きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

アリドオシ ~縁起植物の“一両”

昨日の午後、久し振りに川口市にある埼玉県「花と緑の振興センター」に行ってきました。事前にWebサイトを見ると~アリドウシに赤い実がついています(1/22)~との記事があり、探しました・・・・。〈散歩日:2月1日〉

アリドオシ(蟻通し)は、アカネ科アリドオシ属の常緑低木です。日本では、関東地方以西に分布します。果実が赤く縁起植物とされ、別名は一両(イチリョウ)です。

林内に生え、樹高は30~60センチ。葉は卵形で対生し、長さ1~2センチ。花期は4~5月のようです。そして、この樹の特徴としては鋭い刺があります

1.初めて見るアリドオシは、高さ50センチほどで、枝が横に拡がっています。
  赤い果実はまだ残っていました。(地面に落ちている花弁はカンツバキです。)
きれぎれの風彩 「アリドオシ」1-1


2~3.縁起の良い果実は冬に赤く熟します。径5ミリほどの大きさです
  果実先端の突起は萼片が残っているようです。
4.刺は、樹(枝、葉)のサイズに比べてとても大きく(1~2センチ)驚きました。
  細く長く針のようです。よく見ると刺は上下に対になっています。
5.近くにはこぼれた種から育ったのか幼木がありました。もう立派な刺あります。
「2」「3」「4」「5」
「アリドオシ ~縁起植物の“一両”」

ここのアリドオシは、葉が緑一色のものと白みを帯びているもの(斑入り?)が混じっています。Webで検索してみると普通は緑色のみで、これは園芸種かもしれません。

6.葉は小さいのですが、斑入りの混じった葉は観賞価値もありそうです。
きれぎれの風彩 「アリドオシ」1-6


名前の由来は、細長い刺が蟻をも刺し通すとか、刺が多いので小さい蟻でないと通れないという例えからのようです。また、秋にできた果実が翌年の花が咲く頃まで残っていることから「在り通し」という記載もありました。

別名の“一両”は、「千両、万両、ありどおし(有り通し)」という洒落・語呂合わせで赤い実のアリドオシが選ばれ、さらに空席の一両を充てたと思われます。

2ヶ月前のヤブコウジ(十両)、カラタチバナ(百両)、先月のマンリョウ(万両)、そしてアリドオシ(一両)ときて、残るはセンリョウ(千両)です・・・。


そのセンリョウが、アリドオシの近くにありました。しかし、赤い果実は全て無くなっており、葉だけの状態です(↓)。来年は果実を見たいと思います。
きれぎれの風彩 「センリョウ」



《追記:2/8》
ツルアリドオシという植物も一両と呼ぶことをコメントで教えていただきました。

米村浩次の花の世界』には、万両から十両まで、高さが順番に低くなっているのに、一両が高く、不釣り合いと考えられたのか、アリドオシに形態がよく似て地上を這うツルアリドオシを一両と称している場合もあります。との記載があり、また、他にもヒメコウジ(ゴーテリア)という園芸種を一両と呼ぶこともあるそうです。

センリョウやマンリョウと違って通称ですし、縁起物ですからさまざまな該当種があっても良いかもしれません。
スポンサーサイト

| 常緑低木 | 23:47 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

人によって環境はまちまちなわけですが、横浜や鎌倉ではセンリョウなんてどこにでもある、という感じです。百両や十両はなかなか見ません。
センリョウが最後に残るとは…。
マンリョウは立ち姿がよいので、お寺などでよく植えられていますね。

| ディック | 2014/02/04 20:08 | URL | ≫ EDIT

アリドオシの名前も、一両も、写真の姿も、たぶん初めてだと思います。
トゲがすごいですね。

| ディック | 2014/02/04 20:09 | URL | ≫ EDIT

こんにちは

アリドオシとは面白い名前ですね。
こんなに大きな棘があるんですね。
果実は野鳥に食べられた方が、種を運んでくれるはずなのに、このトゲがどうしてあるのか、不思議なところです。

| 多摩NTの住人 | 2014/02/05 08:25 | URL | ≫ EDIT

ツルアリドウシ

アリドウシには鋭いトゲがあるので、近寄ってくるアリも
突き通すというところからこのような名前がついたそうです。

一般にイチリョウ(一両)と呼ばれているのはツルアリドウシという植物です。
山の沢などでよく見かけます。
花は2個咲きますが、花筒の下の子房が合着しているので実は一個です。
秋に山を歩いている時、赤い実をよく見かけます。
ツルリンドウと仲良く並んでいることもあります。
なお、ツルアリドウシにはトゲがありません。

| 山小屋 | 2014/02/05 14:36 | URL | ≫ EDIT

ありどおし

こんばんは。

山小屋さんが触れられていましたねぇ。
小型のツルアリドオシのことを考えて
いました。言及する方はいるかと思い
きやまさに..

ツルとつかない方は結構大型ですね。
そして棘が鋭いです。

| 地理佐渡.. | 2014/02/05 21:49 | URL | ≫ EDIT

ディックさん こんばんは

センリョウのことを知らなかったので、たぶん身近にもあるのに気付いていないのかもしれませんね。十両:ヤブコウジは山に近い方で見ます。
アリドオシが一番見ない!と記されていたサイトもありましたよ。たぶん、そうなのでしょう。

| 山ぼうし | 2014/02/09 01:12 | URL |

多摩NTの住人さん こんばんは

そうですよね~いったい何のために刺があるのか???
そもそも枝も細いですし、野鳥に優しくないですね。
種子の散布は強風待ちなのでしょうか?

| 山ぼうし | 2014/02/09 01:12 | URL |

山小屋さん こんばんは

ツルアリドオシ情報ありがとうございます。
再度、調べて本文に追記しました。
>花が2個咲くが、花筒の下の子房が合着しているので実は一個!
変わった花をつけるのですね。これも見たいものです。

| 山ぼうし | 2014/02/09 01:13 | URL |

地理佐渡さん.. こんばんは

ツルアリドオシは佐渡でもよくみられるのですか。
これは草本のようですね。
いずれも花を見たことがないので、今度は花比べを。

| 山ぼうし | 2014/02/09 01:13 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://ino1127.blog57.fc2.com/tb.php/493-1e33f0ed

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT