アゼナ ~水田の白い唇形花
アゼナ(畦菜)はアゼナ科(←ゴマノハグサ科)アゼナ属の一年草で、本州・四国・九州に分布し水田の畦などの湿った場所に生えます。よく見る水田雑草のようですが、生育に適した場所の減少により、個体数は多くないとの記載もありました。
〔Webで確認した特徴〕
・茎は下部で分枝し、普通直立する。草丈は10~15センチ
・葉は対生し、長さ3センチ前後の楕円形。柄はなく全縁、平行脈が目立つ
・花は葉脈につき長い柄がある。花冠は唇形で長さ約6ミリ。花色は淡紅紫色~白色
1.全体的にしっかりとした印象です。群落を作ることはないようで、離れた3ヶ所でそれぞれ1~2の株を見ました。花期は8~10月。

2.ここのアゼナの花色は、ほぼ白色です。雄しべは4個
3~4.花柄のつき方が面白いです。対生する葉の葉腋それぞれにつき、葉身の中央に沿って伸びます。長く伸びると葉に支えられているようです
5.茎は割に太く真っすぐです。分枝する基部で赤みを帯びます
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よく似た仲間に帰化植物のアメリカアゼナがあるそうです(私は未だ見ていません)。平野部や市街地の水田ではよく見られるとか。
アメリカアゼナは葉に鋸歯があるので、全縁のアゼナと区別できます。
名前に「畦」がつき、いかにも水田雑草ですが、「菜」というのは葉・茎などを食用とする草本類の総称のようです。では、本種が食べられるのかというと、そういう記述は見られません。何故「菜」を充てたのでしょう・・・。
前回のミゾカクシに比べると、見かけた場所は少なく個体数もわずかです。これが当地では普通なのかどうかも分からないのですが、一面緑の中で(それこそ)花を添えますし、周辺には他に唇形の花は見られませんので、もう少し増えてほしいと思いました。
| 草本(草花・野草) | 17:08 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑
はて、見た事なさそうな。
こんにちは。
アゼナ。見た事があるような無いようなと
思案していますが、たぶん見ていないかなぁ
と、しばし立ち止まった感じです。
身近な所にも色々野の草花はあります。
とにかく一つ一つ丁寧に調べられています
ねぇ。
| 地理佐渡・・ | 2015/08/30 11:52 | URL | ≫ EDIT