きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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オオカンザクラ(大寒桜)・安行寒桜

前回『埼玉県花と緑の振興センター』でのカンヒザクラ(寒緋桜)を取り上げましたが、同センターには、カンヒザクラとオオシマザクラ(大島桜)ないしヤマザクラ(山桜)との交雑種とされる大寒桜・安行寒桜が見頃でした。〈散歩日:3月19日〉

オオカンザクラ(大寒桜)はバラ科サクラ属の落葉高木で、樹高は10メートルくらいになります。埼玉県川口市安行にあったカンザクラの一種で、安行の土地にちなんで、安行寒桜(アンギョウカンザクラ)とも言います。

開花時期は3月の中旬~下旬くらいで、ソメイヨシノよりも1~週間ほど早く咲きます。といっても、カンヒザクラ系の桜の中では遅い方のようです。
名前は普通のカンザクラ(寒桜)より花が大きなことによります。

1~5.梅園の奥の方に2本の安行寒桜があり、これは一番奥の木です(昨年も載せました)。大きく横に枝を拡げ、そこに多数の花を付けており(満開状態)、モコモコと厚みのある花は桃色の雲のようです。枝は高く花のアップはズームです。
「1」「2」「3」「4」「5」
「オオカンザクラ(大寒桜)・安行寒桜」

花は一重咲きで、5枚の花弁は淡紅色。やや下向きにつき、完全に平開しないのが特徴で、花径は3センチ前後。

6.道路反対側の別の木です。東側~東南側に高木があり日陰になるせいか花数は少ないようです。でも、花色はキレイに見えました。
きれぎれの風彩 「オオカンザクラ」1-6


調べていると、安行寒桜の原木は当振興センターの創設者である田中一郎氏の家にあったもので、それを同地の小清水亀之助氏が接ぎ木で増やし広めたとの記載がありました。オオカンザクラ名はその後に付けられた名前とのことです。

当センターからそれほど遠くない所にある密蔵院は、安行寒桜のお花見スポットのようです。また、安行寒桜で検索してみると、埼玉県坂戸市にも知られざる名所があるとのことで、来年は行ってみたいと思います。

| 落葉高木 | 23:46 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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カンヒザクラ ~鐘状で緋紅色の花

お彼岸のお墓参りに行くついでに川口市安行『埼玉県花と緑の振興センター』に立ち寄りました。園内は桃色や黄色系の花で賑わっていました。〈散歩日:3月19日〉
(これまで何度か見ているカンヒザクラですが、花のタイミングと合わず日記で取り上げていませんでした。)

カンヒザクラ(寒緋桜)はバラ科サクラ属の落葉高木で、サクラの原種(野生種)の一つです。原産地は中国南部や台湾とされ、日本では沖縄県に分布しています。
沖縄では「桜」と言えば本種をであり、1月~2月に開花するそうですが、当地では3月の中旬を過ぎてから咲いています。(5年前の3月20日では蕾でした。)

花は一つの芽から数個を下向けにつけます。一重咲きで緋紅色の花弁は5枚。平開せず半開きなので鐘状になります。
花弁だけでなく萼筒も紅いので離れてみると長い花に見えなくもないです。

1~2.最初に見た坂道の上のカンヒザクラは、枝が高くズームで。ピークが過ぎたのか、花数は少なく見え、葉が出始めていました
3~5.二番目、三番目に見た木はそれほど大きくなく、花も間近で見ることができました。花の中には雄しべが多数あります
「1」「2」「3」「4」「5」
「カンヒザクラ ~鐘状で緋紅色の花」

6.昨日(3月25日)上尾市の上平公園で見たカンヒザクラです。花は多数ついていました。ただ、近くでみると傷みや汚れが目立ち・・・
きれぎれの風彩 「カンヒザクラ」1-7


7.振興センターでは園芸品種のヤエカンヒザクラ(八重寒緋桜)も見られました
きれぎれの風彩 「カンヒザクラ」1-7


早咲きの特性と下向きに花が咲く特徴は、他のサクラと交配した品種にも際にも現れるようです。カンヒザクラ系には、以下のような品種があります。

・カワヅザクラ(河津桜)…オオシマザクラ(大島桜)との自然交雑種
・カンザクラ(寒桜)…ヤマザクラ(山桜)との交雑種と推定
・オオカンザクラ(大寒桜/安行寒桜)…オオシマザクラorヤマザクラとの交雑種
・オカメザクラ(阿亀桜)…マメザクラ(豆桜)との交配種
・ヨウコウ(陽光)…アマギヨシノザクラ(天城吉野桜)との交配種

| 落葉高木 | 15:48 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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カツラ ~熟した果実と種子

