きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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ムクゲ ~蕾と花、シベとクマバチ

ムクゲ(木槿)はアオイ科フヨウ属(ハイビスカス属)の落葉低木で、夏の間長く花を咲かせていますのでよく見かける花木です。当ブログでは2010年7月にムクゲの花のことをとりあげました。(2011年1月には種のことをとりあげました。)

ムクゲは江戸時代からたくさんの園芸品種がつくられ、花によって一重咲き・半八重咲き・八重咲きに大別されます。半八重咲きというのは?調べてみると、花の中央部にリボン状の花弁(内弁)があるタイプのようです。また、八重咲きはムクゲの特徴的な雌しべがないそうです。

さて、ヤマユリを見に『花と緑の振興センター』に行った際、ムクゲのコーナーをのぞいてみると数種類の花色、そして蕾に目がとまりました。〈散歩日:7月15日〉

1.よく見る白地の花色の時は気にすることがなかったのですが、蕾の色や形が生長とともに変わるようです。色は徐々に薄くなり、形は徐々に円柱形のようになってから開きます。(↓花色は薄紫地に中心が赤のタイプ)
きれぎれの風彩 「ムクゲ」3-1


2.花が咲き誇る様子がムクゲのイメージでしたので、花と蕾のコラボが新鮮です。
3~4.半八重咲き(?)の白い花、蕾の色は淡い黄色まじりでした。
5.紫の蕾は(たぶん)薄紫の地に中心が紫の花になります。
6.枝先にたくさんの蕾です。これが順番に咲くのでしょう。
「2」「3」「4」「5」「6」
「ムクゲ~蕾と花/萼と副萼」


小さい蕾を見て解りましたが、蕾は最初緑色の萼に覆われていて全部緑色なのですね。膨らんでくると萼が割れて花弁が顔を出します。また、萼の外側に細長い何かが数本ありますが、これは副萼片というもののようです。花が開いてもついています。

つまり、一重咲きのムクゲの場合、花弁が5枚で、花弁の下には5つの萼片があり、さらにその下に細長い数本の副萼片がついている状態になるわけですね。

ムクゲの葉は3裂する傾向がありますが、その裂け方は様々で明瞭なものから、裂けているように思えないものまであります。さらに、粗い鋸歯がありますので、裂片がたくさんあるかのように見えるタイプもあるようです。


7~11.これは前の週になります。当市内のK公園では、ムクゲの花にクマバチが忙しそうに出入りしていました。身体中花粉だらけです。〈散歩日:7月8日〉
「7」「8」「9」「10」「11」
「ムクゲ~シベ(仕組み)とクマバチ」


ムクゲの特徴的で何だかよく分からないシベのことを調べてみました。
多数の雄しべ(花糸)が合着して筒状になり、その中を雌しべが貫き先端(柱頭は5個)を出します。筒状の部分からは、四方にたくさんの葯が立ち上がります。

ムクゲは、花弁の付け根奥に蜜がありますので、クマバチは蜜を集めにせわしなく花から花へ飛び移ります。その時に雄しべがまとわりつくわけですね。

クマバチの事には「クマバチは雌しべの先端には触れないので受粉には関係しない」とか「シベのサイズから花粉媒介は昼行性のスズメガの一種」という記述がありました。たぶんそうなのでしょうが、身体中に花粉をまとったクマバチをみていると、多少は雌しべにも触れているように見えました・・・。


ムクゲの花に関して「花は短命で朝咲いたらその日の夕方にはしぼんでしまう一日花」とか「1日花であり、朝に開いて翌日の夕には萎む」というように、ムクゲは一日花との記述が多くのサイトで見られました。
しかし、実際には「数日咲いている」ことが確認されていて、一日花というのは白居易(白楽天)の詩の誤訳から誤解されたようです。

Wikiには「朝花が開き、夕方にはしぼんで、また翌朝開き、一重のもので2~3日。八重の長く咲くもので2週間くらい、一輪の花を楽しめる。」とありました。品種等によって咲く日にちは異なるのでしょうが、少なくとも“一日花ではない”のは間違いないと思われます。
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| 落葉低木 | 23:15 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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