アメリカイヌホウズキ ~黒く丸い果実
その後、再訪した時に見てみると果実は私の知っている野菜にはならず、そのままの大きさで黒く熟していました。これは、いったい何だろう?と。〈散歩日:9月28日〉
アメリカイヌホウズキは、ナス科ナス属の一年草です。北アメリカ原産の外来種で、全国に分布し畑や荒地に自生します。別名:テルミノイヌホオズキ。
日本の「イヌホウズキ」にとてもよく似ています。
草丈は60センチほどになり、よく枝分かれして横に広がります。茎の途中に花茎を出し、その先でいくつかに枝分かれして数個の花(果実)をつけます。
ここのアメリカイヌホウズキは、茎がからまって(他の植物もあり)ハッキリしませんが、かなり伸びていました。
1.初夏から秋まで長い間花や果実をつけるそうで、ここでも花や若い果実、さらに
熟した果実を見ることができました。
花柄は葉腋やその付近ではなく、茎の側面から突き出ています。

花序には数個の花がつき、花は5弁花で平らに開きます(ナス状の花です)。調べた中には「花冠は5裂する」という記載もあります。基部で合着しているのか?
花色は白から淡い紫色まで変異があります。
2.ここの花は白色で径は1センチ強あります。
3.花後の幼い果実です。この果実は面白い形をしていました。
4.別の株です。たくさんの果実が付いていました。
5.果実は直径8ミリほどで、熟すとやや光沢のある黒色になります。
6.葉はざらざらした感じです。(画が無く、1のトリミングです。)
|
葉は卵形~狭卵形が多く、四角く細長い形状になる場合もある。縁は全縁か波形の鋸歯があったり、不整に間隔のある鋸歯もある。また、最基部の左右が角丸四角状に出ていてることもわりと多い・・・・・葉も縁の形状も様々のようです。
似ているアメリカイヌホウズキとイヌホウズキの区別はとしては、
・花序や果実が軸の先一箇所にまとまってつくのがアメリカイヌホウズキで、軸の先に並んでつくのがイヌホウズキ。
・果実がやや光沢があるのがアメリカイヌホウズキで、つや消しがイヌホウズキ。
といった記載がありました。また、イヌホウズキの方が花序の花数が多いようです。
とすると、上の4の画の株は、果実の柄が軸に並んでいるようにも見え、果実の数も多いので、イヌホウズキのようにも見えますが・・・。難しいです。
名前の由来は、ホオズキに似ているがホオズキでは無い「非・否(いな)ホオズキ」が転訛したようです。それに、アメリカ産なので「アメリカ」が頭に。
しかし、ホウズキをじっくり見た覚えがないのでハッキリしませんが、あまり似ていないような気がします。ホオズキ属なので属も違いますし・・・。
ナス科といっても果実は有毒のようです。でも、漢方にも用います。また、疲労回復の竜葵(りゅうき)酒というのもあるようです。
≪オマケ≫
草や木に絡みついたツルに花が咲いていました。ヤブマメ(マメ科ヤブマメ属)のようです。花は2センチほどの長さがあり、私でも目にとまりました。


| 草本(草花・野草) | 21:36 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑
イナですか
何でイヌが付くのか初めから疑問に思いましたが、
否なんですね。納得。
花は、ドクダミの花に似てませんか。無知なので。
散歩の度に新たな発見があって、毎日が充実してますね。
| 西恋おじん | 2013/10/27 10:23 | URL | ≫ EDIT