きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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サラサウツギ ~八重咲きのウツギ

今年の2月に北本自然観察公園で「冬に残るウツギの果実」を見ました。この時には普通のウツグと思っていたのですが、先月同所に行ってみると白い花が咲いており、予想外の八重咲きでした。これまでにも見かけていたのかもしれませんが、ウツギの八重の花として見るのは初めてのことです。〈散歩日:5月20日、27日〉

ウツギ(空木)は、ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木で、枝の中心が中空になる特徴があります。サラサウツギ(更紗空木)は、ウツギの八重咲きの変種で花弁の外側が紅紫色を帯びます。花全部が白色のものはシロバナヤエウツギと呼ばれています。

1. 普通のウツギに比べると、さすがに八重は賑やかです。
ここで見た花はサラサウツギにしては紅紫色が薄く少ないと思いますが、白一色ではないのでシロバナヤエウツギではなくサラサウツギとしています。
きれぎれの風彩 「サラサウツギ」1-1


2. 花は木の上部に多く咲いていました。昨年の果実も残っています。
3-4. 小さな蕾も多いです。花は同時期に一斉に咲くのではなく、次々に咲いて長い期間花が見られるようです。
5. 2月とは様変わりしました。樹冠の一部は既にツル植物に覆われています。
6. 翌週再訪したところ、まだ花は咲いていましたが花弁を落としたものもありました。花弁が無くなっても基部から3~5本出る雌しべは遅くまで残ります。
「2」「3」「4」「5」「6」
「サラサウツギ(ヤエウツギ)~八重咲きのウツギ」


他の方のブログで「ウツギ・シリーズ」を拝見し八重のウツギがあることを知りましたし、もちろん冬に同じ木で果実を見ていましたので同定できたものの、この花のみを見てウツギとは・・・想像もできなかったと思います。
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| 落葉低木 | 17:55 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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シナミザクラ ~サクランボの生る樹

『埼玉県 花と緑の振興センター』には、サクランボ?に見える果実をたくさん実らせた樹がありました。名札を確認すると初めて知る名前で「シナミザクラ」と記されています。そういえばサクランボの樹って?〈散歩日:5月1日〉

シナミザクラ(支那実桜)は、バラ科サクラ属の落葉小高木です。カラミザクラ(唐実桜)とも呼び、中国原産で果実は食用になりますが、日本でサクランボと言えばヨーロッパ原産のセイヨウミザクラが一般的で、佐藤錦などの品種もセイヨウミザクラを改良したものとのこと。

きれぎれの風彩 「シナミザクラ」1-1

また、ミザクラの果実の総称としては桜桃(おうとう)とも言い、セイヨウミザクラを甘果桜桃(かんかおうとう)、シナミザクラを暖地桜桃とも呼びます。園芸では暖地で育てられるシナミザクラ(暖地桜桃)が流通しているようです。セイヨウミザクラでも米国で取れるものはアメリカンチェリーと呼ばれます。

・甘果桜桃 開花時期:4月~、収穫時期:5月下旬
・暖地桜桃 開花時期:3月~、収穫時期:GW頃、甘果桜桃に比べて、果実のサイズは小さく、若干酸味が強く実が柔らかい

きれぎれの風彩 「シナミザクラ」1-2


(写真は他にも撮りましたが、同じような画なので2枚だけにしました)

| 落葉低木 | 18:16 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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サラサウツギ ~冬に残る果実

北本自然観察公園の草地の中に、株立ちでしなる様な細い枝を密生させた樹が幾つか点在しています。これまでにも見ていたのですが、これは・・・。〈散歩日:2月24日〉

近づいて見ると、枝の上部に枯れ色をした棘のようなものがついた果実(?)がたくさんついていました。これは確か・・・以前に見たことがあります

ウツギ(空木)は、ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木で、枝の中心が中空になる特徴があります。花は、ウツギの頭文字をとって「ウノハナ」とも呼ばれます。
北海道から九州まで分布し山野の日当たりの良いところに自生します。

※〈追記〉5月に花を見ることができこの樹は『サラサウツギ』と判明しました。ウツギの八重咲きの変種で花弁の外側が紅紫色を帯びます。 (タイトルも変更)

