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きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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ダケカンバ ~赤城山:落葉ダケカンバ

紅葉には間に合いませんでしたが、日帰りで山・湖・神社・イルミネーションが楽しる赤城山(群馬県)に行ってきました。赤城山の小沼や見晴山の周辺などは標高1,450メートルほどで、ダケカンバが見られました。〈散歩日:11月10日〉

ダケカンバ(岳樺)は、カバノキ科カバノキ属の落葉高木で、北海道(低地)、本州中部以北・四国(亜高山帯)に生育します。シラカンバ(シラカバ、白樺)に似ていますが、シラカンバよりも標高が高い場所に分布します。

葉が落ちた状態での区別として
・シラカンバの樹皮は白っぽく、あまりめくれることはないのですが、ダケカンバの樹皮は赤茶色がかっており、ぺらぺらとめくれます。
・ダケカンバは枝先が赤っぽい。シラカンバの枝は黒っぽく、幹から枝が出ている基部に黒い「への字」状の模様があります。
共通点は、森林が何らかの理由で破壊されたあとに真っ先に生える木であること。

1. 小沼(標高1,450m)の湖畔。背後の山裾の林もダケカンバです。
きれぎれの風彩 「ダケカンバ」1-1

2. 山裾のダケカンバをズームで。
きれぎれの風彩 「ダケカンバ」1-2

3. 尾根の遊歩道を少し上ったところのダケカンバの樹皮。ペラペラです。
きれぎれの風彩 「ダケカンバ」1-3

4. 見晴山近くの赤城総合観光案内所から地蔵岳(1,674m)を見ます。
きれぎれの風彩 「ダケカンバ」1-4

5. こちらもダケカンバのようです。
きれぎれの風彩 「ダケカンバ」1-5


実は、観光案内所の西側は『白樺牧場』、案内所と大沼の間には『白樺樹林』という看板も見られ(この辺りは車で素通り)、最初はシラカンバなのかと思っていたのですが、2年前の妙高山で「ダケカンバは枝先まで白いと聞いた」と妻がいうので、そういえばと思い出し。(その後、改めて調べて、上記の違いを画で確認した次第です)

とはいえ、何か根拠となりそうな赤城山の植生についての記載がないものかとWeb検索していたところ、東京福祉大学赤城山宿泊研修実行専門委員会・委員長の2011年の文献で「人々を楽しませる赤城山の魅力 1.地形の概要と山頂における植生の特徴」を見つけました。

これによると「地蔵岳から見晴山にかけての地域はシラカバ純林地帯として紹介されているが、実際はダケカンバが大部分である。また、大洞から小沼にかけての斜面もダケカンバの群集となっており、これらの地域にあるダケカンバの樹齢はいずれも50~60年である。」
つまり、上記の画はダケカンバで間違いないと思われます。さらに、続きます。

「一方、黒檜山~薬師岳~見晴山の斜面(赤城山での北東側にあたる)にあるダケカンバの樹齢はそれより古く、100年以上のものも少なくない。
(このような群集形成の一つが)人工的な要素で、新坂平~大沼周辺~小沼までの山頂一帯は牧場として利用され、高木は伐採されていた。牧場の閉鎖によって真っ先にダケカンバが茂り始めたのである。つまり、樹齢が60年より若いダケカンバが群集している地域は、かつての牧場の範囲と考えてよい。

ダケカンバ群集はやがてブナやミズナラ林に移行する過渡期の林なのである。実際、樹齢100年以上のダケカンバがある場所では、ミズナラの大径木と共存している例が少なくない。つまり、赤城山山頂の植生はダケカンバに始まり、溶岩の風化と落ち葉の堆積による土壌の冨養化の進行に伴って、(ブナを挟んで)ミズナラに移行することが考えられる。」

私が見た範囲は、元牧場だったようです。次世代では、赤城山のダケカンバは少なくなり、ブナ林に代わり、ミズナラが点在する・・・ような光景かもしれません。

お土産にも「白樺」の名がついたものがあったり「白樺」を前面に出しているのは、名前が通っているから(ダケカンバよりメジャーだから)だろうと個人的に納得することにしました。
ただ、観光案内所から白樺牧場内を撮りましたが、この樹もダケカンバに見えます。でも白樺牧場だし、いくら何でも・・・不明です。
きれぎれの風彩 「ダケカンバ」1-6


◆別ブログに赤城山日帰り見学を記録しました。諸々面白かったです。
 ・赤城山:(大洞)赤城神社、大沼
 ・赤城山:鳥居峠,小沼,覚満淵,白川
 ・赤城山:ぐんまフラワーパーク


〈オマケの不明〉
小沼や覚満淵で見た、赤い果実をつけた樹が不明です。お分かりになる方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると幸いです。
きれぎれの風彩 「赤城山:不明」


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