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きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

2019年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2020年02月

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こも巻き、ススキ刈り前、ウメ剪定など

前回と同様、12月の北本自然観察公園散歩からです。〈散歩日:12月29日〉

「こも巻き」がありました。本来は、松毛虫が木を降りて越冬する習性を利用し、幹に巻いた藁こもの中におびき寄せて駆除するためのものですが、これは冬越しに利用する虫の様子を観察するために巻いたものだそうです。(説明板参照)
きれぎれの風彩 北本自然観察公園191229-02_01

たぶん、定例の自然観察会などで「こも」を外して、どんな昆虫やクモがいるのかを見たりするのでしょう。何がどれほど集まるのか、ちょっと見てみたい気もします。


昔は茅場であったという所では、ススキの大株が点在しているのですが、まだ枯れた穂や葉が見られました。冬の内に刈られるはずです。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園191229-02_02

毎年欠かさず枯草刈りをして手入れを続けていると、ススキの芽が出やすくなります。枯れたススキを刈って取り除かなければ、翌春の芽吹きの邪魔になり曲がったススキが生えて来ます。やがては枯れ草に空間を占拠されてしまい、芽吹きそのものも不活発となり枯れ草だけの薮となってしまうそうです。(茅葺職人さんの日記参照)
きれぎれの風彩 北本自然観察公園191229-02_03

昔から草原を維持するために「刈り取り」のほか「野焼き」や「放牧」が行なわれてきました。
箱根の仙石原も茅場で地元の住民が茅葺き屋根の茅や霜よけの敷き藁を集める採草地として維持されてきましたが、採草地としての役目を終えてからは、放置されたままに。その結果、灌木が生えはじめ、森林化が進むことで、湿原の植物が追いやられ、仙石原湿原の存続も危ぶまれるようになったそうです。その後、野焼きを復活させススキの草原が復活し、草原らしい景観を取り戻し、環境維持に役立っています。
先人が永年行ってきたことには意義があります。

日本人は草を刈る民俗です。日本には草刈りの文化がありました。草を刈ることで生まれた文化がありました。草を刈ることで生まれる風景がありました。・・・検索結果でたまたま開いた森林塾のテキストにそんなことが書かれていました。


公園隣地の梅林を見ると、細い枝をまとめて縛った束が地面に多数見られました。
調べてみると、梅の木は枝を伸ばしっぱなしにしていると、実があまりつかなくなるので選定は大切な作業で、夏や冬に必ず行なうようです。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園191229-02_04

幹や太い枝から上方に向かって真っすぐ伸びる「徒長枝」は、そこに栄養をとられ他の枝の成長が遅くなり、花芽がつきにくくなるので、冬の間に剪定が必要のようです。写真の剪定された束を確認すると、ほぼ真っすぐな枝なので徒長枝なのでしょう。
きれぎれの風彩 北本自然観察公園191229-02_05

桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」ということわざもあり、桜の枝は切り口から感染して枯れてしまうため切らないほうが良いとされ、梅は反対に強い剪定にも耐えられ、枝を切らないと良い実がつかないところからきているそうです。

同じバラ科サクラ属なのに・・・。
生き物は(人間も)皆そういう見方が必要なのでしょう。
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| 生物・自然・環境・地理 | 22:51 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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