きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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コハコベ ~様々な花姿、史前帰化植物

どこででも見られるコハコベですが、早春に小さな白い花を見つけた時は、春の到来を感じさせてくれます。〈散歩日:3月9日・23日、4月6日〉

コハコベは、ナデシコ科ハコベ属の越年草です。春の七草として古くから親しまれていますが、夏でも花をつけます。
ミドリハコベと似ていますが、コハコベの茎は暗紫色を帯びることが多く、ミドリハコベの茎は名の通り緑色です。また雄しべの数や種子の突起の違いなどもあるようです。

3月9日のコハコベ(見沼自然公園)
1~2.冬の眠りから起きたばかりで、まだ草丈が低く(10センチ弱)面状の拡が
  りに花がチラホラついていました。蕾も少なくこれからです。
3~5.特徴のある深く裂けた5枚の花弁(肉眼では10枚に見えます)です。
  よく見ると、裂けた2片が寄り添うタイプやY字に開いているタイプもあります。
「1」「2」「3」「4」「5」
「コハコベ ~様々な花姿」

小さい花弁にも様々あるようです。また、花よりも大きい☆状の萼も特徴的です。

3月23日のコハコベ(市内の公園:バーベキュー場の野原)
6~9.隣地の畑に接しており土に栄養もあるのでしょう。コハコベの群生がモッサリ
  していました。草丈は25センチ以上はありそうです。
  さらなる拡がりを求め、茎は分枝しながら横に長く伸びています。
9.先には蕾が沢山できており、これからも次々に花を咲かせるようです。
10.4月6日、市内の道路脇です。この株は花が終わり、果実が熟し始めていました。
「6」「7」「8」「9」「10」
「コハコベ ~生長してモッサリ」

通常コハコベの花は上を向き、花が終わると下を向き、果実が熟してくると再び上を向き裂開するそうです。裂開するのであれば下向きのままでよいのに・・・と思ったのですが、鳥が食べるからでしょうか。



史前帰化植物

ハコベは「史前帰化植物」と呼ばれる植物の一つとされています。
帰化植物には、江戸末期や明治、大正、ミチタネツケバナのように昭和に入ってきた植物もあります。このような「いつ頃渡来してきたのか」という情報が分かる(記録として残っている)植物を、一般的に帰化植物としています。

しかし、人が記録として残せるようになる前から、様々な植物が日本に入ってきています。特に栽培植物に随伴した雑草(耕地雑草)は、栽培植物の移動に伴い、世界各地に運ばれたようです。日本でも縄文や弥生時代に、そのような過程をたどってもたらされた植物は多いと推定されています。それらを「史前帰化植物」と呼んでいます。

農耕文化は多くが国外からもたらされたもので、稲作に伴って伝播してきた植物、ムギ類の栽培伝来とともにやってきた植物など様々です。

岡山理科大学、植物生態研究室のホームページによると
http://had0.big.ous.ac.jp/ecologicaldic/s/sizenkikasyokubutsu.htm
エノコログサ、イヌタデ、ヨモギ、ナズナ、オオバコ、ツユクサ等々。前回在来種と記したタネツケバナも史前帰化植物のようです。

ホームページの下段の方にも書かれていますが、人里の植物達のほとんどは、日本原産ではないようです。

一口に帰化植物といっても様々で(これ以上難しいことは手に余るので)、私なりに理解したのは、現在「帰化植物」の中でも嫌われている植物は、「史前帰化植物」と違って本来その環境にない植物で、在来種と共存できない植物なのでしょう。

ということは、元々似たような環境にあり、ある程度周りの植物とも共存できる植物が新たに入ってきたとしても、それから何十年も経てば(史前帰化植物のように)普通の野草になっているのかもしれません。

一般的に帰化植物という言葉は良くない方に捉えてしまいます。もっと他の言い方があれば分かりやすいのに・・・と考えたら既にありました。「要注意外来生物」がそれですね。さらに「日本の侵略的外来種ワースト100」もあります。

セイタカアワダチソウ、ハルジオン、ヒメジョオン、外来種タンポポ種群、ホテイアオイ等々がワースト100に入っています。
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| 草本(草花・野草) | 23:58 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

へぇ〜、セイタカアワダチソウ、ハルジオン、ヒメジョオンなんて、どこにでもあるし、いまじゃすっかり馴染んでいるじゃん! なんて思ってしまいます。

| ディック | 2013/04/11 19:13 | URL | ≫ EDIT

ハコベの種類

大きく分けてコハコベ、ミドリハコベ、ウシハコベの
3種類ですね。
ハコベを見分けるにはルーペが必要です。
昔はヒヨコの餌として使われていました。
ニワトリも喜んで食べていました。
やはり畑などでは雑草として厄介者でした。

| 山小屋 | 2013/04/12 06:47 | URL | ≫ EDIT

コハコベ ~様々な花姿、・・・・・・。
素敵なショットと解説から、様子、雰囲気、伝わってきました。

見せていただき、siawase気分です。
眺めて、心癒されました。
ありがとうございました。

いつも、涙が出るほど嬉しいコメント&心遣い、心より、恐縮、深謝しています。

| siawasekun | 2013/04/13 10:27 | URL | ≫ EDIT

ディックさん こんばんは

どこにでもありますよね~、ありすぎるかな。
挙げられている3種類は比較的大きいですし、
やはり在来種への影響は大きいのでしょう。
ただ、ハルやヒメは花がキレイなものだから・・・。

| 山ぼうし | 2013/04/14 21:44 | URL |

山小屋さん こんばんは

野原ではコハコベとナズナは必ず!ですね。
コハコベは早春の小さい時はカワイイのですが、
大きくなってくると・・・。

| 山ぼうし | 2013/04/14 21:55 | URL |

siawasekunさん こんばんは

長い年数を所謂雑草としてしか認識してなかったので
それと知ると「なるほどね~」と思います。

無理をなさらずに。

| 山ぼうし | 2013/04/14 21:55 | URL |















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