ミズバショウ ~白い仏炎苞に肉穂花序
GW新潟帰省時の山散歩に行くために、国道から吊り橋を渡ります。その辺りは一昔前に造成したところで、山からの水が流れる所に当時からミズバショウが咲くのは見ていました。その水は歩道の下を通り反対側の浅い池に流れるようになっているのですが、今年はその池にもミズバショウが咲いていました。〈散歩日:5月5日〉
ミズバショウ(水芭蕉)は、サトイモ科ミズバショウ属の多年草です。北海道から中部以北の日本海側に分布し、山地帯から亜高山帯の湿原や林下の湿地に生育します。
花のように見える白い部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉が変形した苞です。通常、苞は花を守るため、蕾を包むようにしていますが、本種も苞の中には棒状の花序(肉穂花序)があり、小さな花がたくさんついています。
花は雌性先熟(しせいせんじゅく)です。苞が開いた時には雌性期で受粉可能の状態ですが、数日経つと雄しべが出てきて花粉を放出し出し両性期になります。
1.造られた時は普通の池だったのですが、土砂などが堆積して(放ったらかし?)
湿地のようになっています。そこに幾つかの株が出ていました。
スギナも湿気の多い土壌が適しているようです。

2.苞の色からミズバショウの花は白色と思われていますが、花(しべ)は黄色です
3~4.仏炎苞の形もよく見ると様々です。葉は花の後に出ます
5.苞の後ろ姿です。苞の柄が伸びないと見る機会がないかもしれません
6.これは昨年の夏に、新潟の津南町で見たものです。葉が大きく伸びています
葉の長さは80センチ~1メートル前後はありました
この状態になった本種を見たことがなかったのでとても驚きました

花後、果実は緑色に熟すそうです(私は見たことがありません)。その後、完熟した果穂は崩れ、果肉をつけたまま種子が落ち水に流されます(水散布)。
実生は条件の良い場所に定着すると、3年程度で開花するまでに生長するようです。
こちらのミズバショウも水に流され、数年を経て開花したのでしょう。
ところで、名前は芭蕉布の材料に利用されている「バショウ」の葉に似ていることが由来のようですが、熱帯を中心に分布している植物が、尾瀬を代表する植物の名前の元になっているのは、どうにもおかしいような気がします。
ミズバショウ(水芭蕉)は、サトイモ科ミズバショウ属の多年草です。北海道から中部以北の日本海側に分布し、山地帯から亜高山帯の湿原や林下の湿地に生育します。
花のように見える白い部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる葉が変形した苞です。通常、苞は花を守るため、蕾を包むようにしていますが、本種も苞の中には棒状の花序(肉穂花序)があり、小さな花がたくさんついています。
花は雌性先熟(しせいせんじゅく)です。苞が開いた時には雌性期で受粉可能の状態ですが、数日経つと雄しべが出てきて花粉を放出し出し両性期になります。
1.造られた時は普通の池だったのですが、土砂などが堆積して(放ったらかし?)
湿地のようになっています。そこに幾つかの株が出ていました。
スギナも湿気の多い土壌が適しているようです。

2.苞の色からミズバショウの花は白色と思われていますが、花(しべ)は黄色です
3~4.仏炎苞の形もよく見ると様々です。葉は花の後に出ます
5.苞の後ろ姿です。苞の柄が伸びないと見る機会がないかもしれません
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6.これは昨年の夏に、新潟の津南町で見たものです。葉が大きく伸びています
葉の長さは80センチ~1メートル前後はありました
この状態になった本種を見たことがなかったのでとても驚きました

花後、果実は緑色に熟すそうです(私は見たことがありません)。その後、完熟した果穂は崩れ、果肉をつけたまま種子が落ち水に流されます(水散布)。
実生は条件の良い場所に定着すると、3年程度で開花するまでに生長するようです。
こちらのミズバショウも水に流され、数年を経て開花したのでしょう。
ところで、名前は芭蕉布の材料に利用されている「バショウ」の葉に似ていることが由来のようですが、熱帯を中心に分布している植物が、尾瀬を代表する植物の名前の元になっているのは、どうにもおかしいような気がします。
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| 草本(草花・野草) | 23:57 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
さっとスクロールした印象は「うわあ、きれい!」なのですが、記事の内容は中身が濃いですね。
使わせていただく側からすると、ブログ内検索で見つかるから、植物辞典として使える。記事が増えてくると助かります。
当方のブログは写真日記みたいなものですから、そういう用途には向きません。
| ディック | 2014/05/31 19:12 | URL | ≫ EDIT