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きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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チョウセンアザミ(アーティチョーク)~大型の外来アザミ

アジサイを他の方の日記で拝見するようになったこともあり、梅雨の晴れ間にアジサイの光景などを見に行こうと思いました。上尾市「丸山公園」の駐車場に車を止め、最初に目をとめたのは高さ2メートルはありそうな・・・。〈散歩日:6月20日〉

今年の1月に同所を訪れた時、大きな葉が幾重にも重なり山のようになっていたのを見て驚きました(下の画)。名札もなかったので何だろうと思っていました。
きれぎれの風彩 「チョウセンアザミ」1-0


今回、花が咲いており、階段を上がって斜面の上に行くと「アーティチョーク。和名:チョウセンアザミ」と名札がありました。
きれぎれの風彩 「チョウセンアザミ」1-1


チョウセンアザミ(朝鮮薊)は、キク科チョウセンアザミ属の多年草で、地中海沿岸原産。つぼみを食用とし、欧米では馴染のある花菜類とされています。品種は2つあり、アーティチョークと総包片の先が鋭くとがる「カルドン」があります。江戸時代にオランダから渡来したといわれています。
〔Webで確認した特徴〕
・花期は6~9月頃で、草丈は1.5~2メートル
根生葉は長さ1~2メートルにもなる。1~2回羽状に深裂又は全裂する。裂片は楕円形~披針形。茎葉は長さ50~80センチ。
・茎先に淡紫色で径10センチ前後の頭花(筒状花のみ)を数個つける。

ここのチョウセンアザミは、斜面の上側に植えられているので、下から見ると根出葉が垂れ下がり、草丈はかなり高く見えます。実際2メートル位でしょうか。
きれぎれの風彩 「チョウセンアザミ」1-2


斜面に植えられているのには意図がありそうです。(おかげで)斜面の上からは花を横から見ることができます。(それでも、離れているのでズーム多用)
きれぎれの風彩 「チョウセンアザミ」1-3


蕾もありますが、食用とするのはもっと若い、蕾のでき始めのようです。
日本のアザミの仲間に比べると、総苞が大きく花が小さいようなバランスです。
きれぎれの風彩 「チョウセンアザミ」1-4


なるべく花の上が分かるようにと手を伸ばします。
きれぎれの風彩 「チョウセンアザミ」1-5


若い蕾の苞片基部の肉質部分を食用とします。イタリアでは9世紀頃には栽培が行われていたそうです。世界の生産量(2018年)では、イタリア(約26%)、スペイン(約16%)、エジプト(約12%)がベスト3です。

和名「朝鮮薊」の由来は、「外来」のアザミという意味で、日本に渡来した当時は、朝鮮=外来を意味していたことによるようです。

この日は、ウチワトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボなどが見られましたので、別日記でとりあげました。また、アジサイの風景は次回に。
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| 草本(草花・野草) | 19:55 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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キツネアザミ ~アザミのようでアザミでない

埼玉県川越市・上尾市・川島町の境にある「三ツ又沼ビオトープ」とその周辺散歩から。その4。〈散歩日:5月17日〉

キツネアザミ(狐薊)は、キク科キツネアザミ属の越年草で、本州以南の田畑の畔や道端などに普通に見られます。史前帰化植物。和名は、花がアザミに似ているが、アザミではなくて狐に騙されたようだということから。
〔Webで確認した特徴〕
・花期は5~6月頃。草丈は60センチ~1メートル超にもなる。茎は直立し、上部で良く分枝する。
・葉は狭楕円形~狭倒卵形で長さ10~20センチ。羽状に深裂し先端が大きい。葉裏は白い綿毛が密生している。ロゼットを形成して越冬し、根出葉は羽状複葉のように深く裂ける。アザミのような棘はない。
・枝の先端に多数の紅紫色の頭花をつける。頭花は全て筒状花(舌状花はない)。花の径は1センチほど。総苞片に突起がある。

