ヒメカンスゲ ~丸山公園での開花
北本自然観察公園では園路沿いで見ることのできる場所があります(以前日記にも取り上げました)が、ここ丸山公園では自由に歩ける林の中で見ることができました。ヒメカンスゲは、よく有りそうでそうでもない、そんな印象があります。
ヒメカンスゲ(姫寒菅)は、カヤツリグサ科スゲ属の多年生草本です。カンスゲに似て小型なことから姫の名が付いています。カンスゲ(寒菅)は、常緑のスゲで冬でも枯れないことによります。近似種には、ミヤマカンスゲやオクノカンスゲがありますが、いずれもヒメカンスゲよりは大型で、葉の幅も広いようです。
1.最初は歩道状態になってる脇の樹の根本で、小ぶりの株を見かけました。

2.斜面の上部を探してみると、あちこちに点在していました。

多数の細長い緑の葉の間から、花茎が伸びています。
先端の黒褐色の小穂(しょうすい)は雄小穂で、その下の緑色で疎らに小花を出しているのが雌小穂です。小穂の基部に鞘状の苞があり、赤褐色に色付く特徴があります。
3.まだ開花していない棍棒状の雄小穂です。

4.開花した雄小穂です。開花といっても、鱗片の間から雄しべが出てきて開いた状態になります。雄しべはクリーム色の細長い葯と半透明の花糸からなります。

5.大きな株です。地下か地表に匍匐茎を出して広がるようです。
花は淡い色ですが、他に花の無い時季ですし、林床では目立ちます。

Wikipediaに、生育環境として「特に傾斜したところによく見られ・・・」という記載がありました。確かに北本自然観察公園でも丸山公園でも斜面地にありました。
| 草本(草花・野草) | 23:23 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑
カンスゲとヒメカンスゲ
こんばんは。
なかなか興味を持ってみる対象じゃ無かった
種です。僕がこちらで見ているのはどちらか
なぁ。つい、見栄えのするものが中心になっ
ていますから。
| 地理佐渡.. | 2016/03/16 22:48 | URL | ≫ EDIT