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きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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イノモトソウ、ヒメカンスゲ、ヒメガマ株元

北本自然観察公園の林縁の遊歩道沿いと八つ橋がかかる池から。〈散歩日:2月24日〉

他の方の日記を拝見しているときに「名前は知らないけど、どこかで見たことがある。たぶん・・・」と思っていたのを遊歩道沿いの斜面で見つけました。

イノモトソウ(井の許草):イノモトソウ科イノモトソウ属のシダ植物
シダの中では、細長い羽片を少数つけるのは珍しいので見分けやすいようです。
葉には胞子葉と栄養葉があり、胞子葉の方が丈が高く、葉の幅が狭いとのこと。
下の画で中央のが胞子葉で、その根元にある幅のある葉が栄養葉でしょう。

きれぎれの風彩「北本自然観察公園 0224」200307-01

けっこう急な斜面から生えており、胞子葉は枝垂れているように見えます。斜面上側の栄養葉が見やすいです。

きれぎれの風彩「北本自然観察公園 0224」200307-02

胞子葉の上部の中軸には翼があります。同属で似ている「オオバイノモトソウ」には、この翼が無いそうです(オオバ・・・の方は、未だ見たことがありません)。

きれぎれの風彩「北本自然観察公園 0224」200307-03

ここは日当たりが悪いので少し残念ですが、見やすい条件のときに再度とりあげようと思います。オオバの方とも見比べてみたいものです。


ヒメカンスゲ(姫寒菅):カヤツリグサ科スゲ属の多年生草本
スゲとしては小柄で、山間では普通に見られます。早春に他のスゲの仲間よりも早く花を咲かせるので、この公園では早春の風物詩の一つのように思います。
花茎の先に雄小穂、その下に数個の雌小穂がつきます。

きれぎれの風彩「北本自然観察公園 0224」200307-04

開花といっても花弁はないので、鱗片の間から雄しべが出てきて開いた状態になります。開花を待つ蕾は褐色で綿棒のような形です。

きれぎれの風彩「北本自然観察公園 0224」200307-05



ヒメガマ(姫蒲):ガマ科ガマ属の多年生の抽水植物
ガマ属の中では、最も深い水域まで生育するそうです。当園では池の中にヒメガマがあり、八の橋の上から見ることができます。といっても、今は伐った跡の株元だけです。
ヒメガマは、雌花穂と雄花穂が離れていて間に花径が見えるので見分けやすいですが、以前「ガマとヒメガマの葉の付き方」で紹介したように葉の付き方も異なります。

きれぎれの風彩「北本自然観察公園 0224」200307-06

ヒメガマの葉は、茎の下部から出ますが、いくつかの葉が直線状に並び、ガマよりも幅が細く扇のように開きます。今回は、葉鞘が横に重なった株元が見られました。

きれぎれの風彩「北本自然観察公園 0224」200307-07


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| 樹木・草花アレコレ | 19:15 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

おはようございます。
毎日、新型コロナウィルス報道に翻弄されていて心が暗くなりがちですが、ここで、変わらぬ植物の営みを見ると、ホットします。
植物は、コロナウィルスに負けずに生きているというのに、人間はなんて弱い生き物なんでしょう。かってパスカルが、「人間は自然のうちで最も弱い1本の葦に過ぎない」と言いましたが、今の人類は1本の葦よりも弱いような騒動になっています。この世界的な騒動は、どのように解決するのでしょう。
イノモトソウは、私もどこかで見たことがあります。
ヒメカンスゲも、多分見たことがあると思います。

| ringo | 2020/03/08 10:18 | URL | ≫ EDIT

こんにちは

ずいぶん大きな株のようですね。シダを知らないと普通の草本に見えてしまいます。

| 多摩NTの住人 | 2020/03/09 13:46 | URL | ≫ EDIT

シダ植物なのに、イノモトソウって、面白い名前ですね。
ヒメカンスゲらしきものは結構目立ってよく見るのですが、
本当にヒメカンズゲかと見分けがつかず立ち往生しています。
早く自信を持って撮影できるようになりたいです。
姫ガマの根元で葉のつき方がよくわかります。
素敵な観察記録ですね。
成長すると、花ばかりに目が言って葉っぱのつき方など全く気づきませんでした。

| とんとん | 2020/03/09 15:10 | URL | ≫ EDIT

イノモトソウ・・・
一度みたら忘れられない植物です。

| 山小屋 | 2020/03/09 16:47 | URL | ≫ EDIT

ヒメガマの穂

見たことあります。以前住んでた近くに育てていました。
綺麗な穂ですね・
お花生け花にしたくなるようでした。

| ころん | 2020/03/10 15:33 | URL |

ringoさん こんばんは

「新型コロナ」、一昔前ならトヨタの新しい車なのでしょうけど。大変なことになりました。
人は協力しあえるものですが、買占めとか悲しいです。
植物は変わらないですね。そして、潔いです。

| 山ぼうし | 2020/03/15 18:43 | URL |

多摩NTさん こんばんは

貴日記のおかげで同定楽ちんでした。ありがとうございます。
本当にシダとは思いませんでした。

| 山ぼうし | 2020/03/15 18:44 | URL |

とんとんさん こんばんは

やはり草っぽいので、「ソウ」と付けたくなったのでしょうかね。
この公園では、ヒメカンスゲの案内があるので助かりますが、他の公園で、もう少し遅い時期だと分からないかもしれません。
ヒメガマ情報がお役に立てば幸いです~。

| 山ぼうし | 2020/03/15 18:44 | URL |

山小屋さん こんばんは

今度は、オオバイノモトソウも見たいものです。

| 山ぼうし | 2020/03/15 18:44 | URL |

ころんさん こんばんは

ヒメガマの穂は2段になっているので、見た目が良いでしょうか。
生け花にも使われるのですね。

| 山ぼうし | 2020/03/15 18:45 | URL |

そうか…、ときどき見かけるあれはスゲ属の、カンスゲか、あるいはヒメカンスゲなんだな…。…と、やっとわかってきた私です。カヤツリグサ科のスゲ属なのですね。
いままで真剣に調べたり勉強したりしたことがありませんでした。
こちらの記事は、よい勉強材料になりました。

| ディック | 2020/03/16 23:06 | URL |

一方、イノモトソウのほうは全然わかっていません。
解説を読んだので、とりあえずはそれらしき植物を見つけないといけません。
見つけられれば、憶えられるかも…。

| ディック | 2020/03/16 23:08 | URL |

ディックさん こんばんは

他のカンスゲの仲間よりも早いし小さいので、何となくヒメカンスゲだな~と、今日は森林公園に行って際にもそんな感じで見ていました。

イノモトソウは、今のところココでしか見てないです。他のシダも見られるような環境です。

| 山ぼうし | 2020/03/21 22:35 | URL |















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