きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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喜多院『小江戸川越菊まつり』

川越市の喜多院周辺散歩に行った時のことです。喜多院の境内では『小江戸川越菊まつり』を開催していました。これまでなら他の見学を優先してスルーしていたかもしれませんが、先般、他の方のブログで家菊のことを拝見したこともあり、せっかくなので見ていくことにしました。〈散歩日:11月19日〉

様々な仕立て方があることや、その出来栄えに驚くとともに感心させられ、思いもかけない菊まつりでしたが、とても良い機会となりました。
以下に、仕立ての様子と説明(現地の説明書から一部抜粋)を記録しておきます。
きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-01


大輪菊の3本仕立て(厚物):この仕立て方は菊作りの基本となるもので3本仕立てとも言われ、今日見られるような形態になったのは明治の中頃と言われ日本独特の仕立て方です。仕立て方は1本の苗から3本の枝を伸ばし、後の1本をやや高く、前の2本は同じ高さに、3つの花を同時にかつ同じ大きさに揃えて大輪を咲かせます。
きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-02

3本仕立て盆養(管物):「花火のような菊」といわれ古くから親しまれている花です。全ての花弁が管状になっている菊で、最も長い花弁(外周の剣走り)のほかは、弁先が必ず玉巻き状になっていることが絶対条件です。

福助作り:大菊のミニ仕立てとも言われる1本仕立てで、草丈は鉢の下端から花首までの高さが40cm以下と決められています。
ダルマ作り:草丈をミニサイズにした3本仕立てで、鉢の下端から花首までの高さが60cm以下と決められています。
きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-03


小菊盆栽作り:挿し芽苗からわずか14ヶ月の間に、バランスの良い姿に仕立て、しかも風説に耐えて育った老樹の風格と、その枯淡な味わいを表現するもの。加えて花まで咲かせようという小菊の盆栽仕立ては、我が国が世界に誇る園芸技術といっても過言ではありません。
作品型には、地植、石付け、根上がり、懸崖、筏作りなどがあります。
きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-04

きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-05 きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-06


懸崖作り(前垂れ型):断崖絶壁に垂れ下がって育つ野生植物の姿態を手本にして、その美しさと風雅さを表現しようとしたもの。川越菊花会の基準は、全長2m以上、姿態の勾配が45度。花に隙間がなく、老若もなく、花が一斉に開花し満開であることが肝要です。
きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-07


杉作り(ローソク作り):懸崖用の小菊を使って杉の木の形に仕立てるもの。高さ1m以内の小型から2m以上のものまでありますが、川越菊花会は高さ2mを基準としています。
きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-08


千輪仕立て:1本の苗を何回も摘芯をくり返して枝数をふやし、半球形になるように花を並べて咲かせる仕立て方です。大きなものでは1本から300本近くの枝を立てて、同時に300輪前後の花を咲かせます。(この説明のみ一般のWebから)
きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-09


きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-10


小菊懸崖を使った造形作りの富士山のようです。
きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-11


入口には、小菊懸崖の五重塔や杉作りなどの一画がありました。
きれぎれの風彩 小江戸川越菊まつり171201-12


菊の仕立てを見ながら、約30年前の結婚披露宴の時に「菊作り 菊見るときは 陰の人」という言葉を頂いたことを思い出しました。
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| 樹木・草花アレコレ | 21:13 | comments:11 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

川越喜多院の菊まつり・・・
私も数年前に紅葉を見に行って偶然見学できました。
菊作りの方法もいろいろあるようです。
紅葉は如何でしたか?
ここの庭の紅葉が有名です。

| 山小屋 | 2017/12/02 06:53 | URL | ≫ EDIT

ご無沙汰していました。
もう師走になってしまいましたね。

小江戸川越菊まつりでは、素晴らしい菊花がたくさん展示されていたのですね。
小菊懸崖は、特にいいと思います。
慌ただしく過ごしているうちに、秋が去ってしまって、菊花展を見ることができなくて残念です。でも、ここで拝見できて嬉しい気持ちです。
ありがとうございました。

| ringo | 2017/12/03 22:22 | URL |

おはようございます。

お越し頂きありがとうございました。
しばらくサイト管理が出来なくなり
ました。詳細は当方のサイトで分か
ります。よろしくお願いします。

| 地理佐渡.. | 2017/12/04 06:42 | URL | ≫ EDIT

菊祭り

見事です。
盆栽も年期がいりますが・
菊つくりは・速シーズンつくりがあり技術と云いますか・
楽しくあればこそ結果でしょうと考えます。

| ころん | 2017/12/04 14:56 | URL |

小江戸川越菊まつり

おはようございます。

良い菊がたくさん並んでいます。
小江戸川越菊まつり
盛大なイベントのようです。

さて、地理佐渡は本日仕事にけりを
付け次第佐渡に渡ります。
しばらくサイト管理を休みます。

| 地理佐渡.. | 2017/12/05 06:52 | URL | ≫ EDIT

へぇー、さすが喜多院! 菊の仕立てもたくさんの種類があって本格的ですね。
説明書付きですか、その説明書、見たいなあ。
私も横浜こども植物園で説明板付きの仕立てを勉強しましたけれど、種類は少なかった。これだけあれば、ちょっとした物識りになれますね。

当方、ずいぶんブログをサボっていましたが、幸いこちらの更新もスローペースでよかった(笑)

| ディック | 2017/12/09 21:57 | URL | ≫ EDIT

山小屋さん こんにちは

偶然の見学は嬉しいですよね。
今回、少しだけ家菊の世界に触れた感じですが、敷居の高さは変わりません。
見学の方が少ないように思えたので、拝観料を払ってまで?とスルーしました。

| 山ぼうし | 2017/12/10 10:55 | URL |

ringoさん こんにちは

いろんな仕立てを見て、な~るほどと改めて思ったのは、一斉に開花させなければならないということですかね。
小菊懸崖仕立ては、他の仕立てにも応用される大事な基本といった認識を持ちました。

| 山ぼうし | 2017/12/10 10:55 | URL |

ころんさん こんにちは

作品を見ただけで、実際の菊作りのことは分からないのですが、
とても大変なのだろうと(今までよりも)思いますね。
そして思い通りにできた時の嬉しさは・・・・最高でしょうね。

| 山ぼうし | 2017/12/10 10:56 | URL |

地理佐渡さん こんにちは

思いもかけない菊まつりで、展示だけでなくコンテストもされていることにまずは驚きました。
佐渡の方は大変なことでございました。

| 山ぼうし | 2017/12/10 10:56 | URL |

ディックさん こんにちは

貴ブログのおかげで関心をもって拝見しました。
菊まつりは面白かったです。これからも年に一回はどこかで見て、徐々に敷居を低くできたらと思います。
日記がですね~作業時間がなかなか持てなくて滞ってます~。スローペースにしているわけではないのですよ(苦笑)。

| 山ぼうし | 2017/12/10 10:57 | URL |















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