今年はいろんな「初めてのカツラ」に出会えましたが、城山公園での秋~初冬にも初めてとなるカツラの様子を見ることができました。〈散歩日:10月2日、12月18日〉

カツラ(桂)は、カツラ科カツラ属の落葉高木で雌雄異株です。
自然樹形が美しく、葉はフラットな円形・ハート形で特徴があります。
今年の1~2月には、多数の裂開した袋果(殻)に「何だコレ!?」と驚き、
3~4月には、(ついに)花被のない妖しい雌花と雄花の様子を見ることができ、
5月には、花後に(小さなバナナ状に)実った若い果実も確認しました。

〈10月2日〉 葉の緑が薄くなり、いよいよ黄葉になろうかという時期で、一部落葉もしています。それぞれの葉の付け根には、熟して黒っぽくなってきた果実(袋果)が多数見られ・・・、目立つようになってきました
「1」「2」「3」「4」
「カツラ ~熟した果実と種子(1)」


〈12月18日〉 すっかり葉が落ちて、枝には果実だけが残ります。よくみると、半分位は裂開しています。小さい木の、手の届く枝をひっくり返すと、種子がパラパラ出てきました。長さは翼も入れて5ミリほど、クルクル回転しながら落ちます
「5」「6」「7」「8」「9」
「カツラ ~熟した果実と種子(2)」


これで一年間の様子をざっと見ることができました。・・・・・と思ったのですが、キレイな黄葉を見ていません。来年以降の宿題とします。

| 落葉高木 | 20:59 | comments:14 | trackbacks:0 | TOP↑

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クマシデ ~熟した果穂と種子

今年の春から初夏にかけて、城山公園(桶川市)で初めてクマシデの花序と果穂を確認しました。その後、秋~初冬の果穂です。〈散歩日:10月2日、12月18日〉

クマシデ(熊四手)はカバノキ科クマシデ属の落葉高木です。雌雄同株で雌雄異花。
果穂は密についた果苞が房状になったもので、長さ5~10センチ。

〈10月2日〉まだ葉は濃い緑色ですが、果苞は緑色から枯れ色に変色していました。ちょっと違和感のある光景です。(春~夏の時期よりも果穂は目立ちます。)種子が成熟した後は風散布されるわけですが、散布に時間がかかるためでしょうか
「1」「2」「3」「4」
「クマシデ ~熟した果穂と種子(1)」


〈12月18日〉久し振りに訪れると、葉は落ち、果穂もほとんど残っていません。冬芽は大きくなっています。失礼して果苞2枚を取って見てみると、付け根のところに小さな種子がありました。種子に比べると苞は大きく充分翼となりそうです
「5」「6」「7」
「クマシデ ~熟した果穂と種子(2)」

| 落葉高木 | 11:57 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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クサギ ~晩秋の果実と黄葉

クサギは2013年の夏に北本自然観察公園で初めて見ました。特徴のある花や果実のおかげで夏から秋まで長い期間目を向けることになります。花や果実の時期は一様ではなく、木により違いがあるようです。晩秋の散歩でも、果実や葉が残っている木もあれば終わっている木もありました。〈散歩日:10月~12月〉

クサギ(臭木)はシソ科クサギ属の落葉小高木です。花は香り、葉は匂う。花には雄性期と雌性期がある。そして、花後には赤い萼が星型に開き、濃い藍色の果実が現れ、対照的な2色で目立たせることで野鳥を誘います(2色効果)。

果実の出来始めは3年前に取り上げました。今回は果実が熟してからの様子になります。まずは10月10日の果実です。木によってはまだ多くの果実が付いていました
きれぎれの風彩 「クサギ」3-1


11月13日です。残っていた果実は、熟して色が黒っぽくなっています。萼はかなり反り返っています。当初萼の先は内側に曲がった状態ですが、それも伸びています
きれぎれの風彩 「クサギ」3-2


斜面地の園路から湿地を見下ろすと、手前の木には陽の光があたり、黄色っぽい葉と所々に赤いモノ・・・クサギの黄葉と果実でした
「3」「4」「5」
「クサギ ~晩秋の果実と黄葉」


12月4日です。他のクサギには葉も果実もありません。奇跡的に残った果実でしょうか。萼の赤みは薄れ落ちそうです。少し遠かったので目視では気づきませんでしたが、枝の先端は・・・オオカマキリの卵嚢のように見えます。
きれぎれの風彩 「クサギ」3-6



| 落葉高木 | 23:46 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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