きれぎれの風彩(ふうさい)

庭木や植物、自然やエコを中心に…関心のあること、気になったことを綴っています。

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4月に見た植物のその後:平塚公園

今年の3月末~4月は毎週末、上尾市の平塚公園に行き様々な植物の展葉~開花などを見ましたので、その後を確認するため再び訪れました。〈散歩日:6月9日〉

ホウチャクソウ(宝鐸草):イヌサフラン科チゴユリ属の擬似一年草。
4月に訪れた時は、先端の葉の付け根から花が1~3個垂れ下がっていました。今回は、花があったと思われるところに緑色の球形の果実が実っていました。葉は、シャキッとし、若干緑色が濃くなっています。
きれぎれの風彩 「平塚公園」01

きれぎれの風彩 「平塚公園」02


ケヤキ(欅):ニレ科ケヤキ属の落葉高木。雌雄同株で雌雄異花。
花は葉の展開と同時に開花し、3月の末には小さな粒々の花が多数ついており、4月中旬には若い果実になっていました。今回は、葉がよりしっかりしてきた感じはありますが、果実はそれほど変化がないように見えます。
きれぎれの風彩 「平塚公園」03

きれぎれの風彩 「平塚公園」04


ヒノキ(檜・桧):ヒノキ科ヒノキ属の針葉樹で、雌雄同株。
3月末には、枝葉を縁取るような多数の雄花を見ました。4月中旬には歪な球形で緑色の幼い果実がでていました。今回は、果実がより大きく丸くなっています。
きれぎれの風彩 「平塚公園」05


モミジバフウ(紅葉葉楓):フウ科フウ属の落葉高木で、雌雄同株。
4月には雄花と雌花が別々の頭状花序を見ましたし、地面に落ちた多数の雄花も見ました。今回は、見上げてみると若い果実(集合果)が大きくなっていました。
きれぎれの風彩 「平塚公園」06


トチノキ(栃の木):ムクロジ科(トキノキ科)トチノキ属の落葉高木で、雌雄同株。数本の樹があり生長が多少異なることもあって、4月の4週間で展葉~蕾~開花まで見ることができました。特に花を近くで見るのは初めてでラッキーでした。
今回、見上げると花序の花軸だけが残り、そこに数個の丸い果実がついていました。この状態は以前にも見たことがあるのですが、果実が少ないような気もします。
きれぎれの風彩 「平塚公園」07

きれぎれの風彩 「平塚公園」08


4月に見た・・・ではありませんが、今回遊歩道脇で目を留めました。
ハキダメギク(掃溜菊):キク科コゴメギク属の一年草で、可哀そうな名前は、牧野富太郎博士が世田谷の掃き溜めで初めて確認したことによります。
そんな名前はさておき、黄色と白色からなる小さな頭花が“掃き溜め”ではない所で咲いていました。白い舌状花は特徴のある形で、可愛げがあると思います。
きれぎれの風彩 「平塚公園」09

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アジサイ他、大宮第二公園

大宮第二公園には『梅まつり』で訪れた梅林がありますが、その奥へ誘う「アジサイ園」の案内があり、行ってみました。それほど広くない“園”でしたが、カシワバアジサイが数か所にあり、見頃(過ぎ?)で目立っていました。〈散歩日:6月2日〉

カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)は、アジサイ科(ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木です。葉が大きく深い切れ込みが入り、その形がカシワに似ていることが名前の由来です。花房は独特の円錐形をしており、八重咲きと一重咲きがあります。

1-2. ここのカシワバアジサイは一重です。(以前、川口市では八重を見ました)
 花房が大きいですが、改めて見ると葉もかなり大きいです
3-4. その大きな葉の上に、白くて細かいものが多数落ちています。葯とか花糸でしょうか。装飾花の隙間から花を覗いてみると、シベが多数拡がっていました
5. ついでに、葉に落とし物の無い花も覗いてみました。花の咲き始めでした
「1」「2」「3」「4」「5」
「アジサイ他、大宮第二公園(1)」


6. 他のアジサイは全体的にこれからという感じでしたが、↓ここからのアングルは良く、皆さんここから撮っていました。
きれぎれの風彩 「大宮第二公園」06


アジサイ以外の気になった植物です。
7. アジサイ園の中にスズカケノキがありました。3本の幹が根元で一つになっていて驚きました。根周りのサイズなら充分巨樹です。
8. 以前、来たときに気になった株立ちの樹です。未だに不明です。
9-11. 遊水地の広場の南側には花壇が幾つか配され、様々な花が咲いていました
「7」「8」「9」「10」「11」
「アジサイ他、大宮第二公園(2)」

