きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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ミズワラビ ~胞子葉と栄養葉

北本自然観察公園の入口に近い、ガマ等が生育する湿地の水際に案内板がありました。ガマの花穂の時季には案内板を見たことがありますが・・・何だろう?と近寄り見てみると『ミズワラビ』という初めて見る植物です。〈散歩日:10月10日〉

ミズワラビ(水蕨)は、ホウライシダ科ミズワラビ属の一年草で、シダとしては珍しく水中~湿地に生育する水草・湿性植物です。日本では山形・関東以西の本州~沖縄に分布します。(熱帯地域では多年草。)地域によっては絶滅が危惧される植物に指定されており、埼玉県では準絶滅危惧種の希少種です。

〔Webで確認した特徴〕
・根茎は短く、水中や泥上に直立する。草丈は~40センチ。寒冷地域では小型化
・葉は2形あり、「栄養葉」は2回~3回羽状複葉で、葉全体が黄緑色で柔らかく、主軸は多肉質で一般的なシダの葉とは印象が異なる。水中ではさらに葉が薄くなる
 「胞子葉」も羽状複葉だが、小葉が厚みのある線形(細い棒状)になる

1.案内板の前には細いロープが低く張られ、水際の一部がガマなどの大型の植物が刈られて、地表~水面が現れており、そこに見慣れない細い草が・・・
きれぎれの風彩 「ミズワラビ」1-1


2.案内板に「栄養葉と胞子葉の葉には2つの形状がある」との記載がありました。周りを刈った時のダメージやストレス(?)で斜めになっていましたが、線形の葉がミズワラビの胞子葉のようです
きれぎれの風彩 「ミズワラビ」1-2


3.胞子葉を拡大して見ると(茎葉の区別がよく分かりませんが)、基部から先端にむかって細く尖り、複葉の形状は鹿の角のイメージです
きれぎれの風彩 「ミズワラビ」1-3


4~5.胞子葉は確認したとして、栄養葉が見当たりません。さらによく見てみると、地表~水中に羽状複葉がありました。これが栄養葉のようです
きれぎれの風彩 「ミズワラビ」1-4

きれぎれの風彩 「ミズワラビ」1-5


名前の由来は、蕨(ワラビ)に似て水の中に生えることによります。確認できませんでしたが、ミズワラビの若芽は先端がくるっと巻き込む姿になるようです。
珍しくも面白い草本です。できるなら増えてほしいものです。


ところで、水草ということでは、近似種のアメリカミズワラビが「ウオータスプライド」の名前で熱帯魚店で売られているようです。ウォータースプライトは古くからアクアリウムで親しまれている丈夫で優雅な水草で、グッピー水槽に最適の水草とも言われています。
この方面のことはよく分かりませんが、水中では胞子葉はつかないそうなので、水槽では胞子葉を見ることはないでしょう。
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| 草本(草花・野草) | 22:33 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

水生植物の仲間ですか?
私もまだみたことがありません。

| 山小屋 | 2016/10/30 11:43 | URL | ≫ EDIT

5枚の写真を拝見していると、わざわざ札でも立っていなければ、すわって覗き込んで写真を撮ろうとは思わないでしょう。
2013年のカナムグラの記事、再読させていただきました。
カナムグラの類縁種で、「カラハナソウ」の写真を今晩の記事にしました。

| ディック | 2016/10/30 21:25 | URL | ≫ EDIT

山小屋さん こんばんは

私も初めて見る水生植物でした。
でも、水槽の中ではメジャーのようです。

| 山ぼうし | 2016/10/31 23:31 | URL |

ディックさん こんばんは

そのとおりで、案内板のおかげですね。
できれば、もう少し近づきたかったところです。

| 山ぼうし | 2016/10/31 23:32 | URL |















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