カモジグサ ~交互の小穂、長い芒
カモジグサ(髢草)は、イネ科エゾムギ属の多年草で、日本全土の草地や道ばたに普通に見られますが、近似種は多いそうです。花期は5~7月。
〔Webで確認した特徴〕
・草丈は40~100センチに。基部はやや横に這い株立ちとなる
・葉は長さが25センチほどになり細長い線形。葉鞘は茎を抱く
・花序は穂状で弓なりに曲がり、長さ15~25センチ。花序の節に交互に柄のない小穂をつけ、白緑色でやや紫色を帯びる。小花は5~8個。穎の先に長い芒
1.木道から最初に目にしたのは、多数のカモジグサがこちらに向かって一様に花序を垂れている光景でした。間隔を開け交互につく小穂とその纏まりが印象的でした
2.横(?)からの光景ですが、正面からとは印象が違います
3.人の目の高さに合わせて頭を垂れているような・・・(ただの感想)
4~5.小穂は緑白色で長さは2センチほどか
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Webで花序や小穂の解説を見てみると、穎とか芒とか聞きなれない単語がでてきます。カモジグサ(を含むイネ科)の小穂の構造は難しいです。
私なりにザックリと理解したのは、カモジグサの一つの小穂(しょうすい)は基部に蕚のような包穎(ほうえい)が2個あり、そこから幾つかの小花(しょうか)がつきます。小花は外側に護穎(ごえい)があり、針のような芒(のぎ)がつきます。その内側に内穎(ないえい)があり、内穎に包まれるように雄しべや雌しべがあります。
6.小穂はいくつかの小花が並んで開き全体的に扁平で細長くなります。護頴の先端から伸びる芒は長さ3センチほどに。まだシベが出てくる前でした

名前の髢(カモジ)は、髪を結ったり垂らしたりする場合に地毛の足りない部分を補うための添え髪・義髪のことで、その昔、子供がこの若い葉を丸めて人形の髪に加えて遊んだことに由来するとのこと。歴史を感じます。
| 草本(草花・野草) | 23:53 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑
普段なら目に留めない雑草です。
子供の頃はこれを指でしごいで遊びました。
そのあと空に向かって投げるだけの単純な遊びでした。
| 山小屋 | 2015/06/12 07:14 | URL | ≫ EDIT