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ビヨウヤナギ ~黄金色の花に長い雄しべ

久し振り(2年前の梅まつり以来)に大宮第二公園へ行った時のことです。東側の遊水池のある広場の近くで、黄色い花が咲いていました。これまで、どこかで見ている花で、名前は他の方の日記で知りました。初めて取り上げます。〈散歩日:6月2日〉

ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳)は、オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉低木で、江戸時代に中国から渡来した外来種です。花期は5~7月頃。
〔Webでの情報〕
・樹高は1メートルほど。株立ちし、群がってはえる
・葉は十字対生し、長さ4~8センチほどの細長い笹の葉形
・花は黄金色をした5弁花で、上向きに咲き、径5センチほど
 多数の雄しべ(花糸)は長く、よく目立つ

目立つ花色です。日当たりの良い方は終わっている花が多く、画は日陰側です
きれぎれの風彩 「ビヨウヤナギ」1-1


葉は柳の葉に似ていると思いました。葉の「十字対生」は、対生の葉が交互に90度ずれて、上から見ると十字形に見えるものいうそうです
きれぎれの風彩 「ビヨウヤナギ」1-2


雄しべの数が多く、長い。この花の特徴になっています
きれぎれの風彩 「ビヨウヤナギ」1-3


樹冠の肩の部分の花です。風がよくあたるのか、雄しべが片側に膨らんでいます
きれぎれの風彩 「ビヨウヤナギ」1-4


大小の蕾や花弁が散った花もあり、まだまだ長く咲きそうです
きれぎれの風彩 「ビヨウヤナギ」1-5


名前は、花が美しいという意味での美容と、葉が柳の葉に似ていること付けられたとか、中国の長編叙事詩の一説から未央柳と呼ぶようになったとか、諸説あります。

オトギリソウ属には、他にも似たような黄金色の花をつける植物があります。
キシンバイ : 花は小さめで、平開しない
ヒペリカム・ヒドコート : キシンバイの園芸品種。キシンバイより大きい
ヒペリカム・カリシナム(セイヨウキシンバイ):ビヨウヤナギに似るが、雄しべが密で直線的。樹高はやや低め

| 落葉低木 | 22:39 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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マキノ高原のメタセコイア並木

出張で滋賀県高島市に行くことになり、その際に、ひょんなことから(思いもかけないことから)メタセコイア並木を見に行けることになりました。当地に有名な並木があることは知っていましたので、正直ご機嫌でした。〈散歩日:5月27日〉

当地は旧マキノ町に所在します、マキノ町は元々滋賀県高島郡の町で、2005年1月にマキノ町を含む5町1村が合併して、高島市となりました。関東では馴染みのない『マキノ』ですが、マキノ高原スキー場が名前の由来で、自治体名に片仮名を用いるのは当町が全国で初めてのことだったようです。

メタセコイア並木に行けることになった経緯などは、別ブログで取り上げました(他の画もあり)。ここでは、もう少し詳細を取り上げようと思いましたが、撮っていた当地の説明板がありましたので、ここからの引用と併せて記録しておきます。

きれぎれの風彩 「メタセコイア」7-2

マキノ高原のメタセコイア並木』とありますが、“高原”というイメージはしませんでした。実際、並木があるのは標高120m前後。マキノ高原スキー場の辺りで180m。
ただ、このスキー場の辺りは、冬になると日本海から吹く北西の季節風がマキノ高原の背後にある野坂山地にぶつかり、たくさんの雪を降らせるとの記載が某Webにありました。案内してくれた現地の方も「ここは積もるんです」と言われていましたので、そういう意味から高原と言うようになったのかなと推察します。

きれぎれの風彩 「メタセコイア」7-1

新・日本街路樹百景」に選定 《読売新聞社:1997年(H6年)3月》
マキノピックランド(※後述)を縦貫する県道(選定時は町道)には、延長約2.4kmにわたりメタセコイアが約500本植えられ、マキノ高原、マキノスキー場へのアプローチ道として高原らしい景観を形成している。
この並木は、1981年(昭和56年)に学童農園「マキノ土に学ぶ里」整備事業の一環としてマキノ町果樹生産組合が植えたのが始まりであるが、組合関係者をはじめとする地域の人々の手により慈しまれ、育まれて、その後さらに県道も協調して植栽され、延長が伸ばされたことから、現在のこの雄大な姿となったものである。