遊歩道から少し脇に入った畑と休耕田の間に、多数の頭花をつけたキツネアザミがありました。草丈が1メートルほどあり、他の草本よりも大きいので目につきました。一年前に北本自然観察公園で初めて認識した以来のことです。
きれぎれの風彩 「キツネアザミ」1-1

きれぎれの風彩 「キツネアザミ」1-2


独特な頭状花序の光景です。緑を背景にすると、小さな球が浮いているような・・・。
きれぎれの風彩 「キツネアザミ」1-3


細~い筒状花です。総苞に隠れていますが、長さは15ミリ近くあるようです。
きれぎれの風彩 「キツネアザミ」1-4


某Webサイトで「花は頭花の頂端からこぼれるように咲く」という記載がありましたが、本当にそんな感じです。総苞下部の総苞片は、突起が顕著に現れます。
きれぎれの風彩 「キツネアザミ」1-5

何故こんなに細く多数の筒状花をつけることにしたのか?不思議です。

| 草本(草花・野草) | 22:13 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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ハハコグサ ~小さい頭花の花序

埼玉県川越市・上尾市・川島町の境にある「三ツ又沼ビオトープ」とその周辺散歩から。その3。〈散歩日:5月17日〉

農道と畑の境で、見たことのある小さくて黄色い頭花がたくさんありました。ハハコグサです。ここでとりあげるのは初めてです。

ハハコグサ(母子草)は、キク科ハハコグサ属の2年草(越年草)で、全国の日当たりのよい道端、畑地、原野などにごく普通に見られます。春の七草の一つ(御形:ごぎょう)で、若い茎葉は食用とされます。
〔Webで確認した特徴〕
・花期は4~6月。草丈は15~40センチ。全体に綿毛があり白っぽく見える
・茎葉は互生し、長さ2~6センチのへら形
頭状花序の黄色い花が密に集まり多数咲かせる。頭花は中心に数個の両性花、周囲に雌花が多数つく。総苞は球状鐘形で、径約3ミリ
・花後は冠毛をつけ、種子を飛ばす

ハハコグサの群生です。一般的に茎葉などの緑色に黄色い花は目立ちますが、茎や葉が綿毛に覆われているので、ぼわ~っと明るい群生でした。
きれぎれの風彩 「ハハコグサ」1-1

きれぎれの風彩 「ハハコグサ」1-2


さらに、頭花には既に冠毛ができており、ぼわ~を増していました。
きれぎれの風彩 「ハハコグサ」1-3


頭花はものすごく密に小さな小さな花の集合です。冠毛は長さ2ミリほど。
きれぎれの風彩 「ハハコグサ」1-4


上の画のトリミングです。雌花より大きい両性花が5裂して開いています。頭花から1~3本飛び出ているのがどういう状態なのか?
きれぎれの風彩 「ハハコグサ」1-5


こちらは、群生から離れたところに生えていたハハコグサです。
きれぎれの風彩 「ハハコグサ」1-6


全体を密に覆う白い綿毛は、生育状態や時期によって毛の密度は若干変化するそうです。大きく成長したものや、花期の終わりごろ、古くなった葉などは毛の密度が薄くなることもあるようです。

| 草本(草花・野草) | 22:40 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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ナヨクサフジ ~片側に整列する花序

今回からは、埼玉県川越市・上尾市・川島町の境にある『三ツ又沼ビオトープ』及びその周辺散歩に行った時のことからとりあげます。〈散歩日:5月17日〉

農道沿いや休耕田で、青紫色の花序を多数つけているツル性の植物をあちらこちらで目にしました。後日、調べてみるとクサフジに似ているのが分かりましたが、似ているのは数種類あるのです。その中の『ナヨクサフジ』ではないかと思います。

ナヨクサフジ(弱草藤)は、マメ科ソラマメ属のツル性1年草です。ヨーロッパ~西アジアに自生する植物で、飼料作物・緑肥として栽培されています。
〔Webで確認した特徴〕
・花期は5月~8月。茎の長さは1.5~2メートルになる
・葉は、狭楕円形の小葉が10対ほどつく偶数羽状複葉で、先は巻きひげとなる
・花は、長さ1.5センチほどの蝶形花で総状花序の片側に整列してつく
 花柄は萼筒の先でなく、萼筒の尻(後部)が突き出るように下側につく

