きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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ユズリハ ~小学校の記念樹

先日、ユズリハのことを書き終えた後、何かひっかかっているものを感じていました。
それを、思い出しました。ユズリハは子供たちが通った小学校に植わっていたのです。
しかも、立派なユズリハです。今日、久しぶりに学校に行き、見てきました。

きれぎれの風彩 「ユズリハ」2-1
校庭の正面に鎮座するこの「ゆずりは」は、昭和35年12月、小学校開校5周年記念事業の一環として、PTAの方々のご尽力により、植樹されたようです。
今では、学校のシンボルツリーとなっています。

きれぎれの風彩 「ユズリハ」2-2

株立ちのようになっていますが、幹の1本1本は直径30センチ位ありそうです。
きれぎれの風彩 「ユズリハ」2-3

葉もかなり密生しているように見えます。
きれぎれの風彩 「ユズリハ」2-4

とはいえ、50年以上の歴史を重ねました。学校の紹介文には、一頃よりも樹勢が衰えてきたようで、「再び青々とした厚みのある葉を付けてもらいたい」と書いてありました。

ユズリハの隣には、卒業生寄贈による、河井酔茗氏の「ゆずり葉」の詩がたてられていました。
きれぎれの風彩 「ユズリハ」2-5

せっかくなので、(頭を垂れながら)記しておきます。


『ゆずり葉』
作:河井 酔茗(かわい すいめい)


子供たちよ。
これはゆずり葉の木です。
このゆずり葉は
新しい葉が出来ると
入り代わってふるい葉が落ちてしまうのです。

こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちをゆずって──。

子供たちよ
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです。
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません。

かがやける大都会も
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。
読みきれないほどの書物も
みんなお前たちの手に受け取るのです。
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれど──。

世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持ってゆかない。
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを、
一生懸命に造っています。

今、お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のようにうたい、花のように笑っている間に
気が付いてきます。

そしたら子供たちよ。
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見る時が来るでしょう。


*最後までお読みいただき、ありがとうございます。『きれぎれの風採』では、庭木(植木)や草花、自然やエコを中心に綴っております。どうぞ、またお立ち寄りください。
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