FC2ブログ

きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

2013年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年10月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

ツルボ ~花茎の先に穂状の花

いつもの北本で、ほとんど人と行き交うことない園路?脇にツクシを大きくしたような植物がありました。初めて見ますが、これは、その数日前に他の方のブログで拝見したツルボではないかと思い当りました。〈散歩日:9月1日、14日〉

ツルボ(蔓穂)はヒアシンス(ユリ)科ツルボ属の多年草、球根植物です。野原や林縁などの日当たりが良い所よく見かけるそうですが、ここのツルボは日陰地で咲いていました。別名:スルボ、サンダイガサ(参内傘)。

ツルボは、地表から出る細長い線形の葉(長さ10~20センチ)の間から花茎を伸ばし(20~40センチ)、淡い紫色の花の総状花序をつけます

1~2.<9月1日>初めてのツルボです。ひっそり咲いていました。この日は、
  これしか見られませんでしたが、<9月14日>再訪時は、他の株もありました。
3~4.大きい花序はほとんどの花が終わっていました。また、花茎は斜めに。
5.周囲の草が多く、葉の様子がハッキリ分かりません。
「1」「2」「3」「4」「5」
「ツルボ ~花茎の先に穂状の花(1)」

花茎は斜めですし、周囲の植物は大きいし、少し残念です。半分ほど咲いたツルボが野原で群生していたらもっと見応えもあるでしょう。

6~8.花被片は6枚、雄しべも6本です。花は下から順に咲き上がります。
  (7は6のトリミングです。)
9.ここの大きな花茎は、丈が50センチ以上ありました。(斜めってますけど・・・)
10.9月1日に見たツルボは、先端にわずかに花を残すばかりに・・・。
「6」「7」「8」「9」「10」
「ツルボ ~花茎の先に穂状の花(2)」

ツルボは葉にも特徴があります。春と晩夏の年に2回、地表から出ます
春に出る葉は、5~10枚で、夏草が茂る頃になると枯れます(休眠)。
晩夏に花茎と同時に出る葉は、枚数が少なく3枚程度です。

猛暑の頃に休眠し、他の夏草と競合しない。その代わり年に2回葉を出し、球根に充分な栄養を送るのでしょう。良い作戦です。

ツルボは地下に卵球形の鱗茎を持ち、これが食用となることから、古くから飢饉の時の非常食(救荒植物)として利用されており、昭和になってからも食料難の時には食べられたようです。
加藤清正が朝鮮出兵の際に、中国・明時代に記された文献「救荒本草」を日本に持ち帰り、そこにツルボの記述もあるそうです。

ツルボ・スルボという変わった名前については、明確な語源が不明とのことです。。
諸説の中に、「蔓飯粒穂(ツルイイボ)」の略という記載がありました。蔓は長く伸びた状態を、飯粒穂は飯粒のような蕾が花穂をなす様子によります。
別名のサンダイガサ(参内傘)は、公家などが宮中に参内する際、従者に持たせた柄の長い傘のことで、花穂をたたんだ状態の参内傘に見立てたようです。
スポンサーサイト



| 草本(草花・野草) | 13:29 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |