きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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ノイバラ ~芳香ある白い5弁花

5年前の冬、北本自然観察公園で赤い果実を見て、それがノイバラであることを知りました。その後、春に咲く白い花も確認しましたが…、今回はこれまでよりも良いタイミングで見ることができましたので、初めて花を取り上げます〈散歩日:5月20日〉

ノイバラ(野茨、野薔薇)は、バラ科バラ属の落葉性つる性低木で、日本のノバラの代表種です。北海道から九州まで分布し、野原や林縁、河原などにふつうに生えます。地方による変異も多いようです。

〔Webで確認した特徴〕
・花期は5月~6月。樹高は2メートルくらい。よく分枝し鋭いトゲがある
・葉は互生し、奇数羽状複葉。小葉は先が尖る楕円形で3~4対、細かい鋸歯あり
・枝先に円錐花序をなし、径2センチほどの白い花を多数つける
 花弁は5枚で、雄しべは多数。花柱は基部近くが合着して柱状になる
・秋にそう果が数個入った球形の偽果(花床が肥大化したもの)をつけ赤く熟す

以下は林縁のノイバラの様子です。日当たりの良いところのノイバラは花がほぼ終わっていました。ノイバラは一般的なバラのイメージとは異なります。
1.木漏れ日がちょうど花にさして…。少し離れて見るのがキレイかもしれません
きれぎれの風彩 「ノイバラ」2-1


2.水辺のノイバラです。園路からは少し離れていました。
3~4.あまり人の通らない園路沿いですが、通る方は足を止めていました
5~6.花弁は先が少し凹みます。花は一斉に咲くのではなく順に咲くようで、雄しべが黄色から萎え黒くなっているものも多かったです
「2」「3」「4」「5」「6」
「ノイバラ ~芳香ある白い5弁花」


園芸のことは分かりませんが、ノイバラはバラの8原種の1つで、西洋に渡ってからは、房咲き性という性質の原種となり、品種改良や種の繁殖に使われたようです。また今でも、バラを増やすときの台木として、利用されることが多い植物のようです。

和名の由来は、野山に自生しているイバラ(刺の意味)ということからノイバラという名がついたという説や、古代の東国方言ウマラ(棘)からウバラ、イバラに転訛したという説などの記載がありました。
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| 他の木元 | 19:33 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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ノブドウ ~小さな花~若い果実

昨年の秋に、丸山公園(上尾市)の駐車場近くでノブドウの果実を見ましたが、先月は同所において、花~若い果実を観察できました。〈散歩日:6月18日、26日〉

ノブドウ(野葡萄)は、ブドウ科ノブドウ属のツル性落葉低木です。日本各地の山野に生えます。巻きひげで他物にからみつきます。名前は野に生えるブドウから。

〔Webで確認した特徴〕
・葉は互生し、葉身はほぼ円形で長さ数センチ~10センチほどになり3~5裂する。基部は心形になり、縁は浅い鋸歯あり
・葉に対生して、巻きひげが出る。巻きひげは、先が2又に分かれる
・花期は7~8月。集散花序をだし、径4ミリほどの花を多数つける
・果実は径7ミリほどの球形で緑色。秋には、ブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生し虫えいを作るので、白・紫色・瑠璃色などになる。形も不揃いに

1.フェンスや低木を頼りに立ち上がり、枝先は所在無げに宙を彷徨います
きれぎれの風彩 「ノブドウ」1-1


2~4.花は小さく色も目立ちません。花弁と雄しべは5個です。同じ花序に蕾、花、花弁と雄しべが落ちた状態、若い果実などが一度に見られます
5~6.生長の早い株(枝)では、ほとんどが果実になっている花序(房)もあります。緑一色ですがキレイな果実です。葉の形は弱冠の差で様々あります
「2」「3」「4」「5」「6」
「ノブドウ ~小さな花~若い果実」


7.こちらは、昨年の10月12日に同所で見た果実です。虫こぶにより膨らんで様々な色、大きさになっています。なお、正常な果実は少ないとのことです
きれぎれの風彩 「ノブドウ」1-7

| 他の木元 | 22:27 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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ノカンゾウ ~夏に咲く赤橙色の花

上尾市の丸山公園の西側にある園路を歩いていると、橙色の花が目にとまりました。他の方のブログで見たことのあるノカンゾウです。翌週、北本自然観察公園にいくと南入口の近くで同種を見ることができました。〈散歩日:6月18日、6月26日〉

ノカンゾウ(野萓草)は、ススキノキ科(ユリ科)ワスレグサ属(キスゲ属※)の多年草で、本州~沖縄および中国に分布し、やや湿ったところに見られます。※分類は種々あるようです。名前は、漢名の萱草(かんそう)をそのまま音読みして、野山に咲くことからノカンゾウに転訛したそうです。

〔Webで確認した特徴〕
・葉は根際から生え、細長い線形で弓状に曲がって垂れる
・花期は6月~8月、70センチ前後の花茎を立て、茎頂に赤橙色の花を付ける(花色は変化多い)。花被片は先が反り、長さ約7センチ。花の直径約7センチ
・果実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される)

1~3.〈6月18日〉丸山公園の境界辺り:花はユリの花の形に似た咲き方です。朝咲いて夜にはしぼむ一日花とのこと。それでも、次々に咲くようです
4~6.〈6月26日〉北本自然観察公園:園路から離れている場所です。多数のノカンゾウが咲いていました。ノカンゾウは花の大きさ、色合いから目立ちます
「1」「2」「3」「4」「5」
「ノカンゾウ ~夏に咲く赤橙色の花」

