ニラ ~半球形の白い花序
ニラ(韮)は、ヒガンバナ科(ネギ亜科)ネギ属に属する多年草で、食用になる緑黄色野菜です。原産地は中国(?)で、日本には古い時代(弥生時代?)に渡来。日本全国で広く栽培され、一部野生化しています。主な産地は高知県と栃木県で国内生産量の4割超を占めます。花期は8~10月。
〔Webで確認した特徴〕
・葉は平たい線形で長さ20~30センチ、幅4ミリほど
・花は葉の間から高さ30~40センチの長い花茎を出します。先端に半球形の花序を作り、白い花を多数付けます。花被片6枚(花弁3枚、苞3枚)、雄しべ6個
・果実はさく果で、熟すと割れて6個の黒色扁平の種子を散布する
『萩の径』の先に、多数のニラが一面に生えており驚きました。
1.多数のニラの白色と草姿のせいか、サクラとその枝の影によるのか、私にはキレイ且つ涼やかで気持ちの良い光景に思えました

2.草丈がある程度揃うので、面的にも見えます。毛足の長い花柄の絨毯
3~4.花序には白く咲いた花と蕾も多数控えています。全体では五分咲き程度ですが、萎れた花がないのでイキイキという感じです
5~6.花茎は直立、葉は株元からやや斜上しながら広がります。内側の緑の濃い葉をみると、見慣れた(野菜の)ニラです・・・が、
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葉がイマイチ美味そうに見えません。調べてみると、野菜の場合は、花を咲かせると株が疲れるので花芽が見えたら摘み取るそうです。また、1年に幾度も収穫できますが、春の葉が一番柔らかく臭いも強く美味しいとのこと。
名前については、古名がカミラ(加美良):古事記、コミラ(古美良):本草和名、ククミラ(久君美良):万葉集と云われており、また、ニンニクの古名のオオミラ(大美辣)に対して、ニラをコミラ(小美辣)と称していたようで、これらの呼び名が簡略されて「ミラ」となり、それが転訛して「ニラ(韮)」になったようです。
7.『萩の径』から続いているヤマハギ背景で(1の画の手前側です)

用水路と道路に挟まれたこの場所に、何故ニラがこれほど群生しているのか不思議ですが、目的外の嬉しいオマケになりました。
| 草本(草花・野草) | 23:02 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑
ニラの花もこれだけ群生していると圧巻です。
よくみるとかわいい花ですね。
| 山小屋 | 2016/09/24 06:35 | URL | ≫ EDIT