きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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コブシの白い花、花弁の多いシデコブシ

自分でも意外でしたが、まだコブシを取り上げていませんでした。これもトサミズキと同じで、今までは花期のピークと合わなかったからだと思います。今年は「花と緑の振興センター」と市内の公園で満開のコブシを見ました。また、振興センターでは、初めてシデコブシの花も見ました。〈散歩日:3月17日、23日〉

コブシ
コブシ(辛夷)はモクレン科モクレン属の落葉高木です。ソメイヨシノが満開を迎える1週間ほど前、ウメとサクラに比べたらひっそりと、でも目立つ白い花を咲かせます。
英名:Kobushiも学名:kobusもコブシです。公園樹や街路樹として利用されます。

1.花は白く基部にうっすらと赤味を帯びます。花弁は6枚です
きれぎれの風彩 「コブシ」1-1

2~3.公園のコブシは満開でした。ランダムな斜め上向きや横向き混じりです。
4.ハクモクレンのような厚ぼったい感じではなく薄く柔らかな花弁です。
5.公園の広場では目立っていました。
6.これは昨年の秋「森林公園」で見た果実です。赤いコブコブが垂れていました。
「2」「3」「4」「5」「6」
「コブシの白い花」

しばしばハクモクレンと比較されますが、ハクモクレンは花弁が一見9枚(花弁のような萼3枚含む)で幅広く厚みがあり、カップ型の花は上向き(果実も上向き)です。

コブシはコブコブの果実が「握りこぶし」似ていることが名の由来といわれます。
開花を目安に農作業を始める地域も多く、別名「田打ち桜」と呼ばれています。

ところで、北海道から九州まで自生するコブシですが、何故か四国には自生していないそうです。何故でしょう?不思議な植物です。


シデコブシ
シデコブシ(四手辛夷)は、コブシの近似種でモクレン属シデコブシ種の落葉低木です。白~淡紅色の細長い花弁を十数枚つけて花を咲かせます。樹高は5mほど。

7.淡く優しい感じの花です。花弁は外側の方が赤みがあり、縁が波打ちます。
きれぎれの風彩 「シデコブシ」1-1

8~11.このシデコブシは、蕾の時は濃いピンクで、花が開くにつれて白い部分が多くなり赤みも淡くなっていくようです。
12.これは同じ樹の1月です。まだ小さな冬芽が多数ついていました。
「8」「9」「10」「11」「12」
「花弁の多いシデコブシ」

花弁の枚数の多さと、波打つ形状がコブシとの一番の違いです。名前の「シデ」も開きかけの花弁が神社で用いられる「四手」に似ていることによります。
英名では「Star Magnolia」で星のように咲く様子に例えています。違うものですね。

ところで、公園樹や庭木など園芸用としても利用されるシデコブシですが、岐阜県、愛知県、三重県のごく限られた地域(東海丘陵要素)の湿原の周辺や渓流沿いなどにしか自生していないようです。

そして、ご多分にもれず宅地造成やゴルフ場開発、道路建設などの開発行為による自生地の消失や分断化が急速に進んでおり、絶滅危急種に指定されているとのこと。トサミズキもそうでしたが、知らず知らずのうちに絶滅に近付いている種は多いようです。

ちなみに、伊勢湾を取り囲む愛知、岐阜、三重の丘陵の低湿地は、砂礫層に覆われ湧水が浸み出しています。このような特有の環境下に自生して他地域には見られない独特の固有植物を“東海丘陵要素植物群”と呼び、シデコブシの他にもヒトツバダゴ、ハナノキなど十数種類あるようです。
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| 落葉高木 | 23:58 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

コブシとシデコブシ

花びらの数や艶やかさが違いますね。
最近、シデコブシは街路樹として使われています。
道路の両脇にこの花が咲くとあたり一面が明るくなります。

コブシもシデコブシもう散ってしまいました。
これから山ではタムシバに出会えます。
雪解けに行くとショウジョウバカマも歓迎してくれます。
昨日、今日の雨降りが恨めしいです。

| 山小屋 | 2013/04/03 12:34 | URL | ≫ EDIT

神奈川県橋本駅からバス二十分の城山カタクリの里というところで、山腹に植えられたシデコブシを初めて見てきました。
残念ながら、ほとんどの花がもう終わりかけで、くたっとなっていました。
でも、どんなふうに咲くのか、どんな木なのかわかりました。

| ディック | 2013/04/03 18:51 | URL | ≫ EDIT

made in japan

 コブシは英学名でもkobushiなんですか。
というkじょとは、made in japanということですね。
コブシの花を見ると北国の春を思い出します。
 被災地でも咲いているのでしょうかね。
シデコブシは、モクレン属なんですか。
 この花は好きです。

| 西恋おじん | 2013/04/04 17:15 | URL | ≫ EDIT

白とピンクの、コブシ。。。

山ぼうしさま^^こんにちは~♪

コブシとハクモクレンといいますと、
花びらが遊んでいる感じが好きですので、
どちらかといいますと、コブシファンです。。。
それに、ピンク色の筋がいいですね。。。

シデコブシ。可愛い色ですね。
たたみじわがのびていないような花びらが好きです。
あぁ~先日、身延の駐車場で、シデ辛夷を見ました。。。
詳しいご解説をありがとうございました。。。

| 紗真紗 | 2013/04/04 20:39 | URL |

山小屋さん こんばんは

自生地では絶滅が心配されているのに、流通上は増えているのでしょうね。
なんだか変な感じです。
ショウジョウバカマは知っていますが、
タムシバは分からないです。機会があればと思います。

| 山ぼうし | 2013/04/06 00:42 | URL |

ディックさん こんばんは

ほ~城山カタクリの里とはひかれる名前ですね。
何らしっかりした根拠はありませんが、
コブシの仲間は、花が大きい割には花期が短いような。

| 山ぼうし | 2013/04/06 00:43 | URL |

西恋おじんさん こんばんは

♪コブシ咲く あの丘北国の~ ですね。
白い花がたくさんつくと辺りが明るくなるような気がします。
違う花色のシデコブシも見てみたいものです。

| 山ぼうし | 2013/04/06 00:44 | URL |

紗真紗さん こんばんは

今まで気にもしなかったのですが、
コブシの赤みは大事なポイントですね。
「たたみじわ」ですかー(笑)
シデコブシも特徴ありますね~。

| 山ぼうし | 2013/04/06 00:44 | URL |















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