きれぎれの風彩 「ノカンゾウ」1-6


同属のヤブカンゾウは、花が八重咲でやや大型ですが、花以外(葉、茎)はよく似ています。他の仲間には、ニッコウキスゲ、トビシマカンゾウ、ヒメカンゾウ、ハマカンゾウなどがあります。
この中では(十何年も前のことですが)ニッコウキスゲを見たことがあります。それこそ日光の方と野反湖でした。ノカンゾウよりももっと黄色っぽい花色でした。

ノカンゾウの若芽・若葉、花・蕾は食用になるようです。食べたことはないと思いますが、検索して白い芽の画をみると、見たことがあるような気もします。

| 他の木元 | 21:21 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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フジ ~北本の大きなツル2016

雑木林の中で取り残されたのか、公園でも園路から外れた所には稀に大きなフジのツルが絡み合う異様な光景を見て驚くことがあります。北本自然観察公園には園路から少し入った所に大きなフジがあります。久し振りに見てきました。〈散歩日:2月11日〉

フジ(藤)は、マメ科フジ属のツル性落葉木本。ノダフジ(野田藤)ともいいます。
花期であれば花に目がいくところですが、この時季は巻きつく樹にも葉が無く、ツル自体がよく分かります。
ツルの巻き方は、右巻き(上から見て中心から外側へ時計回りに見える巻き方)で、ヤマフジとはツルの巻き方が逆です。(右巻き左巻きの定義はアレコレありそうです)

1~5.太いツルが絡み合う様子です。太いツルがねじれたり曲がったり巻いたりしています。支える間隔の長いところ(ツルが横や縦に宙づりになっているようなところ)は、たぶんお互いに小さい時につながり、お互いが生長しながら大きくなったのだろう、とその昔に思いめぐらします
「1」「2」「3」「4」「5」
「フジ ~北本の大きなツル2016」

私が子供の頃ならジャングルジム代わりに遊んでいるところですが、イイ大人になったので(他人から見ると)登ったりブランコにしたりせずに見るだけです。

何度かこのフジは見ていますが、本日記で検索してみると、同じ場所で最初に取り上げたのは、2012年の1月でした。その時の画と比べてみます。まずは4年前の2012年1月8日。
きれぎれの風彩 「フジ」3-6
↓↓↓↓↓↓

そして、今回。(4年前とほぼ同じ位置で撮っていました)
きれぎれの風彩 「フジ」3-7


全体的にツルが持ち上がっている感じですが、支えの枝が垂れたのでしょうか、画の手前左側は下がっています。中央の二重巻きになったツルの位置はかなり違います。
ツルの生長と支える樹・枝の生長、この先どうなることやら・・・。

| 他の木元 | 23:30 | comments:11 | trackbacks:0 | TOP↑

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ツルマサキ ~枝のような・・・〔ツル植物〕

この時季、落葉樹を這い上がるツル植物でキヅタはよく見かけますが、北本自然観察公園の園路に近い所で見たツル植物は、葉がまったく異なり初めて見るものでした。
名前を調べるのが大変かと思い、この時は園内にある埼玉県学習センターで図鑑を見、結局は職員の方に相談して「ツルマサキ」と分かりました〈散歩日:2月11日〉

ツルマサキ(蔓柾)は、ニシキギ科ニシキギ属の常緑ツル性木本です。
〔センターにあった図鑑によると〕
茎は気根を出して這い上がり、葉は対生で無毛で厚く、長さ2~4センチ、幅1~3センチ、低い鋸歯あり。小枝の節に根がある(テイカカズラの小枝には根が無い)。

1.地面から樹に這い上がる根元の部分です
2~3.葉の形は、楕円形、長楕円形、ときに円形とのこと。低鋸歯あり
4.キヅタも混じっていますが、劣勢です
5.地上を這い、グランドカバーのようになっているところです
「1」「2」「3」「4」「5」
「ツルマサキ ~枝のような・・・(1)」


6~10.周辺では、4~5本の樹にツルマサキが上っていました。樹の上の方を見ると、ツルが枝のように横にピンピン伸びています。このようなツルをこれまで見たことがない(と思います)ので、これもツルかと驚きました
(10は9をトリミングしたものです)
「6」「7」「8」「9」「10」
「ツルマサキ ~枝のような・・・(2)」


最初、職員の方に聞くときに2や3の画を見せていました。職員の方によると、ツルマサキとテイカカズラの幼い葉や地上を這う葉はとても似ているそうで、図鑑を何冊も出して調べることになってしまいました。結局、「正確には小枝の節の根を見て判断してください」ということになりました。

しかし、その後に樹の上のツルも見せたところ「拡大できます?」といわれ、10のように画をズームしたところ「これはツルマサキです」と即答でした。(最初から樹の上の画を見せていれば良かったかもしれません。)

ただ、花の時期なら私でも簡単に区別できそうです。Webでツルマサキの花を見ましたが、ニシキギの花に似ていました。ニシキギの仲間の花は似ているようです。
テイカカズラの花は見たことがありプロペラ状で全く異なります。なおテイカカズラはキョウチクトウ科で、ニシキギの仲間ではありません。

| 他の木元 | 20:40 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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