きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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フデリンドウ ~春咲きの小さな竜胆

北本自然観察公園で前回のオトコヨウゾメの近くに「フデリンドウ」がありました。初めて見ますが、説明板でそれと分かりました。一般的に言われる「リンドウ」は秋に咲きますが、春に咲く咲く仲間も幾つかあるようです。〈散歩日:4月23日〉

フデリンドウ(筆竜胆)は、リンドウ科リンドウ属の越年草(2年草)で、北海道~九州の他、東アジアに分布し、日照のある林縁や疎林の林床に生育します。

〔Webで確認した特徴〕
・草丈は5~10センチほどになる(一般的なリンドウは30~50センチ)
・葉は対生し、質はやや厚め、広卵形(先ですぼまる)で鋸歯はない(全縁)
花期は4~5月。茎先に漏斗状の青紫色の花を数輪、上向きにつける
 花冠は径2センチほどで、長い裂片5枚と短い裂片5枚からなり、長い裂片の裏側は緑色。日中(日が当たっている時)だけ開き、曇天や雨天時は閉じる

1.朽ちた倒木の傍らから、1本の茎が斜上してさらに茎が分かれ、その先にそれぞれ数個の花がついています。花(蕾)数が多く重そうに見えます
きれぎれの風彩 「フデリンドウ」1-1


2.目視では緑色が多くほぼ蕾に見えましたが、少し開いているのが多いです。ただ、撮影時刻は11:50頃なので、この後開くのかどうか(?)
きれぎれの風彩 「フデリンドウ」1-2

この場所は、後側(南側)に上る斜面があり、しかも周囲に高木があるため日当たりはあまり良くありません。この株にとっては倒木も日陰の元です。

3~4.奥の方にも一株ありました(近寄れないのでズームです)。花数は少ないのですが、皆開いています。Webで検索すると、これくらいの花数のモデルが多いです。こちらの方が“らしい”のかもしれません
きれぎれの風彩 「フデリンドウ」1-3

きれぎれの風彩 「フデリンドウ」1-4


フデリンドウの葉は、花のサイズに比べて小さいです。
名前の由来は、花を閉じた状態が筆の穂先に似ていることによります。

低地に生える春のリンドウは種類が幾つかあるようですが、他の種はどれも根生葉があるので区別がつくとのこと。他の種にも出会いたいものです。
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| 草本(草花・野草) | 22:37 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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センニンソウ ~熟す果実とヒゲの経過

今年は9月に北本自然観察公園の駐車場敷地内で、(これまで見たことのない)多数の花を付けたセンニンソウを見ることができました。これならば、多数の果実の様子も見られるのではと、その後の経過です。〈散歩日:10月2日~12月4日〉

センニンソウ(仙人草)は、キンポウゲ科センニンソウ属の常緑ツル植物です。
果実から伸びる白い毛を、仙人のヒゲに見立てたことが名前の由来と云われていますが、経過を見ていると、どの段階のヒゲなのだろう?と思わないでもないです。

1~2.〈10月2日〉 9月には果実ができており花柱は最初緑色ですが、その後は花柱が伸びると共にヒゲも伸び、色は白くなってくるようです
3~4.〈10月10日〉 支える木の上部には、多くの果実が残っていました
「1」「2」「3」「4」
「センニンソウ ~熟す果実とヒゲの経過(1)」


雨のせいでヒゲが固まってしまうのかとも思いましたが、花柱が伸びきった後はこのようにヒゲが寝たままです。(花柱は長さ3センチ前後。果実は8ミリ前後)
5~6.〈10月23日〉 果実の外側が赤みを帯びてきました。日焼けのようにも・・・
7~8.〈11月13日〉 全体的に色が変わってきました。若干ヒゲが拡がりつつ・・・
「5」「6」「7」「8」
「センニンソウ ~熟す果実とヒゲの経過(2)」


9~12.〈12月4日〉 果実は完全に熟したと思われ枯れたようになっていました。ヒゲは立ち上がり枯れ色になった花柱の四方に拡がっています
「9」「10」「11」「12」
「センニンソウ ~熟す果実とヒゲの経過(3)」

果実は当初に比べてかなり少なくなりましたが、まだこのように残っていました。ツル植物は刈り取られることが多いので、晩秋まで果実が多数残っているのは珍しいのではないかと思います。

途中、寝たままのヒゲが気になりましたが、熟した後に風で散布されるのが目的でしょうから、わざわざ途中でヒゲを拡げるためにエネルギーを使う必要はなく、熟した頃に拡げればよい・・・と納得することにしました。

| 草本(草花・野草) | 13:00 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

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カナムグラ ~雌花序からの果実

北本自然観察公園で大繁殖しているカナムグラを見て、初めて取り上げたのが2013年でした。ただ、この時からこれまで果実の様子を見ていないことに気づき、改めて確認しました。〈散歩日:10月23日、11月13日〉

カナムグラ(鉄葎)は、アサ科(クワ科)カラハナソウ属でツル性の一年草です。
非常に繁殖力が強く、ツルは強靭に絡み合います。雌雄異株。

1.雌花序を確認できました。苞から雌しべが出ています
2.雌花序は、はじめ緑色で、花後に大きくなり果期には赤紫色を帯びます
3.これを傾けて中を見ると、果実ができていました。他にも何度か試します
4.こちらも熟し中の果実です。熟して焦茶色になった果実も見たのですが、傾けて撮ろうとするとぽろっと落ちて薮の中に・・・
「1」「2」「3」「4」
「カナムグラ ~雌花序からの果実」

