きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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マテバシイ ~木肌滑らか。美味な救荒食

マテバシイは、ブナ科マテバシイ属の常緑高木です。
日本固有種で、九州から南西諸島などの温暖な沿岸地に自生しています。樹高は15メートル位になるそうです。

市内の公園で見かけた時、木に付けられたプレートを見て驚きました。「この木のドングリはおいしい」とだけ書いてあるのです。
きれぎれの風彩 「マテバシイ」1-1

子供に興味を持たせるための説明(キャッチコピー)かもしれませんが、もう少し他の事も書いたほうが良いのでは?と思ってしまいますよね。
それでも、「どんな味?」なのか、大人も気にはなります。どういう料理をしたの?他のドングリはどうなの?とか。食べたことがないのは私だけ?などと心細く思ったり。

幹(木肌)は滑らかで、枝が出る所(曲がる個所)は動物の皮のようなシワが寄っているように見えます。
きれぎれの風彩 「マテバシイ」1-2

葉は、細長い楕円形で、10~15センチはあります。葉の縁にギザギザはなく全縁という)、滑らかで光沢があります。
きれぎれの風彩 「マテバシイ」1-3

若そうな(?)葉は、日にあたって黄緑色に見えました。
きれぎれの風彩 「マテバシイ」1-4

この時期見ることのできないドングリを調べたところ、私は、このドングリを何度も見ていました。(でも、この木の実だとは知りませんでした。)

一般にドングリの多くはタンニンが多いため渋く、そのままでは食べられないのですが、マテバシイのドングリは、タンインを含まず、そのままでも食用になります。そこで、古くから救荒食として各地に植栽されたそうです。

救荒食(きゅうこうしょく)とは飢饉や凶作の際、作物が取れない時に非常食として、普段は常食しない食材を利用したり、手間を掛けて調理したりして餓えを凌ぐ食べ物です。

シイ類は、樹勢があって放任するとどんどん大きくなってしまうので、庭木には適していないようです。
この公園には何本もマテバシイがありましたが、下の写真の木は、強めに剪定されています。
きれぎれの風彩 「マテバシイ」1-5

公園樹や街路樹として植えられることの多いマテバシイですが、薪炭やシイタケのほだ木、器具、農具の柄などにも使われているそうです。

≪追記≫
変な(?)名前のマテバシイ(馬刀葉椎)ですが、日本名の由来は、葉がマテガイ(馬刀貝)に似ているからだそうです。「葉がマテガイに似たシイノキ」という意味です。
しかし、同じブナ科でも、植物分類上はマテバシイ=マテバシイ属、シイノキ=シイ属なので、近縁の別属です。間違いやすい(分かりにくい)名前を付けましたね。


*最後までお読みいただき、ありがとうございます。『きれぎれの風採』では、庭木(植木)や草花、自然やエコを中心に綴っております。どうぞ、またお立ち寄りください。
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