きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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クマシデ ~熟した果穂と種子

今年の春から初夏にかけて、城山公園(桶川市)で初めてクマシデの花序と果穂を確認しました。その後、秋~初冬の果穂です。〈散歩日:10月2日、12月18日〉

クマシデ(熊四手)はカバノキ科クマシデ属の落葉高木です。雌雄同株で雌雄異花。
果穂は密についた果苞が房状になったもので、長さ5~10センチ。

〈10月2日〉まだ葉は濃い緑色ですが、果苞は緑色から枯れ色に変色していました。ちょっと違和感のある光景です。(春~夏の時期よりも果穂は目立ちます。)種子が成熟した後は風散布されるわけですが、散布に時間がかかるためでしょうか
「1」「2」「3」「4」
「クマシデ ~熟した果穂と種子(1)」


〈12月18日〉久し振りに訪れると、葉は落ち、果穂もほとんど残っていません。冬芽は大きくなっています。失礼して果苞2枚を取って見てみると、付け根のところに小さな種子がありました。種子に比べると苞は大きく充分翼となりそうです
「5」「6」「7」
「クマシデ ~熟した果穂と種子(2)」

| 落葉高木 | 11:57 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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クサギ ~晩秋の果実と黄葉

クサギは2013年の夏に北本自然観察公園で初めて見ました。特徴のある花や果実のおかげで夏から秋まで長い期間目を向けることになります。花や果実の時期は一様ではなく、木により違いがあるようです。晩秋の散歩でも、果実や葉が残っている木もあれば終わっている木もありました。〈散歩日:10月~12月〉

クサギ(臭木)はシソ科クサギ属の落葉小高木です。花は香り、葉は匂う。花には雄性期と雌性期がある。そして、花後には赤い萼が星型に開き、濃い藍色の果実が現れ、対照的な2色で目立たせることで野鳥を誘います(2色効果)。

果実の出来始めは3年前に取り上げました。今回は果実が熟してからの様子になります。まずは10月10日の果実です。木によってはまだ多くの果実が付いていました
きれぎれの風彩 「クサギ」3-1


11月13日です。残っていた果実は、熟して色が黒っぽくなっています。萼はかなり反り返っています。当初萼の先は内側に曲がった状態ですが、それも伸びています
きれぎれの風彩 「クサギ」3-2


斜面地の園路から湿地を見下ろすと、手前の木には陽の光があたり、黄色っぽい葉と所々に赤いモノ・・・クサギの黄葉と果実でした
「3」「4」「5」
「クサギ ~晩秋の果実と黄葉」


12月4日です。他のクサギには葉も果実もありません。奇跡的に残った果実でしょうか。萼の赤みは薄れ落ちそうです。少し遠かったので目視では気づきませんでしたが、枝の先端は・・・オオカマキリの卵嚢のように見えます。
きれぎれの風彩 「クサギ」3-6



| 落葉高木 | 23:46 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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ウワミズザクラ ~成熟中の果実

北本自然観察公園の木道沿いにウワミズザクラがあります。今年は成熟中の果実を多数付けている様子を見ることができました。〈散歩日:7月30日、8月21日〉

ウワミズザクラ(上溝桜)は、バラ科サクラ属(ウワミズザクラ亜属)の落葉高木です。(以前取り上げたブラシ状の白い花序黄色の果実

〈7月30日〉
1~4.黄色~赤色~赤紫~黒色へと熟していく果実です。赤い果実が映えていました。この木では、ここ数年で一番果実の数が残っていました
(木道からは距離があるので間近で見ることができず、ちょっと残念)
「1」「2」「3」「4」
「ウワミズザクラ ~成熟中の果実(1)」

〈8月21日〉
5~6.そろそろ全部熟しているかもしれないと再訪したところ、残っている果実は数えるほどになっていました。鳥散布なので喜ばしいことかもしれませんが・・・
7~8.こちらは同園内のイヌザクラです。まだ残っています。
「5」「6」「7」「8」
「ウワミズザクラ ~成熟中の果実(2)」


