きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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イチビ ~黄色い花、若い果実

上尾市の丸山公園南側から荒川沿いに移動し、農道兼サイクリング道路を散歩していると、黄色い花をつけた草本がありました。初めて見る種なので調べてみると、少し難しく時間もかかりましたが「イチビ」のようです。〈散歩日:8月12日〉

イチビ(伊知比)は、アオイ科イチビ属の一年草です。インド原産で日本には1905年に定着を確認された。他のアジアや南欧州、北アフリカ、豪州、北米などにも移入分布している。元々は繊維をとるために栽培されていたが、現在では野生化している。要注意外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。
別名はキリアサ(桐麻)・ゴザイバ。花期は6~10月。

〔Webで確認した特徴〕
・草丈は50~150センチ。全体に短い軟毛がある
葉は互生し、大きなハート型(数十センチ)。葉柄は長く、低い鋸歯あり
花は上部の葉腋につき、黄色で直径約2センチ。次々と少しずつ咲く
果実は半球形で、10~16個の分果が環状に並ぶ。熟すと黒くなる

1.株の様子ですが、下の方は他の草本で見えません。イチビは道路脇にありました。奥の草地のでなくてよかったです
きれぎれの風彩 「イチビ」1-1


2~3.優しい感じの黄色です。雄しべの下部は合着して丸い袋状になり、その中に子房があるそうで
4.面白い形をした果実です。この果実は分果が15個です
5.果実自体もそうですが、果実のつく草姿も特徴的です
6.葉の基部は深い心形で、先端は急に細まって尖ります。別名のように桐似です
「2」「3」「4」「5」「6」
「イチビ ~黄色い花、若い果実」


名前の由来は、皮をはいて繊維を採った後の芯を、火縄に使用した事から「打火」が転訛したとの説があります。

農業環境技術研究所の外来植物図鑑(Web)によると、繊維作物として古く導入された系統と、近年、輸入穀物に混入して侵入してきた系統が区別されています。
飼料に混入すると牛乳が異常風味になり、作物に混入すると表皮が丈夫で容易に切れないため、収穫の妨げになります。農作物の強害草です。

また、古くから栽培されていた果実は黄白色に熟するが、穀物に侵入してきたものは果実が黒くなるとの記載もみられました。

種子の寿命は20年以上との報告もあるようで、一度地面に落ちると何十年にも亘って発芽する機会を待つことができます。逞しい生命力です。
(このような長期間休眠可能な種子を「シードバンク」といいます)
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| 草本(草花・野草) | 22:22 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

こんにちは

イチビは当地では見られない花です。写真では大きさがわかりませんが、ヘビイチゴやキジムシロなどに似ていますね。詳しいご説明でとても勉強になりました。

| 多摩ニュータウンの住人 | 2016/08/25 19:40 | URL | ≫ EDIT

多摩NTさん こんにちは

一見したとき、花が黄色で果実が大きかったので、なにかの野菜になるのかと思いました。いいかげんな判断だな~と自分であきれます。

| 山ぼうし | 2016/08/27 16:14 | URL |

しばらくお休みしていたら、知らない花が…。
侵略的な外来種ですか。多摩NTの住人さん同様、ヘビイチゴなどを思い浮かべましたが、直径2cm の花で草丈が結構大きくて、アオイ科なんですねぇ。「夏に強いアオイ科」のイメージがあります。

| ディック | 2016/08/27 18:54 | URL | ≫ EDIT

ディックさん こんばんは

当地では、以前に牧草のような植物が一面に生えていました。なので、輸入穀物が入る可能性があるようにも思いました。調べるのに苦労しました~。同じアオイ科でもフヨウ属とは違いますね。

| 山ぼうし | 2016/08/27 22:56 | URL |















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