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きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

2020年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2020年11月

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ヤブツルアズキ ~アズキの原種と云う

北本自然観察公園の駐車場入口近くで、2年前にノアズキを見つけました。似ているというヤブツルアズキは過去に1枚だけ、それらしい花のみを記録しただけでした。以来、なかなか見られませんでしたが、今回、これは!と・・・。〈散歩日:10月4日〉

ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)は、マメ科ササゲ属のツル性の一年草で、本州~九州の原野の草地で見られるそうです。花期は8~10月。

これは!と言っても、見つけたのは園路の脇で花一輪です。それでもラッキーでした。
きれぎれの風彩 「ヤブツルアズキ」1-1


葉は3出複葉(3小葉)で、頂小葉は側小葉より大きい。小葉は狭卵形から卵形で、全縁か浅く3裂し、先端は急に鋭くとがる〈Web情報〉。
花に近い3小葉は、浅く3裂しています。次の左側の葉は、サイズが大きく全縁です。
きれぎれの風彩 「ヤブツルアズキ」1-2


花は黄色で長さ幅とも15~18ミリほど。旗弁は左右非相称で、竜骨弁は2枚が合着して筒状になりクルリとねじれる。左側の翼弁が竜骨弁にかぶさり、右側の翼弁は竜骨弁を抱くようにつきでる〈Web情報〉。ややこしい花姿です。
きれぎれの風彩 「ヤブツルアズキ」1-3

きれぎれの風彩 「ヤブツルアズキ」1-4


たまたまヤマトシジミがヤブツルアズキの小葉にとまりました。サイズを比較するスケールとして役立ちました。
きれぎれの風彩 「ヤブツルアズキ」1-5



こちらは駐車場入口近くのノアズキ(マメ科ノアズキ属)で、同日に見られました。
ノアズキの葉は左右の角が円い菱形で横に幅があるので、ヤブツルアズキと比較すると見た目(雰囲気)が異なります。
きれぎれの風彩 「ヤブツルアズキ」1-6


また、花後にできるヤブツルアズキの豆果は線形で、ノアズキの豆果は広線形(扁平)なのでヤブツルアズキの方がアズキ(小豆)に近いそうです。

栽培種のアズキ(マメ科ササゲ属)は、茎が直立しツル性になりません。
ヤブツルアズキは、アズキの原種とされています。名前の由来は、藪に生えるツル性のアズキという意味からのようですが、原種なのに名前は後付けです。
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