「シリーズ自然を読む(ゑれきてる)」のWebサイトによると、鳥にとっては黒色よりも赤色の方が目立って見えるようです。赤くなったら一気に無くなる訳です。

また、ツグミやヒヨドリなどの中型の鳥では、食べてから排出までの時間は、数十分と短いので、種子が遠くまで散布する可能性は低いとのこと。将来、この木の近くでウワミズザクラが育っていたら、この木の子供であろうと愛でることにします。

| 落葉高木 | 22:08 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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イイギリ ~大きな葉と若い果実

物見山周辺散歩の帰路、川島町で「日本一長いバラのトンネル」の看板に誘われて「平成の森公園」に立ち寄った際に、緑の果実を多数つけた樹を見つけました。幸いなことに名札もついていてイイギリと判りました。花でも熟した果実でもないのですが、初めて認識したイイギリですので記録しておきます。〈散歩日:6月4日〉

イイギリ(飯桐)は、ヤナギ科(従来の分類ではイイギリ科)イイギリ属(1種のみ)の落葉高木です。本州以南(特に近畿以南)や東アジアに分布します。雌雄異株。名前は、キリに似た葉で、飯を葉で包んでいたことに由来します。

〔Webで確認した特徴〕
・樹高は15メートルほどになる
・幹から間隔をおいて、水平方向に数本の側枝が伸びる
 (このような階層構造になる樹形をパコダツリー(東洋の仏塔)と呼ぶ)
・葉は枝先に束性し、幅広い心形で長さ・幅とも15センチ前後
・花期は4~5月、長さ20~30センチの円錐花序を下垂する
果実は径1センチほど(中に2ミリほどの種子が多数入る)。秋に赤く熟す

1.この樹は、根元近くから幹が2本に分かれていました。そのためか、パコダツリーと言われる顕著な特徴が分かりにくいです(画での見た目です)。
きれぎれの風彩 「イイギリ」1-1


2.果実のついた房がけっこうありましたが、手の届かない高い所にあり、さらに大きな葉で見え隠れしているので全体の姿は分かりにくいです
きれぎれの風彩 「イイギリ」1-2


3.緑色の若い果実が一つの房に多数つきます。葉は縁に粗い鋸歯があり、表は少し光沢があります。葉柄は長く赤みをおびいています
きれぎれの風彩 「イイギリ」1-3


4.「樹皮は灰白色で滑らか、褐色の皮目がある」との記載がありましたが、この樹はまだ若いのか皮目は小さく色も濃くないです
きれぎれの風彩 「イイギリ」1-4


果実は落葉後も長く残るそうなので、初冬の頃(?)にパコダツリーの樹形と合わせ確認したいと思いますが、そのまえに、まずはいつも行く公園でイイギリ探しです。

| 落葉高木 | 23:45 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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カツラ ~若い果実(袋果)

今年の1月に、カツラの枝に連なる裂開した袋果の殻を、4月には花被のない花の様子を城山公園で見ることができました。今回は、果実です。〈散歩日:5月29日〉

カツラ(桂)は、カツラ科カツラ属の落葉高木です。単幹直立性で、整った樹形になり、円形(ハート形)の葉や花被がなく雌雄異なる花も特徴があります。

1.お馴染みになったカツラは、遠目では緑の葉が繁っているように見えます。しかし、近づいてみると葉と葉の間に果実がついていました
きれぎれの風彩 「カツラ」4-1


2.果実が枝に連なります。雌花の脇から伸びた葉は、果実を隠すように柄を伸ばし葉身を大きくしているかのようです(なので、何年も気づかなかった・・・)
きれぎれの風彩 「カツラ」4-2


3~4.果実は袋果で、長さは1.5センチほど。先が少し曲がった円柱状です(緑色なので若いバナナ状)。熟すと黒紫色になり、縦に裂けて種を散布します
きれぎれの風彩 「カツラ」4-3

きれぎれの風彩 「カツラ」4-4


4月に見た、妖しくくねった柱頭それぞれが果実になっているのでしょう。袋果の先のヒゲは柱頭の名残(?)。
あの花とこの果実、どちらも見ることができ良かったです。

カツラは樹見散歩を始めた年(2010年)の6月に、特徴のある葉の形とキレイな樹形を取り上げたのが最初で、6年経って花と果実を見る機会を得たことになります。

| 落葉高木 | 18:31 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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