1.最初に見たのは、もうすぐビオトープに着く車内からで、目立っていました。
きれぎれの風彩 「ナヨクサフジ」1-1


2.茎はよく分岐して他の物にまとわりついて広がるので、ごちゃっとしています。
きれぎれの風彩 「ナヨクサフジ」1-2


3.なので、花以外は何だかよく分からない感じでした。茎は太いです。
きれぎれの風彩 「ナヨクサフジ」1-3


4.片側に(一方向に)整列する花序です。不思議なものです。
きれぎれの風彩 「ナヨクサフジ」1-4


5.画では分かり難いのですが、萼筒のお尻のちょっと手前に花柄があります。
きれぎれの風彩 「ナヨクサフジ」1-5


本種を同定する花の特徴としては、「旗弁の爪部(筒状部)が長く、旗弁の舷部(幅広の部分)のほぼ2倍の長さがある」そうです・・・見比べないとわかないです。
また、「クサフジによく似ているが、クサフジのような滑らかな茎ではなく軟毛が生えている」というのもあります。

他のマメ科植物と同様に、根に根粒と呼ばれるコブのような器官があり、中にいる根粒菌が空気中の窒素をアンモニアに変換し(窒素固定といいます)、植物の生育に欠かせない窒素を供給する働きをするそうです。土地が次第に肥沃になるわけです。さらに、土にすきこむことで肥料(緑肥)になります。

この辺りで多数見られたのは、昔々緑肥として使っていたから・・・かもしれない。

| 草本(草花・野草) | 23:30 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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ヤブタビラコ ~黄色花、下向く総苞

北本自然観察公園の林縁~草地で、細い茎を伸ばした草本の群生がありました。花自体はオニタビラコに似ています。これは?オニタビラコを取り上げた時に、似た花が2種あるとのコメントを頂いたので、調べて解りました。〈散歩日:5月14日〉

ヤブタビラコ(藪田平子)は、キク科ヤブタビラコ属で越年草。北海道~九州に分布。田の畦道や草地に生える。(近縁のコオニタビラコは水田の中に生える)
〔Webで確認した特徴〕
・根生葉は長さ5~20センチ超。深裂し葉の先が最も幅広。縁がやや角張る
・花期は5月~7月。花は黄色で直径約8ミリ、花弁(舌状花)は12~20個
・花が終わると総苞は丸くなり、次第に大きくなって下向きになる

1.根生葉が地面を覆い、無数の花茎が伸びる、珍しい群生の光景です。
きれぎれの風彩 「ヤブタビラコ」1-01


2.花茎は斜上もしくは(倒れて)横に伸びています。葉先の形は角ばっています。
きれぎれの風彩 「ヤブタビラコ」1-02


3.花の盛期は終えたようで、花よりも総苞(中に果実)の方が多いです。
きれぎれの風彩 「ヤブタビラコ」1-03


4.オニタビラコに似た花と下を向いた総苞です。
きれぎれの風彩 「ヤブタビラコ」1-04


5.群生の外側の花茎は横に伸びていました。茎葉は小さいです。
きれぎれの風彩 「ヤブタビラコ」1-05


ヤブタビラコの花茎は10~50センチにもなり、同じヤブタビラコ属の『コオニタビラコ』は、花茎が10センチ前後と短く、舌状花は6~9個と少ないそうです。また、オニタビラコ属の『オニタビラコ』は、頭花を散房状に多数つけ、果実に冠毛をつけるので区別できるとのこと。

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浅い池は波がなく、くっきり水鏡で背後の高木が写っていました(分かり難い)
きれぎれの風彩 平塚公園0514-200607_1


湿地ではヨシが育ってきました。この分だと木道脇は刈られるでしょう。
きれぎれの風彩 平塚公園0514-200607_2

(間が空きましたが、5月14日の北本自然観察公園は今回までに)

| 草本(草花・野草) | 21:07 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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