きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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マルバヤハズソウ ~ピンクの小花と矢筈形

伊奈町にアカシデを見に行ったときのことです。アカシデは桜の時だけ臨時駐車場になる所(普段は入口が閉められている)の脇にあります。その駐車場はそこかしこに雑草が伸びていましたが、入口近くに小さな花をつけた背の低い雑草がありました。

折角なのでWebで名前を調べようとしたのですが、これは私にとって時間のかかる作業でした。何日かトライしてやっと「ヤハズソウ」に似ていることが分かりました。さらに説明を読んでみると「マルバヤハズソウ」というのもあること、葉に特徴があるとのことを知り、再訪することにしました。〈散歩日:9月9日、9月22日〉

マルバヤハズソウ (丸葉矢筈草)はマメ科ハギ属(ヤハズソウ属という区分も)の一年草です。横に伸びてますが高さは10~20センチ程でした。ヤハズソウと花がよく似ていますが、小葉の形などからマルバヤハズソウと思われます。

1.9日の様子です。22日は雨上がりでしたので花が開ききっていませんでした。
きれぎれの風彩 「マルバヤハズソウ」1-1

マメ科の花の多くは「蝶形花」と呼ぶ独特の形をしています。花弁は5枚で、上に飛び抜けて大きくよく目立つ1枚(旗弁)があり、反対側に二枚貝のように合わさった2枚、その中にあと2枚の花弁があるようです。

2~3.旗弁は円く基部の紅色が放射状に広がり、円い団扇のようです。
  これで5ミリ程、とても小さいので他の花弁はよく分かりません。
4~6.砂利混じりの駐車場に生える雑草の中で、群生していました。
  でも、高さがないので目立ちません。小さいピンクが健気です。
「2」「3」「4」「5」「6」
「マルバヤハズソウ~ピンクの小花」

ヤハズ(矢筈)とは矢の末端の弓の弦を受ける(切れ込みの)部分のことで、マルバもヤハズソウも葉を指先でつまんで引っ張ると、葉脈に沿って矢筈形に千切れることから名前がついたようです。

7.再訪した時に、おそるおそる小葉を引っ張ってみました。矢筈形になりました!
8.葉は3出複葉で、小葉は1.5センチ程。狭倒卵形から倒卵形になります。
9~10.茎横に伸びますし、かなり分岐するようです。
11.マルバヤハズソウを見た駐車場の様子です(アカシデはもっと左の方です)。
「7」「8」「9」「10」「11」
「マルバヤハズソウ~小葉の矢筈形」

前述しましたが、似ているヤハズソウとマルバヤハズソウの相違点としては、
・小葉:ヤハズソウは細身で先端が尖る。マルバは倒卵形で先端が平か窪む。
・茎の毛:ヤハズソウは下向き。マルバは上向き。
・茎の色:ヤハズソウはほぼ緑色で、マルバは褐色の場合が多い。

他にも果実の形とか、萼の長さとかも異なるようです。今のところまだヤハズソウを見ていないので、その際に確認したいと思います。
また、ヤハズソウとマルバヤハズソウはしばしば混生するそうです。紹介した画の中にも混じっているかもしれませんが、ご容赦ください。
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| 草本(草花・野草) | 23:27 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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