きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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クチナシグサ ~地を這う/唇形花

丸山公園(上尾市)の林間広場(という名の雑木林)を歩いていると、樹の根元に白い花をつけた草本が一株あることに気づきました。初めてみる草本を後で調べてみると「クチナシグサ」でした。〈散歩日:4月26日、5月10日〉

クチナシグサは、ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)クチナシグサ属の半寄生の二年草です。関東以西の本州、九州に分布します。名前は萼に包まれた果実の形がクチナシの果実に似ていることによるそうです(どちらも未見です)。

〔Webで確認した特徴〕
茎は地を這い長さ20センチほど(~稀に60センチほどになることも)
・葉は対生し、長さ2~3.5センチの線形~線状披針形
花は葉腋につけ、長さ1センチほどで白色~淡紅紫色、花冠は5裂する唇形花
萼片は葉に似て、開花時で長さ1.5~2センチ。萼筒の下に2個の苞葉がつく
・花期は「4月~5月」や「晩春から初夏にかけて」といった記載があります

1.茎は横に伸びて拡がり、その途中に花をつけていました。花数は少ない?という印象です(見つけることが出来たのは、木漏れ日のおかげで目が向きました)
きれぎれの風彩 「クチナシグサ」1-1


2~4.5裂する唇形の花は、下側の3裂片が大きく上側の2裂片は小さい。下側中央裂片に黄色の隆起した斑紋がある。変わった葉だな~と思っていたのは蕚片
5.(これ以降5月10日) 花は少なくなりましたが、咲き始めの花がありました
「2」「3」「4」「5」
「クチナシグサ ~地を這う/唇形花」

賑やかな花周りを私なりに整理すると、先端に花冠がつき、その下に蕚片(4深裂して裂片は細長い葉状)、その下に続くのが蕚筒(後に果実になる部分)、その下にやはり細長い苞葉が2枚、そこから花柄になり茎に至る・・・ようです。

6.クチナシグサを見つけたのは↓画の右下の辺りです。周囲を探しましたが他にはありませんでした
きれぎれの風彩 「クチナシグサ」1-6


そもそも植物(草本)はほとんど生えてないところです。どうしてこんなところに!?と思いましたが「比較的乾燥した落葉樹林の林床に自生します」という記載もあり、環境的には合っているのかもしれません。鳥による散布でしょうか。

半寄生」というのは初めて(?)の遭遇です。ただこの場所では、栄養分をもらうほどの植物がないようにも思えます。自活状態なのかもしれません。

ところで、本種をWebで調べている時に“絶滅危惧”の単語を見かけました。それではと日本のレッドデータで調べてみたところ埼玉県では準絶滅危惧種でした。
貴重な植物ですので増えてほしいものですが、このような所(林間広場)では難しいと思われます。
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| 草本(草花・野草) | 10:55 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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