きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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「ユキワリソウ」の名称と花の構造

ユキワリソウの名称について
森林公園のユキワリソウを取り上げた時に、「越後丘陵公園」のWebサイトを参照して、ユキワリソウは「ミスミソウ属の園芸名」と記しました。しかし、後になってこれは園芸の流通上でのことで、実際はどうなのだろう?と思いました。

「植物の文化詩」というWebサイトの「雪割草とよばれる花たち」が参考になりました。一部抜粋すると、・・・

春早く、雪の消えるのを待ちかねて地表に顔をだす花たちは、しばしば”雪割草”の名で総称される。
日本植物友の会が編んだ『日本植物方言集成』によれば、サクラソウ科、キンポウゲ科、ユリ科など7科にわたる10種ほどがユキワリソウあるいはそれに近い名で呼ばれている。
雪融けを待ち焦がれる北国・雪国の山間地の人々は、きっとはるか昔からユキワリソウという名で呼んでいたに違いない。
≫ とのことです。

そして、≪キンポウゲ科では、早春の林床に咲くミスミソウ、スハマソウ、イチリンソウ、ニリンソウなどが一般にユキワリソウと総称されている。≫ そうです。

それぞれの里で、それぞれの里なりのユキワリソウがあった(ある)のでしょう。
雪融けとともに見ることができる草花、その里ではそれらがユキワリソウなのですね。


とはいえ、一般的にユキワリソウといったら何を指すのでしょうか。
日本雪割草協会会員、中越植物園のWebサイトによると、雪割草とは・・・

一般に山野草として「雪割草」とよばれるのは、キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草、オオミスミソウのことです。他にもミスミソウ、ケスハマソウなどが同種の仲間ですが、オオミスミソウはそれらに比べ赤、紫、白と色のバリエーションが多いです。

ミスミソウ、ケスハマソウも同じように「雪割草」として流通しているものがあります。園芸的にはあまり区別せずひっくるめて「雪割草」と呼ぶことが多いです。 学名で「ユキワリソウ」といった場合は、サクラソウ科の全然違う植物のことになります。


ということから、ユキワリソウは自生地が日本海側のキンポウゲ科ミスミソウ属のオオミスミソウのことを指す・・・とするのが良さそうです。

ただ、広義には(園芸的には)ミスミソウ属の他の植物(以下参照)も含めた総称ということになりますね。
 ◎オオミスミソウ:花や葉が大きく、花形・花色の変異が多いです。
 ○ミスミソウ(三角草):葉先が三角にとがります。
 ○スハマソウ(州浜草):花色は白花が殆どで、葉先は丸みを帯びています。
 ○ケスハマソウ:葉の表面に毛があり、葉の形は丸みを帯びています。


ユキワリソウの花の構造
ユキワリソウの花は見た目と異なる部分があり、勘違いだらけでした。

・花の中心にある緑色の部分は雌しべで、それを囲んでいるのが雄しべです。
・雄しべの背後にある花弁に見えるのは、花弁でなく萼が花弁状に変化した物です。
・裏側にある萼に見えるのは、葉が変化した苞です。
きれぎれの風彩 「ユキワリソウ」3-1


園芸観賞でいうユキワリソウの花形には、次のようなものがあります。
 ・標準花:6弁の一重咲きで原種に最も近い品種
 ・乙女咲:雄しべ群がほとんど消えた品種
 ・二段咲:雄しべ群が花弁状に変化した品種
 ・三段咲:雄しべ群が小さな葉のように変化した品種
 ・千重咲:雄しべ群も雌しべも小さな花弁状になり八重のように変化した品種

検索して画を見ましたが、千重咲はもはや別の植物に見えます。
個人的には、やはり野に咲く標準花がいいと思いますし、それらしいと思います。
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COMMENT

オオミスミソウ

おはようございます。

こちら佐渡の山野で見るものはオオミスミソウだと
思います。ドンデンなどの山で見るものと、小木半
島など結構沿岸近くの山里でも見たりします。
赤、白ピンク等々いろんな色と多少の模様も備えて
いるものもあります。今から楽しみにしています。
なお、佐渡では基本的にオオミスミソウを雪割草と
言っていると思いますが、キクザキイチゲに対して
も言うかも知れません。