きれぎれの風彩 「メタセコイア」7-3

メタセコイアは、中国原産、ヒノキ科メタセコイア属の落葉高木で、和名はアケボノスギ。樹高は35mに及ぶ。最大樹高が115mにも及ぶと云われるセコイアにその姿が似ていることから、メタ(変形した)セコイアと名づけられてる。

当初、「化石」として発見されたために絶滅した種とされていましたが、1945年に中国四川省で現存することが確認されたことから、「生きている化石」とも呼ばれます。
日本には、1949年に挿し木と種子を譲り受け、全国各地の公園、並木道、校庭などに植えられているそうです。

きれぎれの風彩 「メタセコイア」7-4

春の芽吹き・新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の裸樹・雪花と四季折々に美しい円錐形のメタセコイアの並木とまっすぐ伸びる道路が造りだす対称形の整った景観は、遠景となる野坂山地の山々とも調和し、訪れる人々を魅了してくれる。

きれぎれの風彩 「メタセコイア」7-5

埼玉でも公園などでメタセコイアを見ますが、大木では根が地面を盛り上げている様子がよく見られます。マキノの並木ではそれほどでもないのが不思議でした。

現地の方から、近年は東南アジアの国でも取り上げられ、外国人が増えていると聞きました。Webから情報を拾っていると、並木が注目されるようになったのは、『冬のソナタ』に起因するそうです。冬のソナタのオープニングシーンや各場面に登場したメタセコイアの並木道に、マキノ高原のメタセコイア並木道が酷似している、いや冬の光景はそれ以上に綺麗だとの触れ込みが拡がったとのこと。今は、SNS効果(?)。

なお、当地では一時期、交通ルールの無視やマナー無視が横行していたようです。
・交通の妨げとなる路上駐車はしない。
・周辺の道路は生活道路。スピードの出し過ぎ、歩行者に注意する。
絶対守るべきルールはあります。

※高島市マキノ農業公園マキノピックランドは、栗をはじめさまざまな果物狩りのできる観光果樹園です。地元農家の農産物の直売所や、ジェラートの製造販売所、グラウンドゴルフ場などを併設し、四季を通して楽しんで頂けます。

| 針葉樹 | 23:47 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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ゴウソ ~短く太い雌小穂

前回同様、北本自然観察公園の湿地の木道沿いです。短くて太い棒状の小穂をつけたスゲの仲間がありました。〈散歩日:5月27日〉

ゴウソ (郷麻) は、カヤツリグサ科スゲ属の多年草で、日本全地域に分布し湿地や水田、水路、ため池周辺などに自生します。
〔Webでの情報〕
・草丈は30~50センチ(有花茎)になる中型のスゲ
・花茎は立ち上がり、先端はやや傾く。先端近くに小穂がつく
 頂小穂は雄性で細長い棒状、側小穂は雌性で円柱形。長い柄があって下垂する
 頂小穂は長さ2~4センチ、側小穂は長さ1.5~3.5センチ
・果胞は長さ4~5ミリ。鱗片は褐色を帯び、緑色の芒がある

1. 様々な植物に混じって、細い花茎のわりに大きな穂が垂れていました。
 (この画では、さすがに分かり難い)
きれぎれの風彩 「ゴウソ」1-1


2. Webで画をみましたが、ここの花茎に比べてもう少し立ち上がっています。
きれぎれの風彩 「ゴウソ」1-2


3. 名前の由来はよく分かってないそうです。細い花茎に大きな穂が付いている様子を魚釣りにたとえ、別名はタイツリスゲ。小穂が分かり易いスゲです。
きれぎれの風彩 「ゴウソ」1-3


4. 先端の茶褐色の穂が雄小穂で、下につく3個が雌小穂です(スゲ属の多くにみられる特徴)。果実が熟すと果胞が大きく膨らみ、提灯のような外観になるとか。
きれぎれの風彩 「ゴウソ」1-4


ゴウソも、前回のアゼナルコも、調べて同定し日記に取り上げるのは初めてです。
湿地にはえるスゲ類で、苞に鞘がなく小穂がたれるのは、ほぼこの仲間で、普通種としては他にヒメゴウソなどがあり、アゼスゲやテキリスゲと共にアゼスゲ節に分類されるそうです。


〈おまけの不明〉
ゴウソではなく、その手前に種類の異なるスゲがあります。調べてみたところ、マスクサとかヤブスゲが近いと思いますがハッキリしません。またの機会に。
きれぎれの風彩 「ゴウソ」1-5


| 草本(草花・野草) | 22:30 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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