ガマ ~雄花穂と変色する雌花穂
ガマ(蒲)は、ガマ科ガマ属の多年草の抽水植物です。地下茎が泥の中を縦横に走り、地下茎から芽を出して繁殖します。茎の高さは2メートルになり、特徴的な花穂(かすい)は円柱状です。(フランクフルトの例えが多いです。)
<6月1日>1.まだ苞が花穂を包んでいます。この日見た中では生長の遅い方です
2~3.多くの雄花穂は生長し黄色の花粉をたくさんまとっています
(雄花穂のくびれた所にも苞がついています)雌花穂は淡い緑色です
<6月15日>4~5.雄花は落下して穂軸のみが残り、雌花穂は緑褐色に変わりました
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<7月13日>6~7.約1ヶ月後、雌花穂は赤褐色になっていました
この状態が夏の間続くので、一番見慣れたガマの光景だと思います
(ヨシなどが伸びてきましたので、見難くなってきました)


ガマの仲間(ガマ、コガマ、ヒメガマ)は、茎の先に雄花穂(上)と雌花穂(下)がつき、雄花穂は短期間で落ちます。ヒメガマは両花穂の間が離れますので区別がつき、コガマはガマに比べると花穂が小さく、葉の幅も狭いです。
(花粉の形が、ガマは4個結合した4集粒、コガマとヒメガマは単粒とのことです)
ガマの花粉=蒲黄(ほおう)は生薬として古くから使われ、また、葉や茎で筵や簾、簾を編み、穂が熟した綿毛は綿の代わりにふとんにしたそうです。
「蒲団」という字はこれからで、他にも「蒲鉾」「蒲焼」などにガマ=蒲の字が使われています(説明は省略します)。
それだけ人の生活に密着した植物だったのでしょう。
さて、今回はちょうど雄花穂に出会えました。次は果実が熟して雌花穂が破裂したような綿毛の様子を見てみたいと思います。
| 草本(草花・野草) | 23:26 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑
こんにちは
ガマの穂が目立つようになりましたね。
以前、どなたかが、このガマの穂を家の中で活けていたところ、穂が爆発して、大変なことになったというのを聞いたことがあります。
| 多摩NTの住人 | 2014/07/23 08:15 | URL | ≫ EDIT