| 地理佐渡.. | 2013/03/12 06:17 | URL | ≫ EDIT

ノーブルな色合い。。。

山ぼうしさま^^こんにちは~♪

スプリングエフェメラルの代表格、
ユキワリソウですね。
蕊がキチリとある意味、個性的ですね。

里山に行かなければと思いはするも、
実は、まだ見ぬお花なのです。。。
あぁ~山ぼうしさまが羨ましいです。
きょうも、ありがとうございました。。。

| 紗真紗 | 2013/03/12 14:41 | URL |

ユキワリソウ

オオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウを
総称してユキワリソウと呼んでいます。
いろんな説があるようですが、これが一番理解
しやすいです。
日本海側にあるものをミスミソウ、その中でも
佐渡に咲いているものがオオミスミソウです。
花の色も多く、花全体も大きいです。
スハマソウは太平洋側に多いとされていますが、
葉っぱだけで区別するのは難しいと思います。

| 山小屋 | 2013/03/12 19:10 | URL | ≫ EDIT

雪割草 オオミスミソウ ミスミソウ

雪割草、節分草、カタクリ 等、
枯れ草の中から顔を出し、小さくて見つけづらい、
何処にでも咲いている花と違う、そして可愛い花。
だからこそ、だれもが見たいと思う花なんでしょうね。
私も、大好きな花ですが、雪割草とミスミソウの違い、
以前聞いたことありますが、何度聞いてもその場限り忘れてしまいます。

昔と違って、交配種の花が多いので専門的な事は解りづらいですね。
私が、いつもお世話になっている農大の先生は植物の先生で、
いつも丁寧に教えて戴くのですが、どうもメモ無しでは家に着く頃には忘れてしまいます。

| 風子 | 2013/03/12 19:30 | URL | ≫ EDIT

おはようございます♪♪

「ユキワリソウ」の名称と花の構造、・・・・・・。
素敵なショットと解説から、様子、雰囲気、伝わってきました。

ご紹介、ありがとうございました。

いつも、いつも、コメント&応援ポチに、心より、恐縮、深謝です。

| siawasekun | 2013/03/13 03:00 | URL | ≫ EDIT

大船フラワーセンターでオオミスミソウを撮りまして、調べている時間もなく放置し、PCの中で暖めておりましたが、すごい研究成果が出てきました。
もう自分であれこれ調べずに済むようなので、適宜こちらを引用させていただいて、記事を構成すればいいなあ、と(笑)
なんともありがたいことです。

| ディック | 2013/03/13 11:02 | URL | ≫ EDIT

オオスミスソウ

何度読み返しても、初めて見まお花は覚えきれないです。
丁寧な解説でお花を見せていただき嬉しいです、
出会ってみたくなります。
交配種が多くてともすれば間違ってしまいそうですね。
ありがとうございます。

| ころん | 2013/03/14 21:25 | URL |

地理佐渡さん.. こんばんは

佐渡のオオミスミソウは有名なようですね。
自然の中でも様々な色合いがあるユキワリソウ。
私も山野で見たいものです。
実家にいるころは植物の名前などそれほど気にしなかったのですが、
ユキワリソウと呼んでいた範囲は広いと思います。

| 山ぼうし | 2013/03/15 00:10 | URL |

紗真紗さん こんばんは

チョコンと花のみを伸ばした姿がカワイイですね。
そして、目立たない葉との取り合わせが印象的です。
私にしても公園ですので、山野で見たいと思っています。

| 山ぼうし | 2013/03/15 00:10 | URL |

山小屋さん こんばんは

やはり理解しやすいのはミスミソウ属の花ですね。
個人的には雪国だからこそのユキワリソウだと
思っています。

| 山ぼうし | 2013/03/15 00:11 | URL |

風子さん こんばんは

言われるように、他の花とは印象が違いますね。
確かに専門的なことは単語の意味からして分かりません。
植物の先生から直接お話を伺えるのは羨ましいです。
レコーダーを使うってのはどうでしょう。

| 山ぼうし | 2013/03/15 00:12 | URL |

siawasekunさん こんばんは

そちらの地域でも春の山野草はたくさん見る事ができるのでしょうね
リスはいつも羨ましいと感じています。

| 山ぼうし | 2013/03/15 00:12 | URL |

ディックさん こんばんは

いやいや持ちあげすぎですよ~(笑)。
ユキワリソウという呼称のことを取り上げているサイトは
思ったより少ないですね。各地域でのユキワリソウと
呼ばれている植物を知りたいものです。

| 山ぼうし | 2013/03/15 00:13 | URL |

ころんさん こんばんは

愛媛の方ではなかったでしょうかね。
こんなに小さいのに様々な花色があることに驚きます。
出会うことがあったらファンになられると思いますよ。

| 山ぼうし | 2013/03/15 00:19 | URL |















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