スダジイ ~多気比売神社の大シイ〔巨樹〕
桶川市にある水上太陽光発電所(所用ついでに立寄り)を眺め、東側の赤堀川沿いの方に行くと周辺の案内が記された説明板がありました。そこに推定樹齢約600年という大シイが神社の境内にあるとの記載があり早速移動しました。〈散歩日:12月12日〉
シイやシイノキは、スダジイとツブラジイを併せた呼称です。関東以北の場合、シイといえばスダジイを指すのが一般的のようです。ここの神社でも一部の木にスダジイの名札がついていました。スダジイはブナ科シイ属の常緑広葉樹です。
多気比売神社(「たきひめ神社」という)は、平安時代の書物である「延喜式」にも名前が残る桶川市で最も古い神社とのことです。その鳥居の脇にそびえる大シイは、
多気比売神社の大シイ(市指定天然記念物:埼玉県桶川市)
・根まわり 6.7メートル 〈 ※幹周4.8m 主幹2.4m 文末参照 〉
・樹 高 13メートル
・枝張り 南北17メートル×東西14メートル
・樹 齢 約600年
鎮守の森の象徴ともいえるこの大シイは、境内の他の樹木とともに、地区の人々の信仰と親愛の情によって、大切に守られてきました。(案内板より)
1.川沿いに上っていくと、右手に丸い円盤状の緑の物体(こんもりした木々)が
2.多気比売神社です。枝葉のボリュームで境内も社殿も見えません
3.大シイ(スダジイ)の辺りです。他にもスダジイがあり樹冠は区別できません
4.3の右側から見た大シイです。根元から2枝に分かれています(2株立ち)
5.たくさんの細い枝が伸びています
6.鳥居をくぐると右に手水舎。参道は社殿までまっすぐのびています
7.手水舎の隣のスダジイには注連縄がまわされています。ご神木でしょうか
8.右斜め後ろを振り返ります、この位置だと手水舎の後が大シイ
9.社殿の左奥にも大きなスダジイがありました
10.注連縄のシイの脇には数株のマンリョウが赤い実を付けていました
調べてみると、スダジイは枝先が丸まるような形状になり、全体で丸く盛り上がったドーム状の樹冠(まるでブロッコリが集まったよう)になるとの記載がありました。
多気比売神社の鎮守の森(社叢)は、数本のスダジイによってなりたっていました。(このとこ自体に少し驚嘆)また、それにより遠くから見ると神社の境内を樹木がドーム状に覆っているように見えたわけです。
これまで鎮守の森の樹種についてそれほど気にしたことがなかったのですが、ほぼ一種類での社叢は初めてかもしれません。鎮守の森、面白いです。
※巨樹<株立ちの場合>
環境省の巨樹の定義は「地上から130cmの位置で幹周(幹の円周)が300cm以上の樹木」としています。
多気比売神社の大シイは株立ちになっていますが、このように130cmの高さで、幹が複数に分かれている場合は、次の条件になります。
・一番太い幹(主幹)の幹周が2m以上ある。
・それぞれの幹周の合計が3m以上ある。このとき幹周は複数の幹の合計となる
巨樹巨木林調査データベースには、多気比売神社の大シイも記載されており「幹周480cm 主幹240cm」となっていました。立派な巨樹です。
シイやシイノキは、スダジイとツブラジイを併せた呼称です。関東以北の場合、シイといえばスダジイを指すのが一般的のようです。ここの神社でも一部の木にスダジイの名札がついていました。スダジイはブナ科シイ属の常緑広葉樹です。
多気比売神社(「たきひめ神社」という)は、平安時代の書物である「延喜式」にも名前が残る桶川市で最も古い神社とのことです。その鳥居の脇にそびえる大シイは、
多気比売神社の大シイ(市指定天然記念物:埼玉県桶川市)
・根まわり 6.7メートル 〈 ※幹周4.8m 主幹2.4m 文末参照 〉
・樹 高 13メートル
・枝張り 南北17メートル×東西14メートル
・樹 齢 約600年
鎮守の森の象徴ともいえるこの大シイは、境内の他の樹木とともに、地区の人々の信仰と親愛の情によって、大切に守られてきました。(案内板より)
1.川沿いに上っていくと、右手に丸い円盤状の緑の物体(こんもりした木々)が
2.多気比売神社です。枝葉のボリュームで境内も社殿も見えません
3.大シイ(スダジイ)の辺りです。他にもスダジイがあり樹冠は区別できません
4.3の右側から見た大シイです。根元から2枝に分かれています(2株立ち)
5.たくさんの細い枝が伸びています
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6.鳥居をくぐると右に手水舎。参道は社殿までまっすぐのびています
7.手水舎の隣のスダジイには注連縄がまわされています。ご神木でしょうか
8.右斜め後ろを振り返ります、この位置だと手水舎の後が大シイ
9.社殿の左奥にも大きなスダジイがありました
10.注連縄のシイの脇には数株のマンリョウが赤い実を付けていました
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調べてみると、スダジイは枝先が丸まるような形状になり、全体で丸く盛り上がったドーム状の樹冠(まるでブロッコリが集まったよう)になるとの記載がありました。
多気比売神社の鎮守の森(社叢)は、数本のスダジイによってなりたっていました。(このとこ自体に少し驚嘆)また、それにより遠くから見ると神社の境内を樹木がドーム状に覆っているように見えたわけです。
これまで鎮守の森の樹種についてそれほど気にしたことがなかったのですが、ほぼ一種類での社叢は初めてかもしれません。鎮守の森、面白いです。
※巨樹<株立ちの場合>
環境省の巨樹の定義は「地上から130cmの位置で幹周(幹の円周)が300cm以上の樹木」としています。
多気比売神社の大シイは株立ちになっていますが、このように130cmの高さで、幹が複数に分かれている場合は、次の条件になります。
・一番太い幹(主幹)の幹周が2m以上ある。
・それぞれの幹周の合計が3m以上ある。このとき幹周は複数の幹の合計となる
巨樹巨木林調査データベースには、多気比売神社の大シイも記載されており「幹周480cm 主幹240cm」となっていました。立派な巨樹です。
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| 常緑高木 | 23:39 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
>ドーム状の樹冠(まるでブロッコリが集まったよう)
などの記載が、へぇー、と思いました。
確かに、本牧山頂公園などでは、横に大きく拡がったとても美しい樹形を見せてくれていますが、このようなブロッコリ状にまではなっていないように思います。今度行ったときに、とくに意識して見直してみます。
| ディック | 2015/12/24 22:45 | URL | ≫ EDIT