5.雄花もまだまだ残っていました。花のサイズの割に大きな葯が垂れ下がります
きれぎれの風彩 「カナムグラ」2-5


6.この公園では、木道沿いでよく見られ、↓このように毎年大繁殖している所もあります。これでは他の植物は育たないと思います
きれぎれの風彩 「カナムグラ」2-6


ちなみに、カナムグラはキタテハ(タテハチョウの仲間)の食草とのことですが、これだけ広範囲に繁殖しているので、人を(園路を)避けても十分なのでしょう。遠くで「アレかな?」という程度にしか見たことがないです。

| 草本(草花・野草) | 23:22 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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トネアザミ ~春から秋、そして倒れる・・・

北本自然観察公園で2013年に初めてトネアザミを見ました。その後は毎年気にして見るのですが、気が付くと倒れていることが多いです。そこで、今年は春からの経過を追ってみました。〈散歩日:4月~10月〉

トネアザミ(利根薊)はキク科アザミ属の多年草です。関東や中部など(太平洋側)に分布し、草丈が2メートルになる大型のアザミです。
葉が羽状に深裂し、中型の頭花を横向き~やや下向きに咲かせます(茎が倒れている場合は上向きに咲きます)。総苞片は太くて長いトゲ状で反り返ります。

1. 6月11日 遊歩道沿いの数株。すくすく育っています
2. 6月11日 └既に立派な茎になりました。葉柄も太いです
3. 6月11日 └深く裂ける葉は長さ30センチほどあったと思います
4. 8月21日 └草丈は優に私の身長を越し、茎頂にはツボミができています
5. 9月 4日 └倒れていました。台風の影響と思われます
「1」「2」「3」「4」「5」
「トネアザミ ~春から秋、そして倒れる・・・(1)」


6. 5月 1日 梅の木がある草地のトネアザミ
7. 9月 4日 └やはり、倒れていました
8. 9月17日 倒れずに踏ん張っている株もいくつかありました
9.10月10日 倒れたままで花をつけています
10.10月10日 └新しく伸びた枝は上を向き、花とツボミを多数つけています
「6」「7」「8」「9」「10」
「トネアザミ ~春から秋、そして倒れる・・・(2)」


11.花の様子です。雄しべが終わり、雌しべが長く伸び、先端が裂け始めています(という状態だと思います)。総苞片は蕾の頃から反り返っています
きれぎれの風彩 「トネアザミ」2-11

強風のせいで毎年倒れるトネアザミですが、倒れても枯れることなく花を咲かせます。逞しい植物です。いつかきっと、全ての株が倒れないで多数の花を付けている光景を見たいものです。

| 草本(草花・野草) | 23:36 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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トリカブト ~烏帽子を被った花

名前は知っているけど見たことが無い。そんなトリカブトを武蔵丘陵森林公園で初めて見ることができました。〈散歩日:10月16日〉

トリカブト(鳥兜)は、キンポウゲ科トリカブト属の総称です。本州の東北地方から中部地方に分布し、日本には30種ほどが自生します。ドクウツギ、ドクゼリと並ぶ日本三大有毒植物の一つですが、観賞用としても人気のある山野草です。

〔Webで確認した特徴〕
・花期は8月~10月。草丈は1メートル前後
・葉は互生し、3~5つに深く裂ける(手のひら状)
・花は茎頂や茎の上部から柄を出して、青紫色の兜状の花をつける
・果実は袋果で熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する

形態に変化が多く、種類も多いため種分類が困難な一群のようです。また、花色は一般に紫色ですが、白色や淡黄色、ピンク系などもあります。
和名の由来は、花の形を舞楽の時にかぶる鳥兜にたとえたものとされています。

1.初めて見たトリカブトは(後にWebで見た画よりも)花数が少なく、時期的に少し遅めだったと思いました(でも、初めてなので取り上げています)
きれぎれの風彩 「トリカブト」1-1


2.花は変わった形をしています。特に烏帽子のような上萼片は印象的です
  花の詳細は下段に記しましたが、画では下萼片が見えません(?)
3.花が終わるとともに、葉も元気がなくなってくるようです
4.変わった形は花だけでなく果実も昆虫の幼虫か蛹のような形です
5.葉は深裂し、さらに粗い鋸歯(?)があります。これも重鋸歯(?)
「2」「3」「4」「5」
トリカブト ~烏帽子を被った花」

花弁のように見えるのは5枚の萼片で、それぞれ虫媒介に適した働きがあります。
・上萼片(1枚):花上部の兜状(烏帽子状)の萼片で、中にある蜜を貯めている花弁を守り、雨も入らないようにする働きもあります
・側萼片(2枚):左右にある大きな萼片。ハチ等の誘導と姿勢を制御します
・下萼片(2枚):下部にある小さな萼片。ハチ等がとまるときの足場の役割

山野で見られるトリカブトは、ヤマトリカブト(山鳥兜)が多いようです。今回みたのも同種かもしれません。

| 草本(草花・野草) | 23:59 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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