。

昭和の初めごろまでは農家でも普通に栽培されていましたが、現在ではもっぱら生け花やアレンジの材料としてコットンボールをとるために細々と栽培されています。

| 未分類 | 23:57 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

キランソウ ~紫色の唇形小花

前回の(GWに帰省した時にみた)カキドオシの近くで見ました。4月に近くの小さな公園で初めて見て、その時に名前を調べました。〈散歩日:5月5日+4月6日〉

キランソウ(金瘡小草)はシソ科キランソウ属の多年草で、本州~九州の野山や道端に生えます。(カキドオシと同じくシソ科で唇形花をつけます。)

特徴的なのは茎が上に伸びずに、地面に張り付くように拡がります(ロゼット状)。また、全体に粗い毛がつきます。

1.全体の姿が分かるモデルを見つけました。四方に拡がっています
きれぎれの風彩 「キランソウ」1-1


中心にある根出葉は、長さ4~6センチ、幅1~2センチで、縁には波状の鋸歯があります。主脈が目立ちます。茎葉は対生し、長さは根出葉の半分位です。

2.春になると茎を伸ばし、葉腋に紫色~濃紫色の唇形の花を数個をつけます
3.花は約1センチ。下唇が大きく、上唇は小さい。雄しべが飛び出ています
4.カキドオシの根元にもありました。仲良しのようです
5~6.これは近くの公園で雑木林の中です。花色が濃いです <4/6>
「2」「3」「4」「5」「6」
「キランソウ ~紫色の唇形小花」


キランソウもカキドオシのように民間薬として用いられているそうです。生薬名は筋骨草(キンコツソウ)、強そうです。

ところで、和名の「金瘡小草(きんそうしょうそう)」は漢名とのことですが、その由来はよく分かっていないようです。金瘡=切り傷なのに・・・?

また、薬草ということから「イシャダオシ(医者倒し)」「イシャゴロシ(医者殺し)」とも呼ばれ、さらには病気が治って死ななくなるとか、春の彼岸の地獄の釜が開く頃に花が咲くことから「ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)」という異名もあります。・・・歴史を感じます。

| 未分類 | 22:59 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT