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きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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クロガネモチ ~多数&綺麗な初冬の果実

桶川で巨樹を見た後は、伊奈町記念公園に立ち寄りました。3年近く前の1月に、同所で赤い実のたくさんついたクロガネモチを見て驚きましたが、この日はさらに多数の果実がありました。〈散歩日:12月12日〉

クロガネモチ(黒鉄黐)は、モチノキ科モチノキ属の常緑高木で、関東以西の本州・四国・九州に分布します。雌雄異株で公園や庭木に用いられます。花は5月~6月にかけて淡い紫色の花を咲かせ、秋に径6ミリほどの赤い果実をつけます。

1.この公園の広場には、10本近くのクロガネモチがあります。といっても見えているのは雌株だけですが・・・
2.木の枝々に(まんべんなく)実が付いています
3~5.調べていると「多数の真っ赤な実を付けた秋の姿は非常に美しく、冬までその姿を楽しむことができます。」との記載がありました。キレイな果実です
「1」「2」「3」「4」「5」
「クロガネモチ ~多数&綺麗な初冬の果実」


2013年1月12日に見た時の日記を読み返すと、「野鳥についばまれたのか、果実が無いのもあり…」と書いていますので、柄だけが残っているのも多かったと思いますが、今回はほぼ満付き(?)状態です。良いタイミングでした。

クロガネモチは、しばしば庭木として用いられ、比較的都市環境にも耐えることから、公園樹や街路樹として植えられるそうです。また、「クロガネモチ」が「金持ち」に通じることから縁起木として好まれる地域もあるようです。


オマケ≫ 同公園の様子です。
6~7.湿地周辺は、誰もこないのでとても静か。木は主にハンノキだと思います
8.様々な樹種の混じった雑木林は、まだ紅葉が残っていました
9.ナンキンハゼは高い位置にあり、残念(画はズームで)
10.バラ園では2~3人の方がメンテナンスをしていました(画は気になった名前)
「6」「7」「8」「9」「10」
「初冬の伊奈町公園」

| 常緑高木 | 23:45 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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スダジイ ~多気比売神社の大シイ〔巨樹〕

桶川市にある水上太陽光発電所(所用ついでに立寄り)を眺め、東側の赤堀川沿いの方に行くと周辺の案内が記された説明板がありました。そこに推定樹齢約600年という大シイが神社の境内にあるとの記載があり早速移動しました。〈散歩日:12月12日〉

シイやシイノキは、スダジイとツブラジイを併せた呼称です。関東以北の場合、シイといえばスダジイを指すのが一般的のようです。ここの神社でも一部の木にスダジイの名札がついていました。スダジイはブナ科シイ属の常緑広葉樹です。

多気比売神社(「たきひめ神社」という)は、平安時代の書物である「延喜式」にも名前が残る桶川市で最も古い神社とのことです。その鳥居の脇にそびえる大シイは、

多気比売神社の大シイ(市指定天然記念物:埼玉県桶川市)
 ・根まわり 6.7メートル 〈 ※幹周4.8m 主幹2.4m 文末参照 〉
 ・樹 高 13メートル
 ・枝張り 南北17メートル×東西14メートル
 ・樹 齢 約600年
 鎮守の森の象徴ともいえるこの大シイは、境内の他の樹木とともに、地区の人々の信仰と親愛の情によって、大切に守られてきました。
(案内板より)

1.川沿いに上っていくと、右手に丸い円盤状の緑の物体(こんもりした木々)が
2.多気比売神社です。枝葉のボリュームで境内も社殿も見えません
3.大シイ(スダジイ)の辺りです。他にもスダジイがあり樹冠は区別できません
4.3の右側から見た大シイです。根元から2枝に分かれています(2株立ち)
5.たくさんの細い枝が伸びています
「1」「2」「3」「4」「5」
「スダジイ ~多気比売神社の大シイ(1)」


6.鳥居をくぐると右に手水舎。参道は社殿までまっすぐのびています
7.手水舎の隣のスダジイには注連縄がまわされています。ご神木でしょうか
8.右斜め後ろを振り返ります、この位置だと手水舎の後が大シイ
9.社殿の左奥にも大きなスダジイがありました
10.注連縄のシイの脇には数株のマンリョウが赤い実を付けていました
「6」「7」「8」「9」「10」
「スダジイ ~多気比売神社の大シイ(2)」


調べてみると、スダジイは枝先が丸まるような形状になり、全体で丸く盛り上がったドーム状の樹冠(まるでブロッコリが集まったよう)になるとの記載がありました。

多気比売神社の鎮守の森(社叢)は、数本のスダジイによってなりたっていました。(このとこ自体に少し驚嘆)また、それにより遠くから見ると神社の境内を樹木がドーム状に覆っているように見えたわけです。

これまで鎮守の森の樹種についてそれほど気にしたことがなかったのですが、ほぼ一種類での社叢は初めてかもしれません。鎮守の森、面白いです。


※巨樹<株立ちの場合>
環境省の巨樹の定義は「地上から130cmの位置で幹周(幹の円周)が300cm以上の樹木」としています。
多気比売神社の大シイは株立ちになっていますが、このように130cmの高さで、幹が複数に分かれている場合は、次の条件になります。
・一番太い幹(主幹)の幹周が2m以上ある。
・それぞれの幹周の合計が3m以上ある。このとき幹周は複数の幹の合計となる


巨樹巨木林調査データベースには、多気比売神社の大シイも記載されており「幹周480cm 主幹240cm」となっていました。立派な巨樹です。

| 常緑高木 | 23:39 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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シキミ ~淡黄白色の花は仏事に

前回のお寺のハクモクレンの花を眺めた後、それ以外の花木を見てみようと思った時、ハクモクレンの隣の木にも花がついていることに気が付きました。初めて見る花で、後で調べてみると「シキミ」でした。〈散歩日:3月22日〉

シキミ(樒)はシキミ科(←モクレン科)シキミ属の常緑高木で、樹高5メートルほどになります。宮城県以南の比較的暖かい地域の山地に分布します(他、台湾や中国)。墓前や仏前に供える花として昔から墓地や寺院などに植えられ、最近は公園木や庭木にも用いられているようです。

1.ハクモクレンと並んで植わっていました。ただ、隣のハクモクレンの花が見事でしたので、この時季は(ご存知の方はともかく)シキミに目が行き難い・・・
きれぎれの風彩 「シキミ」1-1


2.この木は高さ3メートル超(?)。よく見るとたくさんの花がついていました
3~5.葉腋に径3センチほどの淡黄白色(クリーム色)の花を咲かせます。花弁は広線形で十数枚、花の中心に雌しべ8本とその周りに多数の雄しべがあります。
6.葉は互生で、葉身は長楕円形、厚くて光沢もあり、縁は全縁
「2」「3」「4」「5」「6」
「シキミ ~淡黄白色の花は仏事に」


シキミの花色は晴天の下では若い葉の色かと思われ、離れた所から見るとそれほど目立たないと思いました。

実家のある新潟の方ではシキミがなかったので、馴染みもないのですが・・・。調べてみると「仏教はシキミ(樒)、神道はサカキ(榊)」と言われ、シキミの樹皮や葉は乾燥させて粉にして抹香として用いられ、枝葉は仏壇に添えられたり、葉が末期の水をとるのに用いられたりと、仏事と関連の深い樹木のようです。日本に初めてシキミを持ってきたのは、鑑真和尚だったという記載も・・・。

仏前に供えるようになった理由としては、
・仏様の世界で咲く花「青蓮華(しょうれんげ)」に似ているから
・山の中や、寒い時季にはきれいな花がなかなか手に入らなかったから
・その香りを仏様に供えたかったから(また獣はその匂いを嫌ったから)
・シキミをさしておくと水が腐りにくくなるから

等が考えられ、そこから仏さまの木になり、仏花として用いられるようになったのでしょうということです。(真言宗のお寺のWeb参照)

シキミの名前は、有毒からの「悪しき実」、実の形から「敷き実」、匂いから「臭き実」などと呼ばれたことから転じたという説があります。シキビ、コウノキ、ハナノキ、仏前草などの別名もあります。


ところで、シキミは有毒植物で特に果実に毒が多く、Wikiでは「食べれば死亡する可能性がある程度に有毒である」と微妙な言い回しで書かれており、さらに「植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている」そうです。

| 常緑高木 | 18:44 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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ヤマモモ ~葉も果実も観賞

モコモコと葉を茂らせ、小さな果実がまとまって付けている樹がありました。埼玉県自然学習センター(北本自然観察公園内)の前なのに、今まで目に留まることがありませんでしたが「ヤマモモ」でした。〈散歩日:6月15日〉

ヤマモモ(山桃)は、ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑高木で、関東~北陸以南の暖地の海岸や山野に多く自生します。雌雄異株です。

自宅から駅までの途中にあるマンションの植え込みにヤマモモがあり、名札付きだったので知ってはいましたが、たぶん雄木なのでしょう、果実を見たのは今回が初めてです。
果実は食用(ジャム・生食)になり、名前も味が桃に似ていることによるそうです。

1.横に枝を拡げモコモコとした樹形でした。街中で見るのとは幅が違います。
きれぎれの風彩 「ヤマモモ」1-1


2~3.枝先に十数個の果実がつき、緑色から赤色に熟す途中のようでした
  日当たりの良い樹の上のほうでは、ほぼ赤くなっていました
4.果実は1センチ強ほどの大きさで、表面は粒々です
5~6.成木(?)なのでしょう、樹皮は裂け目が出て枝分かれもたくさん
「2」「3」「4」「5」「6」
「ヤマモモ ~葉も果実も観賞」


7.葉は細長いヘラ状で全縁です。長さは10センチ前後
  一見、輪生状のように見えます。冬でもこの葉姿なので庭木にも良いでしょう
きれぎれの風彩 「ヤマモモ」1-7


風媒花のヤマモモですが、調べていて驚いたのは、(地理的条件にもよりますが)ヤマモモの花粉飛散距離は20~30キロメートルと言われ、中には飛距離が600~2400キロメートルの記録もあるようです。雌木を植えたら結実の可能性は高そうです。

また、徳島県や高知県はヤマモモの産地で、大きさも2倍以上の品種があるようです。ただ、ヤマモモは梅雨の真ん中に最盛期(出荷)を迎えるのですが、雨に打たれると水っぽくなるので、梅雨の”中休み”のタイミングに合わせてサッと採るのが良いとのこと。さらに、日持ちがし難いので、希少な果実と言われるようです。

言われてみると、ヤマモモというフルーツを食べたことが無いです(と思います)。
花も見たことが無いので、来年は・・・。

| 常緑高木 | 23:25 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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シラカシ ~白山神社の大カシ:小川町

埼玉県小川町でニリンソウ群生地(前回掲載)を見た後、江戸初期の古民家を見学し、その後に「白山神社の大カシ」を見に行きました。〈散歩日:4月12日〉

シラカシはブナ科コナラ属の常緑高木です。公園樹や庭木としてよく利用されている、関東地方ではカシといえばシラカシで普通に生育するカシです。
ココでも、これまでにドングリ白く香る尾状花序を取り上げたことがあります。

白山神社の鳥居をくぐると正面に急な石段があります。そこにある標柱によると、
白山神社の大カシ(小川町指定天然記念物:昭和38年)
 ・目通り幹囲 5.3メートル
 ・樹 高 約20メートル
 ・推定樹齢 700年
     (昭和60年12月付け)

1.石段の下から見上げると大カシはどこにあるのか分かりませんでした
きれぎれの風彩 「白山神社の大カシ」1-1


2.石段を階段を上ると、社殿に向かって左手前に大カシが屹立していました
3.見た通りの狭い境内(?)に、大きなシラカシは不似合い・・・でも印象深い
4.シラカシの成木の樹皮は細かい縦縞が入る程度ですが、こちらは樹皮に歴史有
5.太い幹の中心部は空洞になっており、上部まで抜けています
6.見上げると枝振りが不自然です。大きな枝が折れたのでしょうか
「2」「3」「4」「5」「6」
「シラカシ ~白山神社の大カシ:小川町」


樹高は決して20メートルはないように見えましたし、空洞内は黒く焦げているようです。大カシに何かがあったようですが、Web検索では分かりませんでした。

7.緑の葉は生い茂っていました。これからも街を見守ってくれるでしょう。
きれぎれの風彩 「白山神社の大カシ」1-7


ちなみに、調べていると白山神社の創建は1276年という記載がありました。とすると、神社も大カシも同じくらいの歴史があるようです。

| 常緑高木 | 00:27 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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