草地の中の株立ちのウツギです。(他にもありましたが、ツルが樹冠を覆ったまま枯れて残り、樹形が分かるのはこの株だけでした。)
きれぎれの風彩 「ウツギ」3-01


何十本もの枝が立ち上がります。樹皮は灰褐色で薄く剥がれている所もあります。
きれぎれの風彩 「ウツギ」3-02


枝には果実が多数残っていました。(オオカマキリの卵鞘もあり)
きれぎれの風彩 「ウツギ」3-03


果実は径5ミリ前後の椀形で先端は窪み、秋に木質に熟します。中心に残る3~5本の花柱は合わさって1本のように見えますが、熟すと離れてバラバラに開きます。
きれぎれの風彩 「ウツギ」3-04


小さいのですが見た目ゴツイ果実です。花柱も木質化し、やはり棘に見えます。
きれぎれの風彩 「ウツギ」3-05



これだけの株なら花も見事だと思うのですが、何年もここに来ているのに花を見た覚えがありません。たぶん、この場所が草地の奥の方にあり他の植物の緑で隠れがちになることと、ツル性植物のせいで気付き難いのだと思います。
今年はここの“ウノハナ”を確認しようと思います。

| 落葉低木 | 17:11 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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コマユミ ~裂開した果実・種子

同日、城山公園ではニシキギの赤い種子を見て、その後の北本自然観察公園では兄弟種(?)のコマユミの赤い種子を見ることができました。〈散歩日:11月3日〉

コマユミ(小真弓)は、ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で北海道~九州の山野で広く見られます。同属のニシキギは、枝にコルク質の翼がありますが、翼のないものをコマユミといいます。(何故「小錦木」と呼ばないのか?分かりません)
コマユミを初めて知ったのは4年前で、小さく目立たない花を見ました。

前回のアオハダと同じで、場所が日陰地で暗いのが少し残念でした。
低木なので、↓このような下向きで葉表を見ることができますが、日当たりが足りないせいか(?)果実の数は少ないです。
きれぎれの風彩 「コマユミ」2-1


果実は蒴果で、1~4個の楕円形の分果が熟すと、果皮が割れて中から赤橙色の仮種皮に覆われた小さい種子が現れます。
きれぎれの風彩 「コマユミ」2-2


果皮は種子の上で丸まっています。(傘の付いた可愛い電球のよう?です)
きれぎれの風彩 「コマユミ」2-3


枝には翼がありません。コマユミの若い枝は緑色を帯びます。
きれぎれの風彩 「コマユミ」2-4


この日記で検索すると、4年前にコマユミの果実を載せていました。同公園の別の場所で、今回のコマユミよりも果実の数が多く環境によりかなり違うようです。

| 落葉低木 | 23:03 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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ニシキギ ~紅葉と種子

同じ種類の樹でも、花数が多かったり少なかったりしますし、同じ樹でも毎年同じように花が咲くとは限らないようです。城山公園で見たニシキギは赤橙色の種子が多数ついていました。タイミングが良かったです。〈散歩日:10月28日,11月3日〉

ニシキギ(錦木)は、ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、世界三大紅葉樹に数えられるそうです。枝の翼が特徴的なので、判りやすい樹です。

10月28日、ぽつりぽつりと雨が降る中、進行方向の先の方に赤色が見えました。他が緑色(の葉)なので目にとまります。それが、ニシキギの紅葉と種子でした。
きれぎれの風彩 「ニシキギ」4-01

きれぎれの風彩 「ニシキギ」4-02

ニシキギの果実は蒴果で、複数の楕円形の果実が熟すと、果皮が割れて中から赤橙色の仮種皮に覆われた小さい種子が現れます。

翌週11月3日、再訪するとさらに落葉し見やすくなった多数の赤橙色の種子が、青空をバックに映えていました。
きれぎれの風彩 「ニシキギ」4-03

きれぎれの風彩 「ニシキギ」4-04

当地にはニシキギがいくつかまとまっていましたが、真っ赤に紅葉しているのもあれば、まだ緑の葉もありました。種子が多数ついている枝は落葉も早いです。

※参考:以前(2011年の夏)取り上げた若い果実です。この果実からの大変身です。
きれぎれの風彩 「ニシキギ」4-03


ちなみに、4番目の画の左上にいるカメムシは、調べてみると「キバラヘリカメムシ」でした。腹部側面に黄白色と黒色の縞模様があるカメムシで、ニシキギやマユミなどの実に集まります。

| 落葉低木 | 17:49 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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