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きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

2014年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年11月

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ワタ ~花と果実と綿と

城山公園にはそれほど広くはないのですが、花畑があり季節の花を見ることができます。そこに、ムクゲのような花をつけた株があり、白い綿毛の塊もついています・・・ワタでした。植物としてのワタを見るのは初めてです〈散歩日:9月27日〉

ワタ(綿)はアオイ科ワタ属の一年草です。草丈は1.5メートル前後。夏にアオイ科らしい(?)花をつけます。綿は種子の表面に密に生える長い綿毛です。

ワタを見ると、まだ咲いている花があり、綿になっているものもあります。蕾や果実の状態も初めてですので、何がどうなっているのか悩みながら見ていました。

1.ワタの全景です。草本とのことですが茎の色からも「ワタの木」という感じ
2.3枚の大きな蕚(?)の中に蕾があります
3.花は白色~淡黄色で一日花です。花の中心は赤黒っぽくなります
4.花がしぼむと淡紅色になります
5.花弁が落ちた後の状態だと思います。幼い果実でしょうか
「1」「2」「3」「4」「5」
「ワタ ~花と果実と綿と(1)」


6.卵形の果実は5センチほどの大きさになります
7.熟した果実が裂け始めています
8.開いた果実からはもりもりと綿がでます。「コットンボール」とも呼びます
9.綿が落ちた跡です。(種子は見忘れました・・・)
10.葉は互生し、掌状に3~5裂します。大きさは10センチ以上になります
「6」「7」「8」「9」「10」
「ワタ ~花と果実と綿と(2)」


一日花の植物は次々に花が咲きますので、結果、花の咲く前から果実後まで同時に見ることができます。・・・ということを実感しました。

綿は布地や布団綿の原料になります。日本に伝来したのは鎌倉・室町時代頃といわれていますが、栽培が普及したのは江戸時代になってからで、それからは急速に拡大し綿花産業は大きな産業となりました。
昭和の初期には綿布の輸出量が世界一となりましたが、その後は安価な輸入品により栽培は衰退、統計上の国内自給率は0%となっているようです。

昭和の初めごろまでは農家でも普通に栽培されていましたが、現在ではもっぱら生け花やアレンジの材料としてコットンボールをとるために細々と栽培されています。
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| 草本(草花・野草) | 23:57 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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