きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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ヤマハギ ~淡紅紫の蝶形花/萩の径

いわゆる「萩」は総称であり幾つか種があるけれど難しそうで、これまで取り上げたのは、さいたま園芸植物園で見て聞いて判ったミヤギノハギ。しかし山野ではヤマハギのよう。そこで今年はヤマハギを・・・。〈散歩日:8月21日、9月10日・17日〉

ヤマハギ(山萩)は、マメ科ハギ属の落葉低木です。北海道~九州に分布し、林縁や草地、道端などに生育します。花期は7~9月(10月)。日本の山野に普通に見られるのはヤマハギですが、最も広く栽培されるのがミヤギノハギとのことです。

〔Webで確認した特徴〕
・草丈は2メートルを超える。枝は細く多数分枝する
葉は互生し3出複葉、小葉は長さ2~4センチの楕円形。先は普通円い
花は長さ約1センチ強の蝶形花で、淡紅紫色(濃淡には変化がある)
ミヤギノハギに比べると、
・枝はあまり垂れない(林縁などでは枝垂れることも) 〔ミヤギノは長く枝垂れる〕
花序の柄が長く葉から突き出て目立つ 〔ミヤギノはそれほど柄は長くない〕
萼歯(萼裂片)が萼筒より短い 〔ミヤギノは萼歯が萼筒と同じか、より長い〕

〈8月21日〉北本自然観察公園の駐車場
1~4.植え込みの中に枝をピンピンさせたハギがあり、ヤマハギだと思いました。紅紫色が基本で、旗弁の中央や翼弁はやや濃く、竜骨弁の先はさらに濃いです。この時はまだ蕾も多かったです
5.〈9月17日〉ほぼ終わりかけで、画は花の多いところです。全体的に色が濃い
「1」「2」「3」「4」「5」
「ヤマハギ ~淡紅紫の蝶形花/萩の径(1)」


〈9月10日〉Webで花の見ごろを調べていたら、久喜市に『萩の径』という所があることを知り、初めて訪れました。見沼代用水路沿いに約1300本のハギが、1.5キロメートルに渡って植えられています。

6~8.見ごろ・・・は過ぎており、長い遊歩道(兼農道)の所々でまとまった花が見られました。ヤマハギだけでなくシロハギも見られました(次回、取り上げます)
9~10.萩並木の向こう側は見沼代用水路で、南東側にあたるので日当たりが良いです。用水路の反対側から眺めると、用水路に向かって枝垂れていました
「6」「7」「8」「9」「10」
「ヤマハギ ~淡紅紫の蝶形花/萩の径(2)」

方位からすると、遊歩道~ハギ~用水路ではなく、ハギ~遊歩道~用水路の順になれば、歩きながらより綺麗な光景を見ることができるのに少し残念です。もしくは、用水路を小舟に揺られながらハギを見れたら風流かもしれません(シーズンの土日だけ、そんなサービスはいかがでしょうか久喜市様)。

同定が難しいと思っていたハギですが、花序の出方(柄の長さ)や萼歯の長さなどで、ヤマハギ、マルバハギ、ミヤギノハギなどは区別ができそうです。ただし、稀にという変異もあるので一概とはいえません。

ちなみに、「秋の七草」は、万葉集の山上憶良の歌が起源のようです。この時の「萩」は、ヤマハギやマルバハギで万葉の時代よりかなり後に現れたミヤギノハギは含まれていないとされています。
また、「萩」は古くから詩歌や文芸に数多く用いられ親しまれていたようです。万葉集では最も多く詠われた植物で140首を超える・・・という記載もありました。
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| 草本(草花・野草) | 23:55 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

ヤマハギはお盆の頃お墓に供える花として山に行って
採ってきました。
昔はお墓がたくさんあったのでたいへんでした。

| 山小屋 | 2016/09/21 21:02 | URL | ≫ EDIT

こんにちは

ハギは草ではないのに七草と呼ばれるのが、日本人の情緒感覚の面白いところですね。春の七草は覚え易いですが、秋の七草の覚え方を、ずいぶん前に新聞のコラム欄で見ました。それは“奥深き花”で、「オミナエシ」「クズ」「フジバカナ」「カレオバナ」「キキョウ」「ハギ」「ナデシコ」です。「ススキ」を「カレオバナ(枯れ尾花)」と呼ぶのがミソです。他にも覚え方がいろいろあるようです。

| 多摩ニュータウンの住人 | 2016/09/22 11:27 | URL | ≫ EDIT

こちらの山野でも

おはようございます。

見かけますよ。こちらでも。ただ、詳しく調べてい
ませんから、ヤマハギと言って良いのかが分かりま
せん。でも、この花を見ますと秋を感じますね。
ちょうどヒガンバナなんかにも感じる秋と同じです。

さて、こちらは昼過ぎから雨です。
山に少し行きまして、野菊やツリフネソウなどを見
てきました。


| 地理佐渡.. | 2016/09/22 14:56 | URL | ≫ EDIT

山小屋さん こんばんは

その昔、私の実家の方でお墓に供える花は・・・覚えてないです(情けない)。
近年は、家の周りに植えている花だと思います。
過疎化が進み、お墓だけ残している家もありますね。

| 山ぼうし | 2016/09/23 18:44 | URL |

多摩NTさん こんばんは

春も秋も七草は?と質問されたら答えられません。
なるほど、オ・ク・フ・カ・キ・ハ・ナですか。
これなら・・・。

| 山ぼうし | 2016/09/23 18:45 | URL |

地理佐渡さん こんばんは

里山だと彼岸花が季節感の一番ですかね。
なにしろ、名前が「彼岸」ですもんね。
今月は雨多いです。そろそろ晴れるかな~。

| 山ぼうし | 2016/09/23 18:50 | URL |

>萼歯(萼裂片)が萼筒より短い
そういう見分け方をするのですか。
記事の最後の六行も、とても勉強になりました。

| ディック | 2016/09/23 21:02 | URL | ≫ EDIT

ディックさん こんばんは

今回、調べていて「萼歯」という単語を初めて知りました。
で、えっそんなとこ見るの!とも。小さいですし。
詩歌に詠われるというのは、いつの世でもポピュラーという証でしょうね。

| 山ぼうし | 2016/09/24 23:51 | URL |















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