タネツケバナ ~上を向く棒状の果実
タネツケバナ(種漬花)は、アブラナ科タネツケバナ属で越年草(一年草の記載もあり)です。水田の周辺や湿地など湿り気のある場所に良く生育します。
似ているミチタネツケバナは外来種ですが、タネツケバナは在来種(史前帰化植物)で、日本だけでなく北半球の温帯域に広く分布します。
1.草丈は20~30センチほど。棒状の果実(長角果)が開き気味に上を向きます
前日に少し雨が降ったので、全体に水滴が残っていました

2.水辺脇には他に競合種がないのか?群生していました
3.タネツケバナの茎姿は様々です。水底にも踊る姿が映っていました
4.花色は白く、花弁は4枚が十字状に開き、花径は3~4ミリほど
5.キラッと光る花があり、良く見ると花弁に上手い具合に雨滴が残っています
6.他の植物に混じっていると、線が細くいかにも弱そうです
|
他の植物に混じっているので全体の姿が分かりにくいです。そこで、昨年「花と緑の振興センター」に行った際に探したタネツケバナも併せて載せておきます。
(今まで未掲載です。)〈散歩日:2013年4月13日〉
7~8.石垣の隙間から伸びていました。身体に優しい場所です
9.通路脇に1本だけ育っていました。茎葉は羽状複葉で細長い小葉がつきます
10~11.中でも見た目の良い花序だと思います。果実はまだ細いです
|
タネツケバナの雄しべは6本あり(内2本は短い)、ミチタネツケバナの4本と異なるらしいのですが、目視ではとてもそこまでは見えません。
ミチタネツケバナはこのような湿地ではあまり見られず、タネツケバナよりも開花の時期は早く、たくさんの果実が茎に寄り添うように上を向きます。また、花期の草丈はもっと低く10~15センチほど・・・です(当地では)。
名前の由来は、稲の種籾(たねもみ)を水に漬けて田植えの準備を始めるころに、白い花をつけることから、タネツケバナの名がついたそうです。
| 草本(草花・野草) | 23:58 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑
タネツケバナ
水辺の植物・小さな果実・が見えています。
お花は可愛いです。
よく見つかりました。
子供の頃お見出します。
| ころん | 2014/04/27 13:00 | URL |